夫婦関係に悩みを抱える皆さんへ。

夫婦関係改善したい!そう思ってもたくさんの本があって何を選んだらいいのか分からないですよね。
アマゾンで「夫婦関係」と検索すると4,000件以上の本が並び、どれが良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
夫婦関係の改善には「夫婦関係に特化した本」だけでなく、家族心理学、発達心理学、家族社会学、脳科学、進化人類学など、多岐にわたる分野の知識を総合的に理解することが不可欠であると考えています。

人間は、環境によって変化する生き物だから、それを理解していないと本当に改善できるとはいえないということですね。
そうすることで、自分たちの状況を正確に把握し、具体的な改善策を見出しやすくなります。
しかし、これら多くの分野の本を読みこなすには、時間もお金もいくらあっても足りません。そこで今回は、厳選の17冊(およびその他の関連書籍)を、あなたの抱えるお悩みに合わせてご紹介します。
ご紹介する本は、専門的な内容を分かりやすく解説しており、きっとスラスラと頭に入ってくるはずです。ぜひ、ご自身の状況に合った本から手に取ってみてください。これらの本を読み終える頃には、夫婦関係の課題が明確になり、どうすれば良いか理解できるようになっていることでしょう。
【夫婦関係改善】悩み別!本当に役立つおすすめ本ランキング
1. 「夫のことが嫌いなわけじゃないけどなんかイヤ、何がイヤか分からなくてモヤモヤする」時に読む本
このカテゴリの本は、漠然とした夫婦間の不満やモヤモヤの原因を理解し、向き合うためのヒントを与えてくれます。
◦ こんな悩みに効く!: 子どもが生まれてから夫にイライラする、理由が分からないモヤモヤがある、といった「産後クライシス」の疑いがある方に。
特徴: 2013年出版と古いですが、多くの夫婦関係本が参考にしている、日本における一般人向け夫婦関係本の元祖です。特に、夫婦の愛情曲線の男女差データは驚きを与えるでしょう。夫への愛情喪失の原因を理解し、関係性に向き合うきっかけとなります。
◦ こんな悩みに効く!: 自分も相手も大切にしながら気持ちを伝えたいが、その方法が分からない方。夫婦関係悪化の背景にある家族心理学も理解したい方。
特徴: 「アサーション」とは、自分も相手も尊重するコミュニケーション術です。本書はアサーションの方法だけでなく、夫婦とは何か、夫婦に訪れる危機、夫婦の発達課題といった家族心理学の基礎を優しく解説しています。後半でアサーション技法が展開されるため、その必要性を深く理解し、実践しやすい構成になっています。著者は家族心理学の専門家である明治学院大学心理学部教授、野末武義さんです。ニッチな分野にも関わらずAmazon評価が非常に高い点も特徴です。
2. 「妻から嫌われているんだけど、理由がわからない……。困った!」時に読む本
このカテゴリは、特に男性が妻の言動や感情の背景を理解し、関係を改善するための手助けとなる本です。
◦ こんな悩みに効く!: 妻がなぜ怒っているのか分からない、妻の友達からも責められる、といった産後の妻との関係に悩む男性に。
◦ 特徴: 『産後クライシス』の現代版で、情報がアップデートされ、統計、海外研究、医学的情報が盛り込まれています。産後女性のガルガル期をオキシトシンで説明したり、男女のコミュニケーションの違いを脳科学で解説したりと、男性が論理的に理解できるような構成が特徴です。産婦人科医の男性院長が書いているため、夫が話を聞きやすい権威性があります。
◦ こんな悩みに効く!: 育児に対する当事者意識が低いと妻に指摘される男性に。脳科学的な視点から育児や妻との付き合い方を学びたい方。
◦ 特徴: 脳研究者である池谷裕二さんのリアルな育児記録を通じて脳科学を学べる一冊です。文章は柔らかくスラスラ読めます。特に、父親が積極的な育児時間を増やすことでオキシトシンが増えるという事実は、男性が育児への愛情(オキシトシン分泌)を養う上で非常に重要であると指摘されています。
◦ こんな悩みに効く!: 妻との関係がこじれてしまった男性、人間としての「大人」の条件を深く理解したい方に。
