「最近、すごく孤独感を感じる」「ふと気づくと、心から話せる相手がいない…」そう感じていませんか?その孤独感はおかしいことではなく、当然のことだとトーマス・ジョイナー氏の著書『男はなぜ孤独死するのか』は語ります。
もう、孤独なのは自分だけだ。
そう思うのはやめましょう!男はなぜ孤独感を抱くのか?誰のせいでもありません。そう思って当然の構造なのです。また、働き方が男性化している女性も「孤独感」は昔よりも感じやすい時代となりました。これは、キャリアに人生を捧げてきたすべての大人にとっての問題です。

現代人は孤独を感じやすい社会構造の中に生きているってことね。
この問題に対して、心理学的・社会学的な深い洞察を与えてくれるのが、トーマス・ジョイナーの名著『男はなぜ孤独死するのか』です。この記事では、この名著の核心的な洞察を、日本の孤独死に関する最新データと、現代男性の心理をえぐる専門家の分析を組み合わせながら、構造的孤独とどう向き合っていくのかを記事にします。

簡単な結論としては、「もっと活動的に、もっとつながろう」とする努力が必要だということです。

男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償
これでもか!と引用論文を用いて男性の孤独を暴き出した本書は孤独の解体新書である。「孤独感」を感じている方にぜひ読んで欲しい一冊。
読み応え
作家の想い
引用論文
読みやすさ
総合満足度
1. 社会構造的孤独孤はなぜ生まれるのか
男性はお金や地位、成功を求めて人生を捧げた結果、孤立と虚無感に襲われる現実は確かにあります。仕事やキャリアを最優先するプロセスそのものが、家族や友人といった不可欠な人間関係を軽視し、少しずつ蝕んでいくのです。

家族を軽く見た訳ではなくって仕事をして家族を生活させようとしたのよ。

家族との時間を持てなくなって関係が希薄になると家庭にも居場所がなくなってきますよね。
さらに、職場が提供する社会的な人間関係は、あくまで「条件付き」であることを忘れないようにしましょう。仕事上の人間関係は退職や転職と同時に消え去ることが多く、また、地位を求める競争の中で、同僚は協力者であると同時に競争相手にもなり得ます。会社内では人間関係を築くための土台が、実は非常に脆いものなのです。
男性は近い人間関係から遠ざかりながら、同時にお金や地位を獲得していく。何年もかけてお金や地位を、やっとの思いで手に入れたのに、孤独や虚しさを感じてしまう。

女性が働く現代でも男性の方が求められる収入や社会的地位は高い場合が多いそうよ。

大切な人を守るために働いているのに、大切な人から遠ざかってしまうという社会構造があるんだね。
ただ、現代のキャリアを築いている方は「家族」「友人」との人間関係の大切さを知っています。忙しい仕事をする合間を縫ってパートナーや子どもとの時間を確保する努力をしています。
2. 大人の友情は「努力の結晶」である
ご存じでしたか?実は、友情の性質が子ども時代と大人とでは根本的に異なるんです。
学校のような環境では友情は自然に生まれてきます。しかし、成人期以降に意識的な努力によって築き、維持する友情との間には、大きなギャップが存在するのです。
あたかも自分がまだ小学3年生であるかのように、友情は努力せずとも自然に湧いてくるものだと思っていませんか?その結果、一見「非生産的」に見える友人との何でもない時間を軽視し、人間関係の維持を怠ってしまいます。だけど、大人にとっての友情は、自分から時間とエネルギーを投資して初めて得られる「努力の結晶」です。
男性は往々にして、子ども時代の学校という制度化された環境の中で自然にできる友情から、成人期に獲得する、努力の結晶である友情への重要な移行していることに気付いていません。

確かに、大人になると友だち出来にくいよね。これって、自分から一緒の時間や話し合いを作らないと友情が形成できない事実を知らないとどんどん孤独化していきますね。

大人の友情は自分から動いた努力の結晶だって覚えておこう!!
3. 「右肩上がり」という呪い:失うことに耐えられない男性心理
男性の心理には、「右肩上がりの人生」を設計してしまうという根深い傾向があります。収入、地位、さらには身体能力に至るまで、常に成長し続けなければならないという価値観に縛られているのです。

確かに40代くらいになると肉体的ピークは過ぎて、キャリアのピークかなと思うけどまだまだやれるって思っちゃう人多いかもね。
加齢による体力の低下、キャリアの停滞、景気後退といった、人生で避けることのできない「喪失」や「衰退」の現実に直面したとき、ガックシと精神的なじんわりとした痛みに耐えることができずに「孤独感」が増します。「手放す」という練習をしてこなかったため、変化していく現実を受け入れることができないのです。この『右肩上がり』への執着こそが、第2章で見た『努力の結晶であるべき友情』の維持を怠らせる根本的な原因です。なぜなら、友人との何でもない時間は、この成長モデルの物差しでは『停滞』や『コスト』と見なされてしまうからです。

