ある日、7歳の息子が学校から帰ってくると大変なことをいいはじめました。
「パパ、この本人生で一番好きな本になった!」
学校図書館から借りてきてランドセルから取り出した本は『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』でした。

ちょっと!人生で一番好きな本ってすごくない?!どんな本なの?

「人生で一番好きな本になった!」ってちょっと親としても驚きましたね。
ちょっと正直、驚きました。なんでかっていうと7歳の息子は、読書よりもyoutubeのショート動画を見ているようなタイプだったからです。でも寝る前にも、彼が何度も「トリン、最後よかったよね!」とふざけながらもつぶやく姿を見て、「うさぎのトリン」を読んでなるほどなぁとこの本に込められたやさしさと勇気を私も感じて納得しました。
このブログ記事では、「ウサギのトリン」シリーズ全体と、中でも『きゅうしょく、おかわりできるかな』の魅力を詳しくご紹介します。
7歳の子どもが人生で一番好きになった本

ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな
- 作:高畠 じゅん子
- 絵:小林 ゆき子
- 出版社:小峰書店
- 出版年月日:2019年12月3日
- ページ数:63ページ
- 定価:1,210円(税込)
- 対象年齢:6歳・7歳以上
- ジャンル:食べ物・飲み物
- ISBN:978-4-338-31311-5
暖かな絵と物語が子どもにもやさしい共感を呼ぶ名著。おいしそうな給食のお代わりチョコレートプリン。欲しいものを手に入れるためにどうする?うさぎのトリンがお友だちと協力して自分で工夫していく姿に読者は自分を重ねていく。読むことで人間として成長をしていく一冊です。
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ウサギのトリンシリーズ
『ウサギのトリン』は童話のシリーズとして展開されており、現在までに3冊のタイトルが掲載されています。
ウサギのトリンシリーズの絵本は、いずれも対象年齢が6歳から7歳以上とされており、小学校に入学する前後の子どもに最適の作品シリーズとなります。
シリーズタイトルは以下の3冊。
- 『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』
- 『ウサギのトリン はじめてのマラソンたいかい』
- 『ウサギのトリン じぶんのきもち、ともだちのきもち』
ウサギのトリンはすべて高畠じゅん子さんによる著書であり、小峰書店から刊行されています。
著者の高畠じゅん子さんは兵庫県生まれで、同志社大学文学部を卒業。2013年に『よいこは もう ねるじかん』(BL出版)でデビューし、ウサギのトリンが初めて刊行した童話であると紹介されています。

高畠じゅん子さんは暖かな物語を創り出すことに長けた作家さんって印象だわ!
また、挿画を手がけている小林ゆき子さんは東京都生まれの絵本作家・イラストレーターです。小林ゆき子さんの挿絵がとっても心温まる物語のイメージを膨らませてまるでキャラクターが動き出しそうなほど体温を感じる物語へと命を吹き込んでくれています。
高畠じゅん子:Instagram takabatake.junko
小林ゆき子:Instagram kobayashiyukiko_works

高畠さんと小林さんの創り出した世界観が7歳の息子に「人生で一番好きな本」と言わせたのかぁ。作家さんてすごい!
『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』どんな作品?
シリーズの一作目として挙げられている『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』は、小学校生活で子どもたちが直面する日常のテーマ、「給食」や「食欲」、「おかわり」を巡る出来事を描いています。
本作の主人公は、ニンジンが苦手なウサギのトリン。トリンは、給食であまっているチョコレートプリンをおかわりしたいと願っています。しかし、おかわりをするためには、配られた給食を残さず全て食べなければならないという条件を先生が提示します。
ところが、その日の給食には、トリンが苦手とするニンジンが入ったポテトグラタンが出されてしまいます。ニンジンをどうにかしようと考えたトリンは、他の子の嫌いな食べ物とニンジンを交換してもらったり、手伝ってもらおうとしたりなど、様々な計画を立てますが、これらはうまくいきません。
そこで、好き嫌いが多いネコのミアから助言を受け、トリンは「呪文作戦」を試みます。果たして、トリンは苦手なニンジン入りの給食を完食し、念願のチョコレートプリンを手にすることができるのか?という展開が描かれています。