◦ 特徴: 著者は、夫婦関係をこじらせた男性に最も必要なのは「大人の条件」、すなわち「ケアの心と力を備えていること」であると述べています。男性が「もう一人の子ども」としてケアされる側に終始してきた歴史的背景と、それによって他者への配慮やケアの力が未発達になっている現状に切り込んでいます。夜泣きに気づかない男性は「育児をしない男性だけ」であるという実証研究も紹介し、育児への関与が子への敏感さや適切な対応力を育むと説いています。発達心理学、家族心理学、歴史人口学など幅広い知見に基づき、感情論に溺れない男女観が男性の心に響く一冊です。
◦ こんな悩みに効く!: 理不尽に怒り出す妻の行動や感情の理由が分からず困っている夫に。
◦ 特徴: 脳科学の立場から女性脳の仕組みを解説し、妻の不機嫌や怒りの理由を紐解きます。夫側からの具体的な対策をまとめた「妻の攻略本」ともいえる内容で、家庭に平穏を取り戻すための実用書です。女性脳のロジックが理解できれば、相手に悪気がないことが分かり、許容範囲が広がるでしょう。
◦ こんな悩みに効く!: 「夫婦なのに夫婦じゃない気がする」「夫(妻)の気持ちが分からない」「些細なことでケンカになる」といった夫婦間のすれ違いに悩む方に。
◦ 特徴: 夫婦問題カウンセリング7000件の実績を持つ著者が、これまでの相談内容から導き出した解決方法を紹介。「家庭に求めるもの」や「幸せの感じ方」など、男女で解釈が異なる点を分かりやすく解説しています。本書を読めば、お互いの言動や行動の本当の意味が分かり、夫婦円満に近づくためのヒントが得られるでしょう。
3. 「夫婦仲を良くしたいのだけど、何からどう手をつけたらいいのかさっぱりわからない」時に読む本
夫婦関係改善の具体的な第一歩を踏み出したいけれど、何から始めて良いか分からない方におすすめです。
• 『幸福な夫婦のためのマニュアル: 臨床心理士が読み解くパパママ世代の喧嘩の仕組みと夫婦円満のコツ』
◦ こんな悩みに効く!: 夫婦喧嘩に悩んでいて、その仕組みや解決方法が全く分からない方に。
◦ 特徴: 臨床歴25年の臨床心理士・上遠文恵さんが、夫婦喧嘩がなぜ起こるのか、どうすれば解決できるのかを分かりやすく解説しています。感情焦点化療法を用いるカップルセラピーのベテランですが、専門用語は使われず、一般の夫婦が理解できる内容に落とし込まれています。
◦ こんな悩みに効く!: 夫や妻に言いたいことがうまく伝えられない、いつも我慢ばかりしている、いつもケンカになってしまう、といったコミュニケーションの問題を抱える方に。手軽にアサーションを学びたい方に。
◦ 特徴: 日本にアサーションを初めて持ち込んだ平木典子さんによる、マンガ形式のアサーション入門書です。専門書は難しいと感じる方や、時間がない子育て世代に特におすすめ。マンガのストーリーを通じて、今日から使える心構えやテクニックを楽しく学べます。
◦ こんな悩みに効く!: 夫婦のコミュニケーションを円滑にし、日々の会話を通じて関係を改善したいと考える方。
◦ 特徴: Amazonでベストセラーになった本書は、夫婦のコミュニケーション不全を解決し、関係をうまくいくようにする方法を伝えます。著者は、うまくいく夫婦には**「恋人タイプ」「戦友タイプ」「同居人タイプ」**の3つのタイプがあるとし、それぞれの夫婦が実践しているコミュニケーションの具体例を多数紹介しています。会話のNG例とOK例が具体的に書かれているため、非常に参考になります。
◦ こんな悩みに効く!: 離婚を避けたい、円満な関係に戻りたい、パートナーの愛を感じて幸せでいたいと強く願う方。結婚生活に不満や不自由さを感じ始めた方。
◦ 特徴: 「すれ違い夫婦」から「仲よし夫婦」へと変わるヒントや、新婚当初のようなラブラブ夫婦に戻れる秘訣が満載です。著者の27年にわたる結婚生活や2万人以上の相談経験に基づく改善法がちりばめられており、説得力があります。夫婦間のコミュニケーションの重要性を分かりやすく説明し、ミーティングや褒め言葉、傾聴の重要性を伝えます。
◦ こんな悩みに効く!: 「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」など、夫との関係に悩む妻に。
◦ 特徴: 『妻のトリセツ』の夫版で、脳科学の視点から男性脳を解明し、夫の思考や行動の理由を解析します。男性脳と女性脳の違いを理解することで、夫婦間の諍いを減らし、快適な家庭生活を送るヒントが得られるでしょう。結婚する人全員におすすめしたい一冊と評されています。
4. 「夫婦の会話が弾まなくてどうしていいかわからない」時に読む本
