【神に愛されていた】ヨルシカの斜陽を聴いて執筆した木爾チレンの最高傑作文庫化!

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夢を見るから、人生は輝く。ついに木爾チレンさんの『神に愛されていた』が文庫化されたよ!!

才能と嫉妬、そして究極の愛をテーマに描かれた重厚なヒューマンミステリーであり、著者の真骨頂とも言える深き心の闇を描き出しています。

しぃしぃ
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木爾チレンさんといえば「二人一組になってください」で有名よね!

びぶーん
びぶーん

人間の闇と光を照らし出してエンターテイメントにするのが上手い作家さんですよね!

『神に愛されていた』は、天才音楽家モーツァルトとサリエリの確執を描いた映画『アマデウス』へのオマージュからつけられました。モーツァルトのミドルネームである「アマデウス」は、「神に愛される」「神を愛する」という意味を持つためです。

ヨルシカの楽曲「斜陽」をずっとリピートしながら執筆した「神に愛されていた」は、才能や運命、そして手の届かないものへの焦燥など、複雑で切ない感情と通底する部分があるかもしれません。例えば、ヨルシカの楽曲「斜陽」もまた、高嶺の花である相手(お日様)に焦がれ、身分不相応な叶わない恋心を切なく歌い上げており、「落ちていくのに理由もないのならもう」といった、運命的な感情の動きを捉えたフレーズが印象的です。

しぃしぃ
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ヨルシカの「斜陽」はギター部分が特徴的で素敵よね!鬼リピしても違和感ない!

『神に愛されていた』は、希望と絶望の狭間で揺れ動く人間の醜くも尊い一面を冷徹に映し出しており、読者の心を深く揺さぶること間違いなしの傑作です。

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『神に愛されていた』あらすじ(ネタバレなし)

  • タイトル:神に愛されていた
  • 著者:木爾 チレン(きな・ちれん)
  • レーベル:実業之日本社文庫
  • ISBN:978-4-408-55974-2
  • 発売日:2025年10月3日
  • ページ数:352ページ
  • サイズ:10.6 × 15.1 cm(文庫サイズ)

物語は、若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理(さえり)を中心に展開します。しかし、冴理は人気絶頂の最中、突然筆を断ってしまいます。

やがて三十年の時が経ち、冴理のもとにひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れます。冴理が「私には書く権利がないの」と断ると、編集者は「それは三十年前——白川天音(あまね)先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」と問いかけます。

これをきっかけに、冴理は過去の真実を語り始めます。それは、高校文芸部の後輩である白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、全ての運命の歯車が狂ってしまった過去、そしてその真実についての物語です。

この小説は、希望と絶望、羨望と嫉妬が交錯する、ふたりの女性作家が才能を強く信じて生きた物語であり、深い心の闇に愛憎が蠢くヒューマンミステリーです。

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木爾チレン プロフィール

  • 氏名:木爾 チレン(きな・ちれん)
  • 生年・出身地:1987年生まれ、京都府京都市出身
  • 職業:小説家であり、只の乙女
  • SNS:Instagram:@chiren.kina
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あら可愛らしい作家さん!

びぶーん
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ご自身で著作をSNSにてPRできる作家さんだからファンも多いし、小説の語り口も若年層の読者にも分かりやすい文体になっていますね!

大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回 女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞し、2012年に『静電気と、未夜子の無意識。』でデビューしました。

木爾チレン氏は、思春期の少女をモチーフに複雑な女子心理をえぐり出し、独自の物語世界を築いています。特に、オタク女子の黒歴史を題材にしたイヤミス『みんな蛍を殺したかった』(二見書房)は鮮烈なインパクトで注目を集め、大ヒットしました。また、女子校を舞台にしたデスゲーム『二人一組になってください』(双葉社)は10万部を超えるヒット作となっています。

デビュー当初は少女の心の機微を大切にしていた作風でしたが、その後はボカロ小説やライトノベルの執筆を経て、恋愛、ミステリ、児童書など、多岐にわたるジャンルで表現の幅を広げています。

しぃしぃ
しぃしぃ

ライトノベルの執筆を経験されているから木爾 チレンさんは、とても読みやすいのよ~!!

びぶーん
びぶーん

言葉の鋭利さをしっかりと持ちつつも物語のテンポもいいから、すらすらと読み進められるんだよね。木爾 チレンさんの場合は人間の闇と光をね。

経歴

  • 大谷大学在学中
    • 短編小説「溶けたらしぼんだ。」で
      新潮社「第9回 女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞
  • 2012年
    • 『静電気と、未夜子の無意識。』でデビュー

作風・特徴

  • 思春期の少女をモチーフに、複雑な女子心理を描く
  • 黒歴史、トラウマ、同調圧力などをリアルかつ鋭く表現
  • 近年は恋愛、ミステリ、児童書、ボカロ小説など幅広いジャンルに挑戦
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『神に愛されていた』楽しみどころ(ネタバレなし)

人間の闇と光の陰影を描き出す木爾チレンさんがヨルシカの「斜陽」をリピートしながら書いた才能と嫉妬の物語「神に愛されていた」とは読むとどのような楽しみがあるのでしょう?