まず、給食という場面設定が引き込まれるわ、その後のチョコレートプリンお代わり争奪戦も7歳には共感の嵐よね!
ウサギのトリンには下記の問題設定と挑戦が描かれています。
- うさぎなのにニンジン食べられない
- 苦手なものを人に助けてもらって食べてもらおうとする
- 苦手なことに立ち向かう努力
うさぎなのにニンジン食べられない
うさぎなのにニンジンが苦手なトリン。うさぎならニンジン好きなはず!という先入観にとらわれて苦しめられることって子どもも大人もあると思うんです。ジェンダーでいえば「男なのに」「女のくせに」などの決めつけが人を苦しめるということです。
- 男なのに泣くの?
- 男なのに細かいこと気にするね
- 女なのに結婚しないの?
- 女の子なんだから静かにして
- うさぎなのにニンジン嫌いなの?
ステレオタイプな役割の決めつけがその人を苦しめてしまうことがあります。7歳でも男の子だから、もう小学生なんだからと言われる場面も少なくないことからトリンの「うさぎなのにニンジンきらい」という決めつけによる言葉によるトリンの苦しみが共感を呼ぶポイントです。

はぁ~7歳でもいろいろ考えているのね。トリンの苦しみに共感するなんてすごい!
苦手なものを人に助けてもらって食べてもらおうとする
トリンは苦手なニンジンをまず友だちに食べてもらおうとします。これは、人の力を借りて困難を乗り越えようとするトリンに誰か協力してくれるかな?協力してくれる仲間を募るという行動にも無意識の心で「トリンうまくいってほしいな」という応援が生まれます。
ニンジンをお友だちに食べてもらえるのか、ぜひ『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』にてご確認ください。

小学生でも協力をしてひとつの困難を乗り越えようとするんですね。絵本の中だけではなく学校生活や生活の場面で「協力を求める」ことは非常に大事なことです。「協力」する大切さも物語ってくれています。
苦手なことに「呪文作戦」で立ち向かう
トリンはニンジンを友だちに食べてもらおうというだけではなく自分で「食べよう」とします。その名も「呪文作戦」例えば、ニンジンを食べるときに「この食べ物はミカンだ!!ミカンだ!!ミカンだ!!」と呪文を唱えて食べたらミカンの味をさせようと自己催眠するというもの。
お友だちのことばかり頼っていないで自分からこの困難を乗り越えていこうと工夫する「立ち向かう」姿勢にも、共感を呼んでいると思います。
なぜ頑張るかって?お代わりのチョコレートプリンを絶対食べたいから!

ご褒美が魅力的ならどんな困難にも立ち向かえる!これって大人も子どもも一緒だよね。自分で工夫して乗り越える姿は読んでても頑張れ!って思えるわ。
成長を促す学習要素が沢山つまったウサギのトリンシリーズ。全体の対象年齢が小学校入学前後の子どもたちであることから、単に楽しい物語であるだけでなく、給食という共同生活の場で、自分の気持ち(もっと食べたい)とルールや周りの状況(おかわりできるかな)を考える、社会性や自己肯定感を育むきっかけを読書によって提供してくれます。

ネタバレなしでご紹介なのでここまで!果たしてトリンは給食のお代わり「チョコレートプリン」を手に入れられるのか~~?!7歳の子どもが人生で一番好きになった本『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』をお読みください!
7歳の子どもが人生で一番好きになった本

ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな
- 作:高畠 じゅん子
- 絵:小林 ゆき子
- 出版社:小峰書店
- 出版年月日:2019年12月3日
- ページ数:63ページ
- 定価:1,210円(税込)
- 対象年齢:6歳・7歳以上
- ジャンル:食べ物・飲み物
- ISBN:978-4-338-31311-5
暖かな絵と物語が子どもにもやさしい共感を呼ぶ名著。おいしそうな給食のお代わりチョコレートプリン。欲しいものを手に入れるためにどうする?うさぎのトリンがお友だちと協力して自分で工夫していく姿に読者は自分を重ねていく。読むことで人間として成長をしていく一冊です。
まとめ
『ウサギのトリン きゅうしょく、おかわりできるかな』は、ただかわいいだけの絵本ではなかったです。
- 人を決めつけで見ると傷付くことがあること。
- お友だちと協力して困難を乗り越える「たすけて」の大事さ
- 自分で工夫をして困難を乗り越える「自力」の大事さ
たくさんのことをウサギのトリンに共感しながら、楽しみながら学べる名著でした。

7歳の息子が「人生で一番好きな本になった」と言われたときはびっくりしました。でも読んだらとってもいい本で子どもを成長させてくれてありがとうございますと感謝の気持ちに親としてなりました。納得の一冊です。
子どもが自分の心と向き合い、「言いたいことを言う勇気」「思いを伝える大切さ」を感じ取れる物語です。親子で読めば、きっとあなたの心にも、やさしいあたたかさが広がります。



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