なんで、1ヵ月20冊も読めるんですか?
SNSや本を読む有名人を見ていると一か月20冊くらい読まれていますよね。「本を読むのが遅い」「速読ができない」と悩んでいませんか?実は、速読よりも「遅読」の方が本の内容を深く理解し、人生に役立てるため読み方といえるんです。

速読よりも遅読の方が深く物事を見ることが出来るメリットがあります。
この記事では、速読に負けない遅読の魅力と、今日から実践できるコツをわかりやすく解説します。
遅読とは?意味と特徴
遅読(ちどく)とは、文字どおり本をゆっくり時間をかけて読むことです。英語では「スローリーディング」と呼ばれます。速読のように一気に内容を把握するのではなく、一文一文を丁寧に追いながら、理解と想像を深めていく読み方です。本の内容を深く理解できる読み方として、メリットが多く存在します。
単純に読むスピードが遅いことを指す「鈍読」とは異なり、遅読は「いろいろ思考しながら読むので、結果的に読了が遅くなる」読書スタイルです。深く知りたい情報や概念に出会った際、理解できるまで歩みを止めずに思考を巡らせるという点にコミットしているのが特徴です。
遅読を実践することで得られる主な特徴とメリットは以下の通りです。
1. 深い理解と記憶の定着
遅読の大きな魅力は、その徹底的な理解にあります。ほとんど読み飛ばすことなく一文一文をしっかりと読むため、本の内容を正しく理解するまで読みます。特に複雑なテーマや学術書、哲学書など、細かなニュアンスや著者の意図を掴む必要がある読書において不可欠であり、内容を熟考することで記憶の定着率も向上します。

必然的に繰り返し繰り返し同じ文章を読むことになるわね。

繰り返し読むことによって記憶への定着率も上がっていきます。大学のレポートを書くときに参考資料として読む一文のような読み方ですね。
2. 作品の世界を深く味わえる
速読では見落とされがちな、小説の細かな情景描写や登場人物の心理描写をこと細かに追うことができます。一文一文を読み込んでいくため、行間からも作品の醸し出す世界をじっくりと味わいながら読み進めることが可能です。
3. 思考力の向上と新しい発想
遅読は、単に情報を「知る」だけでなく、情報や知識を真につかみ「理解」(わかる)の状態まで昇華させることを目指します。じっくりと本を読みながらさまざまな想像を膨らませられるため、新しい発想が浮かびやすいというメリットがあります。また、自分の理解度を確認しながら進めることで、メタ認知を強化する力も養われます。

情報を理解したら新たな疑問がわき出てくることもあるわね。調べて疑問がなくなるまで学ぶ読み方ね。
4. 難解な文章への抵抗感の軽減
日頃から「じっくり時間をかけて読む」作業に慣れているため、自分の持つ知識よりも難解な文章にあたった場合でも、熟読することに抵抗感を持ちにくいという利点があります。これにより、思考力を鍛え、次のレベルに到達することが可能となります。