1. 視点が変わることで明らかになる真実

「神に愛されていた」の大きな魅力の一つは、物語の構成です。前半は主人公・冴理の回想を中心に描かれ、後半では後輩である天音の手記(視点)へと切り替わります。

この視点の切り替わりにより、それまで読者が抱いていた天音への印象が大きく変わり、事実が一変するさまは非常に見事です。視点が変わることで、読者は登場人物たちの入り組んだ心情描写、特に発言の意図や解釈の違いが人間関係に亀裂を生むさまを深く味わうことができます。

びぶーん
びぶーん

言葉はしっかり意味を持って伝えないと受け取り手と喋り手で解釈の違いが生まれてしまうのはあるあるですよね。

2. 「才能と嫉妬」そして「究極の愛」というテーマの深さ

「神に愛されていた」のテーマは「才能と嫉妬」そして「究極の愛」だと木爾チレンさんは語っています。

二人の女性作家、冴理と天音の間には、憎しみ、愛情、嫉妬、憧れ、狂気といった複雑に絡み合う感情がリアルに描かれています。この物語は、モーツァルトとサリエリの確執を描いた映画『アマデウス』をオマージュしており、才能を持つ者と、その才能に嫉妬し執着する者の間に生まれる、光と闇、希望と絶望といった対となる要素が巧みに散りばめられています。

しぃしぃ
しぃしぃ

モーツァルトの名言も物語の雰囲気を醸し出しているわ!

3. タイトルに込められた切ない意味

読了後には、タイトルに託された“切ない意味”を知り、血液が脳まで到達するような体験をすることでしょう。登場人物たちはみな誰かに愛されていたにもかかわらず、その事実に気づかなかったという側面が深く描かれています。

また、木爾チレンさん自身も「この作品は、自分でも心から好きだと感じる小説が書けた」と述べており、この物語に対する深い愛情が込められています。

しぃしぃ
しぃしぃ

木爾チレンさん自身も作家さんだから物語が書けなくなったらどうしようとか物語が降りてこない!降臨してくれない神様を見たのかもしれないわね!

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『神に愛されていた』口コミ

「神に愛されていた」を読まれた方はどのような感想をお持ちなのでしょうか?

一気読み必至の面白さ
全体を通して読みやすく、ストーリー展開に魅せられて一気読みした!

心理描写のリアルさ
繊細な感情描写が丁寧で、生々しいほどリアル。時に残酷で胸が苦しくなる。

女性特有の狂気と愛憎
女性作家同士の嫉妬と愛憎を描いた衝撃作。「女たちにしかわからない狂った感情」が容赦なく表現されているのに、なぜか美しさも感じられる。

すれ違いの切なさ
視点が入れ替わることで、お互いの気持ちが伝わらないもどかしさが強調され、「もし素直に話せていれば」と切なく感じるという声が多い。

ラストの感動
結末は切なくも愛にあふれており、タイトルの意味を知った瞬間の感動が心に残る。

しぃしぃ
しぃしぃ

一気読みの面白さ!切なくも愛するということを実感させてくれました!

木爾チレンの最高傑作

神に愛されていた
著者:木爾 チレン
装丁:岡本歌織
夢を見るから、人生は輝く__モーツァルト
色付くこの世界は、望んだから生まれた七色の光と陰。太陽が大きければ大きいほど、人は憧れ、嫉妬する。きっとみんな一緒だとでも言いたげに世界を手に入れようとする。狂気を抱くことすべてが愛なのだと光と闇に誘う「木爾 チレン」の物語。

読みやすさ4.8
狂気   4.2
沼度   4.0
満足度  4.6

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まとめ

木爾チレンさんの『神に愛されていた』は、才能と嫉妬をめぐる二人の女性作家の物語を通じて、人間の心に潜む愛と憎しみ、光と闇といった対極の感情を巧みに掘り下げた重厚な人間ドラマ。

『神に愛されていた』の核心は、「幸せとは何か」を問うものであり、「誰かに愛されている」という事実に気づくことの重要性が示唆されています。登場人物たちはみな誰かに愛されていたにも関わらず、その事実に気付けるのかが大事なのだと問われかけるような作品です。

木爾チレンさんが自身で「心から好きだと感じる小説が書けた」と語る通り、その情熱と人生経験が凝縮された一冊となっています。

この物語は、切なくも優しさに溢れた、読者の心に深く響く傑作です。ぜひこの機会に手に取って、才能と愛憎の物語に酔いしれてみてください。

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