会話のキャッチボールが難しい、共感とは何か分からない、といった悩みを抱える方におすすめの書籍です。
◦ こんな悩みに効く!: 夫や妻と何を話していいか分からない、共感とは何か理解できない、会話が弾まない、と感じる方に。
◦ 特徴: 日本にコーチングを導入し、40年以上コミュニケーション研究を続けるプロ、伊藤守さんが「対話」を紐解きます。本書は「相手の話を聴く」ことの本質を「相手を受け入れることではない」とし、**「相手が言いたいことについて、相手と同じビジョンをもっていくこと」**と説きます。これは「夫婦の当事者意識」や「夫婦のチーム感」にもつながるとされています。
• 『だからモメる! これで解決! 男女の会話答え合わせ辞典』
◦ こんな悩みに効く!: 些細なことで口ゲンカになったり、すれ違ったりする夫婦に。男女の言葉の捉え方の違いを理解したい方。
◦ 特徴: 男女それぞれの「言葉」の捉え方の違いを紐解くことで、夫婦のすれ違いや誤解を解消する本です。例えば「アドバイス」や「会話」といった単語が、男女で全く異なる意味合いを持つことを具体例を挙げて解説。女性は感情豊かで共感を求め、男性は合理的で結果を重視する、といった男女の違いを知ることで、無駄なイライラを減らし、仲良く夫婦生活を送れるようになります。
5. 「難しくてもいいから専門的な夫婦関係改善本が読みたい!」方向けの本
より深い専門知識や理論に基づいて夫婦関係を理解したい、という意欲的な方におすすめの書籍です。
◦ こんな悩みに効く!: 夫婦カウンセリングを受けても変化がなかった、より深い心理療法に基づいて関係を改善したい、と考える方に。
◦ 特徴: 作者のスー・ジョンソンさんが提唱する「感情焦点化療法(エモーショナル・フォーキャスト・セラピー)」は、改善率が7割を超えると言われています。本書では、親子の愛着(アタッチメント)理論を夫婦関係に応用することで、夫婦が愛着を築く方法やその障害となるものを、多くのカウンセリング事例を通して学ぶことができます。専門的な用語も使われますが、夫婦の愛着の正体が自然と理解できる内容です。同じく感情焦点化療法を扱う『幸福な夫婦のためのマニュアル』と合わせて読むと、さらに理解が深まります。
◦ こんな悩みに効く!: 夫婦間の恋愛感情がなぜ失われるのか、永遠の愛は存在するのか、といった根源的な疑問を抱える方に。
◦ 特徴: 文化人類学、進化人類学、脳科学などあらゆる学問を横断し、「愛」の謎に迫った歴史的な一冊です。恋愛感情が消える理由や、新たな愛情を築く方法のヒントが、やはり愛着(アタッチメント)にあると解説しています。著者のヘレン・フィッシャー氏のTEDトークを視聴してから読むと、理解が深まるでしょう。
6. 夫婦関係の本質的な知識を効率的に学びたい方向けの本
• 『男性のための夫婦関係学 Part1』(夫婦関係学出版)
◦ こんな悩みに効く!: これまでの夫婦関係研究で得られた基礎知識を効率的に学びたい方、特に男性で、こじれた夫婦関係を立て直すためのロードマップが欲しい方に。
◦ 特徴: この本は、この記事の著者が自身の夫婦関係研究をまとめたKindle本です。紹介された本の要点、論文、心理士へのインタビューなどを元に、夫婦関係を学ぶための基礎知識が凝縮されています。購入者には「こじれた夫婦関係を立て直すためのロードマップ」動画の特典も提供されています。
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これらの本を参考に、あなたの夫婦関係の課題を明確にし、より良いパートナーシップを築いていく一助となれば幸いです。
まとめ
夫婦関係の改善は、一朝一夕で成し遂げられるものではありません。
しかし、正しい知識と具体的な方法を身につければ、確実に前進できます。今回ご紹介した本は、心理学や社会学、脳科学など多角的な視点から夫婦関係を読み解き、実践に落とし込めるものばかりです。どれも、単なる理論だけでなく、日常の中で試しやすいヒントや行動のきっかけが詰まっています。
ぜひ今日から、気になった1冊を手に取り、小さな一歩を踏み出してみてください。その積み重ねが、あなたとパートナーの関係をより深く、温かいものへと変えていくはずです。




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