一冊「遅読」に値するピッタリな本を紹介しましょう!
遅読にぴったりの本

日蝕 (新潮文庫 ひ 18-1)
15世紀末の南フランスを舞台に、若き学僧ニコラが錬金術師ピエールを訪ねた後、ピエールが秘密裏に作り出したとされる両性具有者(アンドロギュノス)の実験に立ち会い、皆既日食の際に両性具有者が金塊に変化するのを目撃する物語。
漢語を多用した、華麗で典雅な文体で中世ヨーロッパの雰囲気や神秘的な世界を描き出している。
速読では物語の大体は掴めるものの詳細を想像することは困難であるため、強制的に遅読しなければならない方も多いと思います。
明治三十年の奈良十津川村。蛇毒を逃れ、運命の女に魅入られた青年詩人の胡蝶の夢の如き一瞬を、典雅な文体で描く「一月物語」も収録。
第120回芥川賞を当時最年少で受賞
読了満足度
遅読は、一冊一冊の内容を今後の糧とし、本の内容を財産にしやすい読み方です。読書の目的が「深く理解したい」ときには遅読が、全体像を効率よく把握したいときは速読が適しており、目的に応じて読書スタイルを使い分けることが賢明です。
遅読のメリット5選
遅読にはどのようなメリットがるのでしょうか?
1. 本の内容を正しく理解できる
速読が得意な人は、どうしてもある程度の“流し読み”をしています。
重要でない部分を読み飛ばしても、全体のあらすじや大枠の内容はつかめます。
しかし、もし重要な箇所まで飛ばしてしまったらどうでしょう。誤った解釈をしてしまったり、前後のつながりが見えなくなったりして、結局は内容を完全に理解できないままになる可能性があります。
一方で遅読の場合、ほぼ一語一句を丁寧に追いかけて読むため、重要な情報を見落とさずに済みます。結果として、本来著者が伝えたいことを正確に理解することができます。
2. 作品世界をじっくり味わえる
速読では、小説ならストーリーの流れだけをざっくり把握して終わることが多く、細やかな情景描写や人物の心の動きは読み取れないことがあります。
小説や随筆<エッセイ>では、季節感や風景、登場人物の微妙な感情などが丁寧に描かれています。遅読ではその一つ一つをじっくり味わいながら進むため、作品の世界観に浸る楽しさを最大限に味わえます。
物語を奥深くまで理解したい人や、行間から作者の意図を感じ取りたい人には、遅読はまさにぴったりの読み方です。
3. 難しい文章に強くなる
速読が習慣化している人は、「早く読み終えたい」という意識が強くなりがちです。普段読んでいる本が簡単な内容なら問題ありませんが、少し難しい専門書や論文に挑戦するときには、スピードを落として理解する必要があります。
ところが、普段から速読している人は、ゆっくり読むことに抵抗感があり、途中で集中力が切れてしまうこともあります。
その点、日頃から遅読をしている人は「時間をかけてじっくり読む」ことに慣れているため、難解な本でも腰を据えて向き合うことができます。学びの幅を広げたい人にとって、大きな強みです。
4. 新しいアイデアが生まれやすい
ゆっくり本を読むと、言葉や文の意味をしっかり考えながら読み進めるため、頭の中でさまざまなイメージが広がります。その結果、新しいアイデアが自然と浮かんでくることがあります。
途中で思いついたことは、メモ帳や付箋に書き残しておくと、読み終えた後に見返して整理できます。アイデアノートのように活用すれば、読書が自己成長につながる貴重な時間になります。
5. 本代・保管スペースの節約になる
速読で大量に本を読むと、どうしても購入費用がかさみ、家の本棚もあっという間にいっぱいになってしまいます。
遅読なら1冊をじっくり読むため、読書量がほどよく抑えられ、本代や収納スペースに悩む心配も少なくなります。電子書籍を使う方法もありますが、紙の本の手触りやページをめくる感覚が好きな人にとっては、遅読の方が満足感を得やすいでしょう。
遅読を楽しむコツ
- 気になる文章に線を引いたり付箋を貼ったりして、後で見返せるようにする
- 読書ノートに感想や学びを書き出す
- 毎日15分でもいいので、同じ時間に読む習慣をつける
- スマホを手の届かない場所に置いて、集中できる環境をつくる
気になる文章に線を引いたり付箋を貼ったりして、後で見返せるようにする
遅読の大きなメリットの一つは、じっくりと本を読みながらさまざまな想像を膨らませられることであり、そこから新しい発想が浮かびやすい点にあります。しかし、読み終えるまでの間に、せっかく思いついたことや、新たな発想のヒントを忘れてしまう可能性があります。
この問題を防ぐため、本を読みながら感じたことや浮かんだことも含めて、メモをしておくことがオススメです。特に気になる記述や重要な箇所に線を引いたり、付箋などに書き入れて、アイデアが浮かんだページに貼っておくことで、読み終えた後に振り返って見ることができます。これにより、読書中に得た気づきやインスピレーションをしっかりと保持し、その後の「学び」や「行動」へつなげることが可能になります。
読書ノートに感想や学びを書き出す
読書ノートに感想や学びを書き出すことは、遅読によって得られた内容を今後の糧とし、本の内容を財産にしやすい方法です。じっくり時間をかけて内容を読み、しっかり理解できた内容をノートに記録しておくことで、後で振り返ることができます。
特に思考力を高める遅読の方法として、「一章ずつ、ノートに手書きでまとめていく」ことが実践されています。この「手書き」によるまとめ、つまりアウトプットを意識することは、インプットの質を驚くほど変えます。驚くほどです!
これは、脳の能力を高める訓練(情報を意識的に脳に入力し、保持し、解釈し、出力する)に効果的であり、要点を意識するようになるため、自然と「この一文で筆者が言いたいことは何か」「全体の構成はどうなっているか」といった筆者の思考の足跡をたどる感覚で、本と対話できるようになります。ノートに書き出す作業を通じて、抽象的な概念を咀嚼する力を鍛えることができます。
毎日15分でもいいので、同じ時間に読む習慣をつける
読書を単なる趣味としてではなく、学習や情報収集の一環として生活に取り入れるためには、読書時間も計画的に管理すること、すなわちタイムマネジメントが不可欠です。特に忙しい現代社会では、通勤時間や休憩時間など、日常生活の中の「スキマ時間」を見つけ出して活用することが効率的な読書につながります。
タイマーを使って一定の時間(例えば25分)だけ読書に集中し、休憩を挟む方法も集中力を持続させるのに有効です。このように、読書のための時間を意識的に管理し、具体的な目標を設定することで、計画的に読書を進めることができ、結果として読書の習慣化が進み、知識の定着や学習効果が高まります。

