「高卒だけど図書館司書になりたい。でも高卒でも取れるの?最短でどうやって取ればいいの?」

高卒から最短で司書資格を取る方法は、2つのルートがあります。
この記事では、高卒から最短で司書資格を取る方法を2つのルートに分けて解説し、資格取得後にどう動けば司書として働けるのかまで、ステップごとにお伝えします。
まず知っておきたい!高卒が司書資格を取れない理由

「高卒は司書資格が取れない」という誤解が多いですが、正確には「高卒のままでは取れない」のです。
図書館法によると、図書館司書の資格を取得するには「大学または短期大学を卒業し、所定の科目単位を修得すること」が基本条件です。
つまり、高卒のままで今すぐ司書科目の単位だけを取って資格を得ることはできません。まず大学または短大を卒業するというステップが必要です。しかし、通信制大学・短大を使えば働きながら最短2年で「短大卒業+司書資格」の両方を同時に取得できます。
もうひとつのルートとして、「司書補講習(通学)→司書補として働く→司書講習(通学)」という実務経験を積むルートもあります。こちらは最短で5〜6年かかるルートですが、働きながら段階的に目指せる方法です。
高卒から図書館司書になるには
①通信制大学・短大にて最短2年で「短大卒業+司書資格」を取得する
②司書補講習(通学)→司書補として働く→司書講習(通学)

高卒でもルートが少し長くなるだけで、絶対に取れます。どちらのルートが自分に合っているか、じっくり見ていきましょう。
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①通信制短大に入学して最短2年で取得する
高卒から司書資格を取る最もおすすめのルートは、通信制短大に正科生として入学し、短大卒業と司書資格取得を同時に目指す方法です。
なぜ通信制短大がおすすめなのか
通信制短大を選ぶと次のメリットがあります。
「短大卒業」という学歴が手に入ります。司書の求人の中には「短大卒以上」の学歴を求めるものもあるため、資格と学歴を同時に取れる点は大きな強みです。最短2年で取得できます。学費が通学制より大幅に安く、年間数十万円で通えます。入学試験がなく、書類選考のみで入学できます。
高卒向けのおすすめ通信制短大
高卒から司書資格を取得できる通信制短大は、2026年時点では次の2校です。
- 聖徳大学短期大学部
高卒から入学可能。最短3年で短大卒業+司書資格取得。女性向けの教育系・福祉系に強い短大です。 - 近畿大学短期大学部
高卒から入学可能。最短2年で短大卒業+司書資格取得。通信制短大の中ではもっとも早く取得でき、通学も数日程度で済むため人気があります。

私は聖徳大学短期大学部にて図書館司書資格を取得しました。聖徳大学も学びやすい学校です。
「通信制大学(4年制)」まで含めると、高卒から司書資格を取れる学校はさらにあります。代表的なのは、八洲学園大学、玉川大学、法政大学、佛教大学 などです。ただし、4年制大学なので卒業まで最短4年かかります。
短大の標準修業年限は2年で、最短2年で短大卒業と司書資格の両方が手に入ります。近畿大学通信では令和6年度1,701人が司書資格を取得しており、実績が豊富です。

聖徳大学は年間の修了者数や資格取得者数を公表していません。
ただし、近畿大学短期大学部(通信教育課程)では、正科生として短大を卒業するためには2泊3日の「卒業ゼミナール」スクーリングへの参加が必須となります。司書科目自体は完全オンラインで取れますが、短大卒業のためのスクーリングは別途必要になるため注意しましょう。

近畿大学短期大学部は、2年間で卒業できた人が77%。通信制として2年修了確率はかなり高いです。実際は、仕事と両立しながらなら2〜3年で計画するのが現実的です。
通信制短大に入学するまでの流れ
まず資料請求をして入学案内・学費・カリキュラムを確認。
次に出願書類を準備します(高校の卒業証明書・成績証明書など)。書類を提出して選考を受けます(選考は書類審査のみ)。入学が決まったら学費を支払い、教材が届いたら学習スタートです。
入学時期は4月と10月の年2回あります。早く始めたい方は最寄りの出願締め切りに合わせて動きましょう。
②司書補講習+実務経験で段階的に目指す

もうひとつのルートが、「司書補講習→司書補として勤務→司書講習」という実務経験ルートです。
「司書補講習→司書補として勤務→司書講習」の全体像
ステップ1:司書補講習を修了する(約2か月)
高卒の方でも受講できる「司書補講習」を実施している大学に申し込み、約2か月間の講習を修了します。修了すると「司書補」の資格が取れます。
令和7年度に司書補講習を実施している大学は、文部科学省の公式サイトで確認できます。聖徳大学(千葉)、鶴見大学(神奈川)、愛知学院大学(愛知)、桃山学院大学(大阪)などが実施しています。
ステップ2:司書補として2年以上図書館で勤務する
司書補の資格を取得したのち、図書館で2年以上司書補として勤務します。
ステップ3:司書補として通算3年以上勤務したのち司書講習を修了する
司書補として通算3年以上の勤務経験を積んだ後、「司書講習」を修了することで図書館司書の資格が取得できます。
司書補講習からのメリットとデメリット
メリットとしては、大学の学費を払わずに資格取得を目指せる可能性がある点と、実際に図書館で働きながら経験を積める点があります。
一方でデメリットは複数あります。
まず、最短でも5〜6年かかります。次に、司書補講習は受講できる大学が全国で数校しかなく、作文や書類審査による選考があるため落ちることもあります。また、司書補の求人は非常に少なく、2年以上勤務できる図書館に採用されること自体が難しい場合があります。さらに、講習期間中は平日も含む毎日通学する必要があるため、仕事と両立するのが難しいです。
これらの事情から、働きながら現実的に司書資格を目指すなら、通信制短大の方が多くの方に向いています。

