逢坂冬馬のおすすめ小説!本屋大賞から直木賞候補の最新作まで、あらすじ・感想を徹底紹介

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びぶーん
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ヤバい作家がいる……この人の創り出す世界はエキサイティングで知的だ。

2021年にアガサ・クリスティー賞を史上初めて全選考委員5点満点という圧倒的な評価で受賞し、鮮烈なデビューを飾った逢坂冬馬さん。

本屋大賞受賞や直木賞候補選出など、今最も注目される作家の一人です。

しぃしぃ
しぃしぃ

本当に注目の作家さんだから新刊出たら即買いで間違いなしです。

この記事では、逢坂冬馬さんの作品を初めて読む方から熱心なファンまで、逢坂冬馬さんのおすすめ作品として外せない主要作品を詳しく解説します。

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逢坂冬馬おすすめ本

『同志少女よ、敵を撃て』:本屋大賞受賞の圧倒的デビュー作

逢坂冬馬さんの原点であり、歴史に残る傑作です。2022年の本屋大賞や高校生直木賞など、数々の賞を総なめにしました。

  •  著者: 逢坂 冬馬
  • 出版社:早川書房
  • 出版年月日:2021年11月17日
  • ISBN:978-4-15-210064-1
  • 判型・サイズ:四六判(19cm)
  • ページ数:492ページ
  • 刊行: 2021年11月(単行本)、2024年12月(早川文庫)

あらすじ
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。

急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

しぃしぃ
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デビュー作ですが、賞を総なめにしました。

  • 第11回アガサ・クリスティー賞 大賞受賞
  • 第19回(2022年)本屋大賞 大賞受賞
  • 第9回高校生直木賞 ノミネート

本屋大賞は、全国の本屋で働いている書店員が選ぶ賞です。

びぶーん
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また、数々の作家さんが、絶賛のコメントを出しています。

アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
──桐野夏生(作家)

推した。戦争は女の顔はもちろんのこと、男を含めたあらゆる性別の顔もしておらず、つまり人間の顔をしていないのだという事実を物語ろうとする、その志の高さに感服した。本作がなぜ独ソ戦を主題にしているのかといえば、女性がソ連軍兵士として実戦に参加した現実があるからで、彼女たちの姿を描くことを通し、現代の日本および世界に存在する社会の問題点をも「撃て」ると作者は確信したからだろう。
──三浦しをん(作家)

私にはなぜ日本人があの悲惨な戦争を描き切れるのか、と疑問を抱くほかなかった。
――伊集院静(作家)

第11回アガサ・クリスティー賞 大賞受賞について「作品は素晴らしいが、新人賞受賞作で初ノミネート、いきなり受賞はためらわれる」次はどんな作品を読ませてもらえるのか、わくわくします。
――宮部みゆき(作家)

「文章表現には不利な戦闘シーンの描写がうまい。これは想像力と語彙の豊かさによってもたらされているのだが、だとすると作者は天賦の才を与えられている。」
――浅田次郎(作家)

「デビュー作」だということを幾度も忘れさせられ、鳥肌を立てながら、のめり込むようにして読んだ。という選考委員を唸らせた。デビュー作にして逢坂冬馬の最高峰『同志少女よ、敵を撃て』。

しぃしぃ
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ハヤカワ文庫から文庫版が出てるから、ぜひ読んでみて!まず主人公セラフィムの銃を撃つときに描写の上手さに引き込まれるはず!

絶賛の嵐のデビュー作にして最高峰

びぶーん評
なぜ日本人なのに海外の戦争のお話を書かなければならないのかが分からない。また、日本人が他文化の物語を読むことに一定の抵抗を持つことも理解しているが、物語を読むうちにのめり込んでいく。知性とエンターテイメントのバランスが絶妙であり、膨大な参考資料を物語へ組み込ませることで知的好奇心を満たせる読者もいるだろう。これがデビュー作とか本気ですか?というデビュー作にして最高峰。

『歌われなかった海賊へ』:ナチス体制下で抗う少年たちの物語

本屋大賞受賞後、第一作として注目を集めた作品。第15回山田風太郎賞の候補にも選ばれました。

  • 著者:逢坂 冬馬
  • 出版社:早川書房
  • 出版年:2023/10/18
  • ISBN:978-4-15-210275-1
  • 判型・サイズ:四六判(約19cm)
  • ページ数:376ページ

あらすじ
1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは?

しぃしぃ
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第15回 山田風太郎賞 候補作品にもなりました!

