【読書感想レビュー】ボキャブラリー爆発!綿矢りさ著「オーラの発表会」

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はじめに

よろしくお願いします。

一冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

今回、紹介する本はこちら

綿矢りさ著「オーラの発表会」です。

綿矢りささんのデビュー20周年になる年に出版されたんですね。

これから綿矢りさ作品を読んでみたい!という方にピッタリの小説です!

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著者・綿矢りささんについて

綿矢りささんの略歴

綿矢りささんは、1984年生まれの小説家です。2001年17歳の作家デビュー作で第38回文藝賞を受賞デビュー。『蹴りたい背中』で第130回芥川龍之介賞を史上最年少で受賞。弱冠19歳での受賞は、当時大きな話題となりました。

自分も高校生くらいの時に同年代の方が芥川賞を受賞されたのでとても興味を持ちました。「インストール」や「蹴りたい背中」は話題になっていましたが、その当時は読みませんでした。

20年経って、はじめて綿矢りさの小説が手に取った作品が「オーラの発表会」になります。

「オーラの発表会」数行を読んだだけで入ってくる文章に練り込まれた情報に圧倒されて感じたことは「20年間文章と真摯に向き合ってきた」綿矢りささんの小説に対する真摯性です。

「オーラの発表会」を読んだ後に綿矢りさ作品であるデビュー当初の「インストール」や「蹴りたい背中」では粗削りだったのかもしれないと綿矢りささんの作家としての成長を知ることもできる作品となっています。

学生時代から一気に文壇のスターとなったイメージがありますが、20年経って積み上げてきたものはしっかりと作品をつくる技術に変わっていることから、等身大の女子の気持ちを書く熟成されたプロ作家ということがしっかりと読者に伝わる作品が「オーラの発表会」です。

『オーラの発表会』ってどんな本?

「人を好きになる気持ちが分からないんです」

海松子(みるこ)、大学一年生。
他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。
趣味は凧揚げ。特技はまわりの人に脳内で(ちょっと失礼な)あだ名をつけること。
友達は「まね師」の萌音(もね)、ひとりだけ。
なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、 気づけばアプローチを受けていて……。

「あんまり群れないから一匹狼系なんだと思ってた」「片井さんておもしろいね」「もし良かったらまた会ってください」「しばらくは彼氏作らないでいて」「順調にやらかしてるね」
――「で、あんたはさ、高校卒業と大学入学の間に、いったい何があったの?」

綿矢りさデビュー20周年!
他人の気持ちを読めない女子の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。

オーラの発表会というタイトルからスピリチュル的な展開を想像していたのですが、独特な世界を持つ主人公である海松子(みるこ)の大学生活青春物語です。

どこか世間の女子たちとなじめない自分をおかしいと思いながらも卑下せずに生きている海松子(みるこ)を見ると2024年ベストセラーになった「成瀬は信じた道を行く」の主人公と似たようなたくましさを感じる主人公が登場人物にボキャブラリーたっぷりのあだ名を付けていきます。

あだ名を付けるセンスが絶妙でクスリと笑う人も大爆笑する人もいることでしょう。

私は大爆笑しました。

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読んで感じたこと・印象に残ったことせ

「オーラの発表会」というネーミングとは裏腹に全く最後までタイトルの意味が分かりませんでした。

オーラっぽいものを感じるのは主人公である海松子(みるこ)の独特な人間観察力だけ。海松子(みるこ)の人間観察力とあだ名のつけ方は印象的です。

また、恋愛に発展しそうでしないというもどかしさは大人には物足りないかもしれませんが、初々しさとドキドキの青春を味わうという意味ではうってつけの小説です。

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こんな方におすすめ

  • 綿矢りさ作品を読んだことがない人
  • 軽やかでテンポのよい現代小説が好きな人
  • 青春小説を気軽に楽しみたい人
  • 女子中高生や大学生、その親世代の方にもおすすめ

綿矢りさ作品を読んだことがない人におすすめです。

とても入り込みやすい小説ですから、さらっと軽い気持ちでテンポよく読むことが出来ます。

また、文壇デビュー20周年ということで、洗練された表現で書かれた「オーラの発表会」ですから笑いあり、ドキドキありと老若男女問わず読むことが出来るでしょう。

女子中学生にもおすすめです。

もしかしたら、主人公の海松子(みるこ)と自分を重ねて共感できる!と思われる方も多いと思います。

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まとめ

洗練された文体、軽やかなユーモア、そしてさりげない人間関係の深さ。

綿矢りささんのデビュー20周年を飾るにふさわしい、成熟と透明感が同居した作品です。

軽い気持ちで手に取ってみてください。

きっと爽やかな笑いとドキドキを味わうことが出来ますよ。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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