「性とは何か」
常に「異物」を持っている世界や人物たちを描く彼女の小説には、不気味なほど魅力的で、読む者の心に棘のように刺さります。
違和感を感じているのに一度ハマると抜け出せない、中毒性のある村田沙耶香の世界の中から、
今回は、そんな彼女の代表作・注目作を厳選してご紹介します。
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村田沙耶香とは?

現代日本文学を代表する作家の一人、村田沙耶香(むらた・さやか)は、独自の視点と鋭い社会批評で知られる作家です。1979年千葉県生まれ、玉川大学文学部芸術学科卒業。2003年に『授乳』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。2016年には『コンビニ人間』で芥川賞を受賞し、国内外から大きな注目を集めました。
彼女の作品は、”普通”という概念に鋭く切り込むことで知られ、社会のルールに違和感を抱く個人の視点から、現代人の生きづらさを浮き彫りにします。
日常のなかに潜む狂気やユーモア、そして独特な登場人物たちが織りなす世界観は、一度読めば忘れられない印象を残す独自の魅力を持つ作家です。
1. コンビニ人間(文藝春秋)
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
累計170万部突破&40カ国語に翻訳(2024年5月現在)。
米国〈ニューヨーカー〉誌のベストブック2018に選ばれるなど、
世界各国で読まれている話題作。
読者レビュー
- 共感できすぎて怖い
- 自分の人生と重なった
- 読み終えて普通って何だろうと考えさせられた
- コンビニ店員ってこうゆう人達なんだぁ…とただただ感心してしまう
感想
コンビニという閉じた空間が、これほどまでに哲学的で象徴的な舞台になるとは驚きでした。
コンビニという最適化社会の縮図のような世界が設計として美しく主人公の人格までもコンビニ化していく物語は、なにもコンビニだけではないと思います。それぞれの会社の社風に性格が染まっていき、独自のルーティンを愛するようになり、社会に適合しようとする恵子の姿は、現代の働く人々の鏡といえるでしょう。自分の“生き方”に悩む全ての人に強くおすすめしたい一冊。
2. 地球星人(新潮社)
① あらすじ
衝撃のラストにあなたの常識が破壊される!?
『コンビニ人間』をはるかに超えた、驚愕の芥川賞受賞第一作
なにがあってもいきのびること。
恋人と誓った魔法少女は、世界 = 人間工場と対峙する。
地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。私はどうやって生き延びればいいのだろう――。
読者レビュー
- 読後感が重たい
- 衝撃的すぎて眠れなかった
- 人間社会に適応できない人への理解が深まった
- 自分だけじゃないんだって村上作品は安心させられる
感想
人間社会の規範に馴染めない子どもの視点が痛ましくも鋭い作品。
読むのに勇気がいる内容ですが、心に残る一作です。社会のルールに疑問を抱いている人や、心の居場所を探している人におすすめします。
3. 殺人出産(講談社)
あらすじ
人は人生で4度、殺意を覚える–。
芥川賞受賞作家、村田沙耶香の最大の衝撃作はコレだ!–今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。
読者レビュー
- 倫理観が崩壊しそう
- フィクションだけど妙にリアル
- 命の重さを再考させられた
- これぞ村田沙耶香の世界
感想
少子化問題に村田沙耶香が取り組むと10人産んだら1人殺せるといった設定になるのかとショッキングな設定ながらも、命と社会制度を考え直すきっかけになる名作。ディストピアが好きな人や、SFと社会批評が融合した物語を読みたい人に最適。
4. 消滅世界(河出書房新社)
あらすじ
「セックス」も「家族」も、世界から消える……。
日本の未来を予言と話題騒然! 芥川賞作家の集大成ともいうべき圧倒的衝撃作。性愛のない未来社会を舞台にしたディストピア小説。性愛は汚れた感情とされ、人工授精が当たり前になった世界で、生殖本能に悩む女性と男性の葛藤が描かれる。
読者レビュー
- 不気味でゾッとした
- あり得ないけど、もしかしたら将来ありえるかも
- 性と愛に向き合うきっかけになった
- 男性が妊娠する異様な物語が妙にリアルでした
感想
性愛と生殖を分離した世界観は非常に独創的。大事とされている常識すべてが消滅していく物語はもう現代日本社会ではない、今の社会の”当たり前”を疑う力を与えてくれます。フェミニズムや社会制度に興味がある方におすすめ。