山田風太郎賞とは、ジャンルを問わず、9月1日から翌年8月31日まで1年間で最も「面白い」と評価されるエンタテインメント小説を発掘するための賞。新人から中堅作家の作品が対象で、長編・短編小説から選ばれます。 

クラシックな教養小説が持っていた空気感と、
破壊的な戦争小説のハイブリッド。
逢坂冬馬は途方もない仕事をやってくれた。
――佐藤究(小説家)

みごとに蘇った、八十年近くも前の
ドイツの少年少女たちの切ない戦いの物語。
でも、ぼくにはわかった。これは、
今の、今の、今の、ぼくたち自身の物語なんだ。
――高橋源一郎(作家)

一気読み必至!
青春のまばゆさとともに、記憶を受け継ぐ者に
投げられた問いが深く胸に残った。
――中島京子(小説家)

自分と異なる人に対する恐れや嫌悪は、
無知から生じる。分断にあふれる世の中、
私たちは何を選択し生きていくべきか、
本書は考えさせてくれる。
――雪下まゆ(作家)

前作『同志少女よ、敵を撃て』があまりに良く、『歌われなかった海賊へ』はそれに匹敵するほどではないという感想が多いですが、こちらはこちらで充分素晴らしかった。

本屋大賞受賞後第一作目

びぶーん評
素晴らしいデビュー作を書き切った後のプレッシャーは2作目、作者の重圧となって表れる。しかしながら、逢坂冬馬は知的好奇心を満たす教養小説をとても得意とすることが今作『歌われなかった海賊へ』で確定した。読みやすさとラストの涙の誘いは秀逸であり、なによりも物語から逢坂冬馬という人柄がにじみ出るのではないかと感じられる。今作も読みやすく、気軽に手にとって見て欲しい。

『ブレイクショットの軌跡』:現代日本を描く新たな最高傑作

2025年に発表された最新作で、第173回直木賞候補および第38回山本周五郎賞候補に選出。

  • 著者:逢坂 冬馬
  • 出版社:早川書房
  • 出版日:2025年3月12日
  • ISBN:978-4-15-210411-3
  • 判型・サイズ:四六判(単行本)
  • ページ数:584ページ

・あらすじ
底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?

自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。
以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。
人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。

しぃしぃ
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なんと!第173回直木賞候補および第38回山本周五郎賞候補です!

第173回直木賞といえば27年ぶり(史上6回目)「該当作なし」で話題になった直木賞です。候補作はいずれも素晴らしい作品だったものの、受賞作として決定するには至らなかった。京極夏彦さんは「賞にノミネートされた段階で、多くの人が読んで感動していることは間違いない」と述べて賛辞を贈っていました。

「『ブレイクショットの軌跡』の持つ構造美には敬服する。」
――京極夏彦

「ストーリー作りが本当にみごとである。虚実ない交ぜになった現代社会も絶妙に描かれ、かつ、アフリカの少年兵士たちもリアリティを持って描かれている。」
――角田光代

「著者の頭抜けた力量を感じた。知識を収集して小説に織り込む手際といい、描写の技術といい、積んでいるエンジンが違う。」
――米澤穂信

推した。展開を読んで心が震えた。うんざりするような、そして私たちの周りに日々蔓延する「変えようとしても無駄」の圧力に、真っ向から対峙する真逆のメッセージ。
――辻村深月

「ひさびさに「作者の手のひらで転がされながら、どっぷりと物語にひたって翻弄される」楽しみを与えてくれる作品でした。」
――宮部みゆき

気づけば正多面体ができ上がっているような展開に魅了された。人は皆、〈誰か〉にとっての〈誰か〉なのだ。
――佐藤究

そんなに期待せず読んだのだが正直言って驚いた。傑作です。2025年最も面白い小説に書く著名人が選んでおり、『同志少女よ、敵を撃て』を超えた小説をもう書いてきたのか?天才なのか?と評価されています。

絶賛のデビュー作を超えた直木賞候補作

びぶーん評
2025年現代日本人の抱えている不幸を具体化していった意欲作。期間工の一つのミスから人の人生がどんどんずれていく…。逢坂冬馬らしい知的教養小説であり、エンターテイメントとの融合のバランスが素晴らしい。エンターテイメント小説としては2025年1位に選んでも良い。また、現代は投資・資産形成ブームだが、その裏ではこのようなことが起こっているかもしれない、いや起こっている。人の善良を踏みにじる資本主義に対して善良がどこまで保てるのか登場人物は迫られていく。分かる分かる、仕事でそういうことするよね…本位じゃないけど…。読み終えて改めて善良を問われながら、読後感は清々しさすら感じるのは逢坂冬馬の人柄も垣間見える最高のエンターテイメント小説。

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まとめ:どの作品から読むべき?

  • 衝撃を味わいたいなら、まずは『同志少女よ、敵を撃て』
  • 少年たちの勇気に触れたいなら『歌われなかった海賊へ』
  • 最新の洗練された技巧を楽しみたいなら『ブレイクショットの軌跡』がおすすめ

逢坂冬馬さんの描く物語は、知的好奇心を満たす教養が詰まっており、私たちを楽しませるエンターテイメントが絶妙なバランスで融合しています。心も脳も満足できる作品を生み出せる逢坂冬馬さんの次の小説を楽しみにしたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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