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漫画サピエンス全史 文明の正体編!読みました。感想を書いていきます。
現代社会で私たちは毎日のようにお金のことで頭を悩ませ、忙しさに追われて生きています。

現代人は皆忙しく働いています。まるで生活の奴隷のように。その発端となったのが農業革命であるというのが「サピエンス全史」の趣旨です。
その起源をさかのぼると、なんと農業革命にたどり着くかもしれない──そんな気づきを与えてくれたのが『漫画 サピエンス全史 文明の正体編』でした。人類はなぜ農業を始め、なぜここまで発展し、そしてなぜ今のような苦悩を抱えるようになったのか。
その問いに向き合う内容を、自分なりの視点で整理していきます。
『サピエンス全史 漫画版 人類の誕生編』レビューはこちらです↓↓
『サピエンス全史 文明の正体編』を読んで思ったこと
文明の正体編を読み終えたとき、最も印象に残ったのは「人間は麦の奴隷になった」という衝撃的な事実でした。
麦を育てることによって生活は安定したし、農業技術やそれを支える経営方法が大きく変化して生産性を向上していたのは確かです。
でも、その裏では、農耕に合わせて、麦に合わせて人間の生活が変化し、自由を奪われていった事実が見えてきます。これを現代社会の構造に重ねると、貨幣や仕事に縛られている現在の私たちの生活している姿と重なって見えてきました。
農業革命以前のホモ・サピエンスの暮らし
快適だった狩猟採集生活
農業が始まる前、ホモ・サピエンスは狩猟と採集によって日々の糧を得ていました。
この生活は決して不便なものではなく、自然と共生しながら無理のない暮らしをしていたようです。食べ物は限られていたものの、時間に余裕があり、栄養バランスも取れていたといわれています。
漫画「創世のタイガ」にも縄文時代の人間は現代人よりも栄養を取れていたという記述があります。
子どもの数と出生間隔
狩猟採集生活では、子どもは3~4年に一度程度しか産まれませんでした。
移動生活で複数の乳児を育てるのは困難だったためです。
しかし農業が始まると、食料の安定供給によって1年おきに妊娠できるようになり、結果として人口が爆発的に増えていきました。

食料需給が安定すると子どもを育てやすくなる→人口爆発→さらに食料を育てなければけないのループに人類は入っていくんですね。
なぜ農業を始めたのか?
限られた土地と希少な植物
刈り取りやすい植物は何千種類とありましたが、栽培に適した種はわずかだったといいます。
限られた地域にしか存在しない希少な植物や動物が、農業革命の引き金になったと考えられています。
麦の出世物語
12000年前、中東のしがない草だった麦は、今や世界を代表する植物となりました。
北米の大草原にはもともと麦などなかったにも関わらず、現在は広大な麦畑が広がっています。
小麦の畑の面積はなんと西ヨーロッパ全土を覆ってしまうほどです。
これは、人間が麦に適応した結果とも言えるでしょう。また、麦に人間が支配された結果ともいえます。

小麦を大量に生産させられる羽目に人類はなっていくんですね。
麦に使われたホモ・サピエンス
ここでは麦がどれほど手間がかかる食料かを考えて、その負担によって人間がどのように変化してきたのかを考えてみましょう。
麦に合わせた生活の変化
麦は非常に手がかかる植物です。畑を整え、雑草を取り除き、動物から守り、適切な水を与える必要がありました。
- 畑耕す
- 雑草抜いて、石ころを除去
- 動物から守るために柵の建設
- 水を与えるために川から汲んでくる
- 用水路の建設
この作業量は膨大で、ホモ・サピエンスの自由時間はどんどん失われていきました。まるで現代の社畜のようです。

人間って自由な時間を得られていたのは狩猟民族の時だけだったのかもしれないですね。また、自由な時間を失って健康にも負担がかかっていきます。
農業による身体的な負担
麦の世話は、人間の身体構造に合っていなかったことも明らかになっています。当時人間の体の構造はガゼルを追いかけるとか狩猟に適した体の構造だったみたいです。でも農耕をしだすと腰、膝、肘、首に多くの負担がかかっていくんですね。
古代の骨格を調べると、農業革命以降に腰や膝、肘、首に多くの疾患が見られるようになります。椎間板ヘルニアや関節炎などは、農耕生活の代償だったのです。

おじいちゃんおばあちゃんが腰が痛いとか、膝が痛いというのも農業革命以降だったのかもしれません。農業革命起きて本当に良かったのか怪しくなってきました。
農業革命がもたらしたもの
人類の3大革命「認知革命」「農業革命」「産業革命」ですが、農業革命がホモサピエンスに及ぼす影響はどんなものだったのでしょうか?
- 食料の増加
- 人口爆発
- 住居の変化
- 階級社会の誕生
簡単に上げても影響が大きかったことが分かりますね。
食料の増加と人口爆発
小麦を主に食料は増加して手に入るようになりました。
しかし、それに比例して人口も爆破的に増加し、結局は口にする量が増えた分だけ、もっと働かねばならなくなりました。
これは「豊かさ」と呼べるものだったのだろうか疑問符が浮かび上がります。
社会構造の変化と労働の増加
農業の始まりは、都市の形成と産業革命への布石となりました。
都市に労働力が集まり、食料を背景にした階級社会が形成されていきます。そして、人類初の飽食のエリート層が誕生しました。

「持たざる者」と「持つ者」階級が生まれていったんですね。「豊かさ」を手に入れると格差が生まれるのは仕方がないことのようにも思えてきました。
現代につながる農業革命の影
現代社会は、農業革命の延長線上にあります。
貨幣経済、都市生活、勤労の義務といった構造はすべて、農耕によって生まれたものです。
便利さを手に入れる代わりに、私たちは自由や健康を失っていったのです。

ユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史は学校で習う「良い側面」だけではなく「悪い側面」も教えてくれるのが特徴です。
まとめ──表裏一体の文明とその意味
『サピエンス全史 文明の正体編』は人類の歴史をまるっと振り返っていますが、これはホモ・サピエンスに関わっているすべての生き物との共生の歴史でもあるといえるでしょう。賞賛されることばかり見ていては偏った見方が生まれて本当の姿が見えないことがあります。
ユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史は物事には必ず「表と裏」があるんだよよいう物事の見方を教えてくれる本です。
『サピエンス全史 文明の正体編』は、こんな人におすすめです。
- 自分の人生に新しい視点を取り入れたい人
- 人類の歴史や進化に興味がある人
- 現代社会の根源的な問題に目を向けたい人
漫画版は絵柄もわかりやすく、情報も整理されていて非常に読みやすい構成になっています。難解なテーマを平易に、しかも深く考えさせてくれる本書は、まさに現代人の必読書と言えるでしょう。
最後までお読みくださってありがとうございました。
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