5. 生命式(河出書房新社)
あらすじ
夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――
死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。文学史上、最も危険な短編集!死者を「食べて供養する」という風習が存在する未来社会。表題作「生命式」を含む短編集で、命の価値や家族、社会との関係をテーマにした物語が収録されている。
読者レビュー
- 美しくもグロテスク
- 気持ち悪いのに心が温かくなる
- 食と命の関係を深く考えさせられた
- 面白いから本読み慣れていない人にもおすすめ
感想
死者を食すというテーマに驚かされますが、村田沙耶香作品らしく“命とは何か”という本質を掘り下げています。暗い描写は気分悪く、明るい描写は気分良く読める短編集なので、初めて読む人にもおすすめしやすい一冊です。
6.授乳 (講談社)
あらすじ
いままでにない、小説、そして作家。戦慄のデビュー作。
「母が同い年のクラスメイトだったら、きっといじめてるな」
受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。
読者レビュー
- 思春期の不安定な心情がリアルに描かれている
- 短編ながら深い余韻が残る
- 愛がなくなれば人は表情をなくし、精気を失った様に生きるのかと考えさせられる
- クレイジーサヤカのデビュー作!というだけで価値がある
感想
デビュー作ながら、村田沙耶香さんの怖くて奇妙なのに目が離せない独特な世界観が感じられる一冊。思春期の微妙な心理を描いた作品を読みたい方におすすめです。
7.星が吸う水(講談社)
あらすじ
性行為には、本物と偽物がある。
人肌を求めるだけなら、それは、恋じゃない。
恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。
表題作他一篇。
読者レビュー
- 独特な世界観に引き込まれた
- 短編ごとに異なるテーマが新鮮
- パンツは下ろすけれども裸は書かないという姿勢が徹底している文章
- こういう性もあるんだと興味深く読んだ
感想
村田沙耶香さんの多彩な作風を楽しめる短編集。女でいうことや男でいるということを考えさせられる物語。一話ごとに異なるテーマや雰囲気を味わいたい方におすすめです。
8.ギンイロノウタ(新潮社)
あらすじ
極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。
アニメの魔法使いみたいに杖をひと振り、押入れの暗闇に銀の星がきらめき、無数の目玉が少女を秘密の快楽へ誘う。クラスメイトにステッキが汚され、有里が憎しみの化け物と化すまでは……。少女の孤独に巣くう怪物を描く表題作と、殺意と恋愛でつむぐ女子大生の物語「ひかりのあしおと」。衝撃の2編。
読者レビュー
- 少女の内面世界が丁寧に描かれている
- ファンタジーとリアルが絶妙に融合している
- 今どきの若い子の狂気が怖すぎる
- 閉塞感漂う現代を表現する試みに挑んだ意欲作
感想
内向的な主人公の心の成長を描いた作品。読後感の疲労を考えるとこの小説が良いと感じるかどうかは正直読む人を選ぶという評価です。しかしながら、読後のひりつくような不快感がとれないのは村田沙耶香が一級品である証拠です。内向的な少女の闇である主人公の抑えきれない衝動や狂気を感じたい方におすすめです。
9.タダイマトビラ(新潮社)
あらすじ
母性に倦んだ母親のもとで育った少女・恵奈は、「カゾクヨナニー」という密やかな行為で、抑えきれない「家族欲」を解消していた。
高校に入り、家を逃れて恋人と同棲を始めたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活は恵奈にはおぞましい。人が帰る所は本当に家族なのだろうか? 「おかえり」の懐かしい声のするドアを求め、人間の想像力の向こう側まで疾走する自分探しの物語。
読書レビュー
- 家族の在り方について深く考えさせられた
- 独特な視点で描かれる家庭像が新鮮
- 家族あるあるが上手く描かれている
- 後半は読むのが止められなくなる意外な結末
感想
家族という制度に対する疑問を投げかける作品。性教育的な部分は多いものの「どうしてこうなった」という読後感で村田沙耶香は既存の価値観にとらわれない物語を求める読者におすすめです。
10.丸の内魔法少女ミラクリーナ(KADOKAWA)
あらすじ
単調でストレスフルな日々をキュートな妄想で脚色して何が悪い!
