This is I 感想~はるな愛ってどれだけ辛い人生を歩んできたんだろう?

みる
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「終始見ていて辛かった…。こんな辛い映画は、はるな愛の半生を描いた映画である前知識がなければ最後まで見ることはなかったはずだ」

あの「エアあやや」で乳首を人差し指でさすって大ブレイクした芸人、はるな愛さんの半生を描いたNetflix映画「This is I」を視聴しました。見ていて辛かった。「トランスジェンダー(Transgender)」に対して無知でこんなにも辛くてこんなにも自分らしく生きていくことが「命がけ」なのだということを思い知らされた映画でもあります。

生まれたのは男の身体、心は女の身体。自分らしくあるために肉体を女性に近づけていく作業が前半部分に大きく描かれていますが、80年代~90年代の斎藤工演じる医者に性転換手術をしてもらうシーンがあるのですが、こんな施設で大丈夫なの?というような清潔感がなさそうな手術室。また、スタッフの数もMEGUMI演じる看護師さんだけなどとこれだけのスタッフで手術するの?と思わされました。

令和8年が以下にきれいで清潔であるかを反対に知らされました。

「おまえ、ちんちんついてるんかぁ~~?!!」わ~~はっはっはっは!!

心ない同級生からいじめを受けるはるな愛。負けるな!と思うと同時にトランスジェンダーだからってそこまでいじめることある??と疑問に思うこともありました。でも1990年代に関して言えばまだトランスジェンダーという言葉もなければ「オカマ」を演じたとんねるずの石橋貴明は保毛尾田保毛男を演じてお茶の間を爆笑させていたあたりから察するに「男のくせに女の格好してやがる」と今以上の差別を当事者は受けていたのだと感じました。

たまにミュージカルシーンがあってミュージカルシーンは明るくおしゃれに作成されているのも関わらず、どこかはじけるように何も気にせず楽しめる気持ちにはなれずにいました。それは、令和8年を生きている人間から見たときに「トランスジェンダー」の方がひとつの喜びを知った時にまたひとつの地獄が待っていることを詳し区ではなく何となく予感しているからです。

恋人となったタクミと同棲生活をはじめれば「人間関係で揉める」と普通の同棲生活の心配をして、「夜の営みが出来ないのにどうするのか?」と性転換手術をして、できるようになっても「結婚しても子どもが生めない」壁にぶち当たる。

ひとつクリアすれば、また違う地獄の壁がまっている。映画を途中まで見終わって思ったのは「はるな愛ってこんな地獄の中を生き抜いてきたの?」というはるな愛に対しての尊敬の気持ちです。

しぃしぃ
しぃしぃ

あんな地獄を数多く潜り抜けて「エアあやや」していたのか?!

驚きと同時に、悲しいかもしれないけれど、「トランスジェンダー」のマイノリティが多数派ではないため、これ以上生きやすくならないのではないかとも思ってしまいました。女性初の総理大臣高市早苗さんはジェンダーギャップを生かして2026年衆院議員総選挙にて議席数300議席を超える大勝を勝ち取りました。これは「男尊女卑」である日本の過去がもはやブラックジョークであるかの如く、2026年には「女尊男卑」の文化が成熟していることの現れでもあります。

時代は変われど「男」か「女」かで社会は動いている。その多数派が揺らぐことはなくLGBTへの関心はほとんど生まれない。少数マイノリティは差別を受けて誹謗される世の中ではないにもかかわらず、「無関心」を引き寄せ積極的に考える事案ではないと「無関心」で示される。

ただ、This is Iの初期の時代1980年代より2020年代の方がはるかに「トランスジェンダー」の方が生きやすい環境を考えると昔から生きてきた「トランスジェンダー」として戦ってきた人たちの連綿たる努力を思うのです。一人がダメでも同じ思いを持った人がまた次に。途切れることのない「生きづらさ」との戦いを戦車にアリが爪楊枝を持って戦う様に受け継がれてきた歴史があるからこそ2026年に「多様性」や「トランスジェンダー」「LGBT」という言葉を浸透させ、少しでも「生きやすく」していこうとした結果なのだと思い知らされました。

びぶーん
びぶーん

硬い石の上に雨水が滴って穴をあけるような努力だったのだろうと推察されます。

はるな愛さんも一粒の「雨水」となり、このNetflix映画「This is I」へと情熱を注いだのでしょう。エンターテイメント作品であると同時に「トランスジェンダー」の方々にとっての心強い映画でもあると思っています。

「This is I」の原案になった小説ははるな愛さんの自伝「素晴らしき、この人生」です。映画を見た後に読むとまた違った見え方をしてきます。

また、「This is I」をご覧になった方からは「勇気をもらえた」という感想を持っている方も多いと聞きました。これだけの「生きづらさ」「地獄」「憤り」をひとつづつ「命がけ」で乗り越えてきたはるな愛さんを見ていると自分も何かひとつ乗り越えてみよう。「命がけ」じゃないかもしれないし「命がけ」かもしれない。だけど、挑戦しなければ自分を好きになれない。好きになれない時間はずっと「地獄」だから、自分らしくいるためにこの「命」の時間を使おう。

しぃしぃ
しぃしぃ

特に私はそう思いました。

「This is I」は、はるな愛さんの半生を描いた映画でなければ最後まで見ることはなかったでしょう。さすがにみていて「つらすぎ」ます。見続けることも「つらい」主人公のアイに感情移入すればするほど、「観てられない」映画でした。事あるごとに襲ってくる地獄にもっと楽しい気持ちになるドラマ、映画を見たいと思ったのは事実です。ただ、最後まで見てこれほど自分の人生に影響を与える映像コンテンツも珍しいなと感じています。

楽しいばかりの映画ではないですが、一度ご覧になられると良いかと思います。

最後までお読みくださりありがとうございます。

この記事を書いた人

bibroom

図書館司書資格保有|心理学専攻卒|元宝石店員|3児の父

宝石店で働きながら通信大学で心理学を学び、 図書館司書の資格を取得。現在は3人の子育て中。 年間200冊以上の本を子どもたちと読み続けながら、 「本当に子どもの心に刺さる一冊」を探し続けています。 本のおすすめから司書を目指す人への情報、 エンタメ・エッセイまで人の心を動かすものすべてをテーマに執筆しています。

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