「すでに図書館でアルバイトや非正規で働いている」「近くに司書補講習をやっている大学がある」という方には現実的な選択肢です。そうでない場合は通信制短大修了の方がはるかにシンプルです。
通信制大学・短大の資料を無料でまとめて請求できます。複数校を比べてから選ぶのがおすすめです。
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2つのルートを比較する
| 比較項目 | ルートA(通信制短大) | ルートB(司書補講習+実務) |
|---|---|---|
| 最短取得期間 | 2年 | 5〜6年以上 |
| 取得できる学歴 | 短大卒 | 高卒のまま |
| 通学の必要性 | 最小限(卒業ゼミ等) | 講習期間中は毎日 |
| 選考の難易度 | 書類のみ・ほぼ全員入学可 | 作文選考あり・落ちる可能性あり |
| 仕事との両立 | しやすい | 難しい |
| 司書補の求人 | 不要 | 必要(求人が少ない) |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★ |
資格取得後:どうやって図書館司書として働くか
司書資格を取っただけでは図書館で働けるわけではありません。資格取得後は就職活動が必要です。ここからは、資格取得後にどう動けば司書として働けるのかをお伝えします。
司書の就職先は大きく3種類ある
図書館司書として働ける場所は主に「公共図書館」「大学図書館」「学校図書館」の3つです。
公共図書館の正規職員(公務員)は採用枠が非常に少なく、競争率が高いです。ただし、嘱託・パート・アルバイトや図書館業務を委託している民間企業(図書館支援業務会社)を通じた雇用形態は比較的求人があります。
大学図書館の正規職員は大卒以上の学歴が求められることが多く、高卒+短大卒の学歴が通信制短大で取得できると選択肢が広がります。
学校図書館の司書(学校司書)は各自治体が採用していますが、正規雇用は少なく非正規が多い現状です。
就職のための具体的な行動ステップ
STEP1:資格取得中から求人情報をチェックする
通信制短大在学中から図書館の求人情報を定期的に確認しておきましょう。「資格取得予定」として応募できる求人もあり、「取得予定と書いておくと面接の機会が増えた」という体験談もあります
STEP2:図書館の求人サイトを使う
求人検索は一般的なハローワーク・求人サイトに加えて、図書館専門の求人情報に強い民間企業(図書館流通センターなど)のサイトも確認しましょう。
- 全国の公共図書館・学校図書館・大学図書館の求人があり、未経験歓迎や資格取得予定で応募できる求人もあります。
図書館流通センター(TRC)の採用ページを見る
STEP3:大学のキャリア支援を使う
近畿大学通信では、年1回ほど図書館支援業務会社の説明会をキャンパスで開催していますし、帝京平成大学では就職支援室を利用できます。就職支援をしている通信大学は少ないですが、資格取得時に確認しておくと良いでしょう。
STEP4:アルバイト・パートから実績を積む
最初から正規雇用を目指すのが難しい場合、まず図書館でのアルバイト・パートとして働き始めるのも有効です。現場経験がつくことで正規採用や嘱託職員への道が開けることがあります。

司書の仕事に就くことは、資格を取ることより難しいというのが正直なところです。でも、「資格あり+短大卒以上」という条件を満たせると、応募できる求人の幅が一気に広がります。まず資格と学歴を取ることが先決です。
よくある質問
Q.高卒から司書資格を取るのに一番安い方法は?
A.通信制短大ルートが最もコスパが良いです。近畿大学短期大学部(通信)であれば、2年間の学費目安は約38.5万円で、短大卒業資格と司書資格が同時に手に入ります。
Q.仕事をしながら通信制短大に通えますか?
A. 可能です。授業・レポート・試験がオンラインで完結できる通信制短大であれば、働きながら学習できます。
Q.高卒のまま図書館でアルバイトはできますか?
A.できます。司書資格がなくても図書館でアルバイトや非常勤として働くことは可能です。ただし「有資格者優遇」や「短大卒以上」の条件がついている求人も多いため、資格と学歴を取得しておくと選択肢が広がります。
Q.通信制短大の入学試験は難しいですか?
A.書類選考のみで筆記試験はありません。ほぼすべての応募者が入学できます。
Q.専門学校卒の場合はどうなりますか?
A.専門学校卒は「大学・短大卒」とは認められません。そのため科目等履修生として直接司書資格のみを取ることはできず、通信制大学・短大の正科生として入学して卒業を目指す必要があります
まとめ
高卒から最短で図書館司書を目指すには、「通信制短大に入学して最短2年で短大卒業+司書資格取得」が最もおすすめです。
「司書補講習+実務経験」は選考に落ちるリスクや、2年以上の図書館勤務が必要など、ハードルが高い部分があります。働きながら現実的に取り組むなら通信制短大一択です。
情報収集として、まず資料請求をして通信制短大の情報を集めることです。パンフレットで学費・カリキュラム・スクーリングの有無を確認して、自分のペースに合った大学を選んでください。
図書館司書になる夢は、高卒でも十分叶えられます。まずは一歩を踏み出しましょう。
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