確かに友人と過ごす時間より、もっとお金を稼いで地位を高くって男性は多いと思うわ。
これは、男性的なプライドが、実は彼らが向き合う準備のできていない「喪失」や「衰退」の現実に対する、脆い心理的防衛策であることを示唆しています。
4. 見過ごされた現実:データが示す「男性の孤独」の深刻さ
そして、これまで述べてきた「仕事をするとお金や地位はついてくるが大切な人との関係は希薄になる」や子どもと大人の友情の違い、『右肩上がり』の呪いは、単なる内面的な問題では終わらないのです。それらは、無慈悲な現実となって、統計データにその爪痕を残しているのです。
さらに、孤独死した男性の平均年齢は63.0歳。これは日本の男性の平均寿命(81.09歳)を大幅に下回っており、孤独が決して高齢者だけの問題ではなく、多くの「現役世代」の命を脅かす喫緊の課題であることがお分かりいただけるかと思います。
さらに深刻なのは、発見までの時間です。孤独死発生から発見までの平均日数は男性が18日であるのに対し、3日以内に発見される割合は女性が43.5%!3日以内に発見される男性は36.6%に留まります。

男性孤独すぎぃぃ!!
これは、日常的なつながりの欠如が、死後、誰にも気づかれない期間の長期化に直結しているという残酷な現実を示しています。
誰が彼らの最後を発見するのか、というデータもまた、男性の孤立を浮き彫りにします。
親族や友人といった近親者が第一発見者となるケースが女性は45.3%であるのに対し、男性は、34.3%と10ポイント以上も低いのです。代わりに、不動産管理会社やオーナーといった『職業上の関係者』が発見する割合が高まります。これは、人生の最後の瞬間にさえ、プライベートな人間関係が機能していない男性が数多くいることの証左です。

男性孤独過ぎよ……。もうどうしたらいいの……??
じゃあ、「孤独」にならないためにはどうしたらいいのか?
「もっと活動的に、もっとつながろう」とする努力
では、どうすればこの落とし穴から抜け出せるか。「男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償」ではシンプルに解決策が提示されています。それは「もっと活動的に、もっとつながろう」という努力しましょうということです。
具体例を挙げると、コミュニケーションを種を自らまいていこう!ということです。一例ですが下記に記載します!
- 「旧友に電話をかける」
- 「同窓会を開いてみる」
- 「質の良い睡眠を確保する」
- 「意識的に自然と触れ合う時間を作る」
他者とのつながりを意識的に求め、維持する努力です!これは「弱さ」の表れではなく、変化の激しい時代を生き抜くための、最も賢明な生存戦略となります。真に豊かな人生とは、地位や富の高さではなく、つながりの深さによって語られるべきものなのかもしれません。
もしよかったら、自分に一つだけ問いかけてください。
あなたの人生の優先順位リストで、「家族や友人との何でもない時間」は、今何番目にありますか?
まとめ
トーマス・ジョイナー氏の著書『男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償』を要約するとこんな感じです。
- 男性が孤独感を感じるのは社会的構造から仕方がない。
- 近年では女性もキャリア至上となり孤独感も増している
- 孤独による死に対してデータは山ほど有り余っている
- 孤独に立ち向かうには関係構築の種をまくこと
大雑把に言うとこんな本でした。
まず、孤独であることは不思議なことではなく当然なことであると自覚をして、学生時代のような友情生成環境に置かれない社会人は自らコミュニケーションの種をまいて「孤独対策」もしていこう!植物を育てて自然と触れ合うことも有効だよ!ということを引用たっぷりで執筆されています。
他人とのコミュニケーションを求めることは「弱さ」ではないです。SNSでも対面でもオンラインでも人としゃべる種をまいて、家族や友人との時間を大切にして孤独を遠ざけるために「賢明」に生きることが現代では求められているのだと思い知らされた著書でした。
あなたやあなたのパートナーは今「孤独」を感じていますか?
なぜ孤独になるかを解剖してみましょう。
トーマス・ジョイナー氏の「男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償」は、孤独の解体新書です。

男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償
これでもか!と引用論文を用いて男性の孤独を暴き出した本書は孤独の解体新書である。「孤独感」を感じている方にぜひ読んで欲しい一冊。
読み応え
作家の想い
引用論文
読みやすさ
総合満足度



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