読書後の飲み物や食べ物までセットで行動を習慣付けておくと強い習慣づけになるわ!

大学の時はレポートの参考資料を1時間読んでからお酒を飲むのが楽しみでした。甘いチョコでもいいですね!
スマホを手の届かない場所に置いて、集中できる環境をつくる
静かで集中できる場所を選ぶことは、読むスピードを自然と上げるための基本であり、読書環境を整えることが重要です。遅読は、深く知りたい情報や概念に出会った際に、理解できるまで歩みを止めずに思考を巡らせるプロセスを重視します。この深い思考を行うためには、高い集中力が求められます。
しかし、現代社会では自分の意思とは無関係に、プッシュ通知や広告など不要な情報が次から次へと流れてくるため、思考が妨げられがちです。

深く知りたいことがあるから遅読をしているのであれば、スマホは他の部屋に置いておいた方がいいかも…。
集中力を高めるための具体的な工夫として、スマホを別の部屋に置くなど、手の届かない場所に置いておくことで、気が散る原因を取り除くことができます。小さな工夫ですが、これにより読書への集中度を高め、深い思考と理解を妨げることなく、じっくりと本と向き合える環境を作り出すことができます。
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まとめ|遅読は「一冊を自分の財産にする」ための方法
遅読(スローリーディング)とは、単に読む速度が遅いこと(鈍読)ではなく、じっくりと時間をかけて本を読むスタイルです。この読書法は、深く知りたい概念に出会った際、理解できるまで歩みを止めずに思考を巡らせることができます。
遅読の大きな魅力は、本の内容を正しく理解できる点にあり、細かなニュアンスや情景描写を追うことで、作品の醸し出す世界をじっくりと味わうことができる点です。速読が効率を求めるのに対し、遅読は一冊一冊の内容を徹底的に理解し、その知識や学びを今後の糧(財産)にしやすい読み方です。
読書ノートもオススメです!遅読もやってみようと考えながら、読書を楽しんでくださいね!





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