さまざまな世界との対峙の仕方を描く、衝撃の短編集!
村田沙耶香ワールドの神髄を堪能できる4篇を収録。
■「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
OLの茅ヶ崎リナは、日々降りかかってくる無理難題も、魔法のコンパクトでミラクリーナに“変身”し、妄想力を駆使して乗り切っている。そんなある日、元魔法少女仲間のレイコが、恋人の正志と喧嘩。よりを戻すためには「レイコの代わりに魔法少女になること」を条件に出すと、意外にも彼は魔法少女活動にのめり込んでいくが……。
■「秘密の花園」
「見ているだけでいいから」と同じ大学の早川君を1週間監禁することにした千佳。3食昼寝付きという千佳の提案に、彼は上から目線で渋々合意した。だが、千佳の真意は、小学3年生からの早川君への初恋に終止符を打つため、「生身の早川君がいかにくだらない男か」を目の当たりにし、自分の中の「幻想」を打ち砕くことにあった――。
■「無性教室」
髪はショートカット、化粧は禁止、一人称は「僕」でなければならない――。「性別」禁止の高校へ通うユートは、性別不明の同級生・セナに惹かれている。しかし女子であろう(と推測される)ユキから、近い将来、性別は「廃止」されると聞かされ、混乱する。どうしてもセナの性別が知りたくなるが、セナは詮索されるのを嫌がり……。
■「変容」
母親の介護が一段落し、40歳になって再び、近所のファミレスで働きはじめた真琴は、世の中から「怒り」という感情がなくなってきていること、また周囲の人々が当たり前のように使う「なもむ」という言葉も、その感情も知らないことに衝撃を受ける。その矢先、大学時代の親友から「精神のステージをあげていく交流会」に誘われるが……。
読者レビュー
- すべてがこの現在の社会で起きてておかしくないような話
- こんなことあり得ないと思うのに、想像することをやめられない世界観。圧倒的。
- 声に出して笑ってしまった
- 村田沙耶香にしては少し控えめな印象だけど笑いと怖さを体験できる
感想
清々しいくらいぶっ飛んでる作品たち。村田沙耶香好きには「コレコレコレ!」と読みだしたら世界の視点に新鮮さと面白さと不気味さを感じずにはいられないでしょう。丸の内魔法少女ミラクリーナではこんな考えが出来たらストレスがたまらなさそうだなぁと思う反面、現代ではストレスに耐え切れずにもう物語の中にいる人間の多いことを考えると人間は妄想によって生かされる生存本能があるのだろうと考えさせられる。
村田沙耶香氏ならではの強烈な風刺と問題提起が込められた作品。村田沙耶香作品の本質を味わいたい方におすすめです。
11.信仰
あらすじ
「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」
好きな言葉は「原価いくら?」
現実こそが正しいのだと強く信じる、超・現実主義者の私が、
同級生から、カルト商法を始めようと誘われて――。
世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の11の短篇+エッセイ。
表題作は2021年シャーリィ・ジャクスン賞(中編小説部門)候補作に選ばれました。
文庫化にあたり、短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、エッセイ「いかり」を追加。
書き下ろしエッセイである「書かなかった日記――文庫版によせて」を巻末に収録。
〈収録作〉
「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」
読者レビュー
- 面白い独特な村田沙耶香ワールド
- 2編 著者のエッセイが入っているこのエッセイが秀逸!
- 誰かに仕返しするなら私も新興宗教を立ち上げたい
- 人類が創った最大の芸術は何か?これは心を直撃する!
感想
「なぁ俺と一緒にカルトはじめない?」このキャッチコピーが強烈にこの物語を読みたくさせます。表題作の「信仰」は心理サスペンス・ホラー・ダークファンタジーの要素を持つ作品に与えられるシャーリイ・ジャクスン賞の2021年候補にも選ばれた。「何かをものすごく信じている人や、信じている世界の崩壊」が共通する要素だと新聞のインタビューでは答えられています。世界で常識と言われる観念に囚われて固くなった頭をほぐしたい人におすすめです!
12. マウス(文藝春秋)
あらすじ
私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。
教室の中、女子にとって大切なこと。
同じ匂いの女子同士でつるむこと。
ヒミツを打ち明ける順番を守ること。
教室の風景に溶け込むこと。
支配している価値観を飛び越えないこと。
自分はクラスの中の脇役だと理解すること。
私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。
小学校の頃から、女子はたいへん。思春期、教室に渦巻いていた感情をもう一度。
「学校という場所は、スーパーに似ている。私たちは陳列されているのだ。そしてそれを評価するのは、教師じゃなくて、子どもたち。これも学校の勉強のひとつなんだよ、お母さん」
読者レビュー
- 小学5年生女子のヒエラルキー闘争のあの空気をよく描いてくれた!
- 村田沙耶香が書いた小説を読んでいると自分が異常じゃないことがわかる。
- 内気な幼少期を過ごしてきたから「わかるわぁ」と共感
- この小説に恋愛を足したら傑作エンターテイメント青春小説になる!
感想
本作では「女子はこうあるべき」という常識に切り込んでいきます。「女子」のルールに抗えない息苦しさと、そこからはみ出すことの怖さ。けれど同時に、はみ出した先にしか得られない“自分”の輪郭も感じさせてくれます。「学校という場所は、スーパーに似ている。私たちは陳列されているのだ」という一文には、子どもたちがどれほど鋭く自分の“見られ方”を意識しているかが象徴されています。
思春期に教室で感じていたモヤモヤや不安、そして自分を守るために演じていた「女子らしさ」。それらに思い当たる人は、この物語にきっと強く心を揺さぶられるはずです。
13.変半身(講談社)
① あらすじ
孤島の奇祭「モドリ」の生贄となった同級生を救った陸と花蓮は祭の驚愕の真相を知る。
悪夢が極限まで疾走する村田ワールドの真骨頂! 解説 小澤英実「だって、私たちって、家畜じゃない」(「変半身」)「僕たちの身体には奇跡が眠っているんだ」(「満潮」)――若者が贄となる孤島の秘祭「モドリ」の驚愕の真相から恐るべき世界の秘密が明かされる「変半身」、「潮を吹きたい」という夫に寄り添う妻がふたりで性の変容を探求する「満潮」、ニンゲンの宿命と可能性を追究して未知の世界を拓く村田ワールド!
読者レビュー
- 思い出すべてが穢れていく感覚になるほどのグロテスク村田沙耶香
- セックスと暴力、同調圧力など、現実のしんどい事柄が50000倍に濃縮されて登場する
- 潮を吹くことに意味も目的もない。「衝動」を上手にとらえた作品!
- 常識を疑えというメッセージを感じる
感想
『変半身』は、村田沙耶香と劇作家・松井周による共同プロジェクト「inseparable」の一環として生まれた作品で、演劇的な要素が色濃く反映されています。読者からは、「演劇的な趣が強く、他の村田作品とは異なる読後感がある」との声があり、作品の背景や創作過程に興味を持つ方には特におすすめです。
14.世界99(集英社)
あらすじ
性格のない人間・如月空子。
彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。
空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。
ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。
当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。
3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。
村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編!
読者レビュー
- 現代社会を見事すぎる手さばきで射抜いた世界が拡がっていきました
- とても痛い、激痛のディストピア。だけどページを進めてしまう。
- 作品内の世界はフィクションですが、決して未知の世界ではない。
② 読者レビュー
「美しくもグロテスク」「気持ち悪いのに心が温かくなる」「食と命の関係を深く考えさせられた」といった声が多数。
感想
タイトルからして面白そうが詰まった864p。村田沙耶香の世界に深く浸りたい人におすすめです。書店員からは、「読後、100%世界の見え方が変わる。あなたは別世界に飛ばされる」との感想が寄せられており、読者に強烈な印象を与える作品となっています。
村田沙耶香おすすめ14選:まとめ
村田沙耶香の小説には、異形の世界が広がっていますが確実に人の心を揺さぶる力があります。
彼女の作品を読んでいると、「気持ち悪いのに目が離せない」感覚に襲われることがあります。読むことで、自分自身の輪郭や、社会との距離感があぶり出されていく――そんな読書体験が得られる作家は、今の時代そう多くはないでしょう。
今回ご紹介した14作品は、どれも彼女の多面的な魅力を体現しており、はじめて読む方にも、すでにファンの方にもおすすめできる珠玉のラインナップです。ぜひ村上沙耶香ワールドに一歩、足を踏み入れてください。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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