図書館司書資格を取るための科目「図書館概論」は、司書課程の基礎となる大切な科目です。
この記事では、図書館概論の学びで押さえておきたいポイントを、図書館の「構成要素」と「機能」に分けて、わかりやすく解説します。
※ここで紹介している図書館概論はあくまでも科目の中の一つに過ぎません。
図書館概論とは?──司書の基礎力を育てる科目
「図書館概論」は、図書館の目的や役割、基本的な構成と機能について体系的に学ぶ科目です。
図書館がどのように運営されているか、誰のためにどのようなサービスを行っているのかを理解することは、他の専門科目を学ぶ上でも欠かせません。

まずは図書館を支える4つの構成要素を抑えましょう。
図書館を支える4つの構成要素
図書館は、いくつかの要素が有機的に結びついて機能しています。
特に重要な要素として以下の4つが挙げられます。
資料
図書館のもっとも基本的な役割は「資料を収集・保存し、提供すること」です。
資料には次のような種類があります。
- 印刷資料:本、雑誌、新聞、絵本など
- 非印刷資料:録音資料、映像資料、マイクロ資料、点字資料など
- 電子資料:電子書籍、電子ジャーナル、ウェブサイトなど
現代の図書館は、インターネットで公開される情報も積極的に収集し、幅広いニーズに応えています。

資料がないと利用者へ情報を提供できません。情報資料が以下に図書館にとって大切か分かりますね。
施設と設備:快適な利用のために
図書館の建物や設備も、利用者の利便性に直結する重要な要素です。
具体的には:
- 書架室や書庫など資料の収容スペース
- 一人で集中できる閲覧室、親子で使える児童室
- 自動貸出機やAV機器、パソコンなどの機器類
- バリアフリー対応のトイレやスロープ、エレベーター
- 最近ではカフェを併設する「滞在型図書館」も増加中
快適に過ごせる空間づくりは、図書館の印象と利用率を大きく左右します。

建物だけではなく、椅子や机なども大事ですし、バリアフリー対応や、大活字本などもすべての人に情報を提供する図書館の意義として必要な設備です。
図書館職員
図書館に欠かせないのが、利用者と資料をつなぐ「図書館職員(司書)」の存在です。司書の主な仕事には次のようなものがあります:
- レファレンスサービス(調べもの相談)
- 資料の選定と整理
- 情報技術の活用
- 利用者対応やイベントの企画運営
単に本を貸すだけでなく、「知りたいことに最適な情報をどう届けるか」を考える専門職です。

カウンターで利用者の声を聴いて対応するのも必要ですし、利用者が欲しい情報にたどり着けるよう分類して蔵書管理することも図書館職員の役割です。
利用者
忘れてはならないのが「利用者」の存在です。
図書館がサービスを提供する相手であり、図書館の価値を決定づける存在です。
図書館はこの利用者に支えられ、利用者のニーズを中心に進化してきました。

確かに、本を借りる人が居なければ図書館は成り立たないわね。

資料、施設と設備、図書館職員、利用者がいてはじめて図書館として機能するんですね。
図書館の基本的な機能とは?
図書館の機能は多岐にわたりますが、中心となるのは次の2つです。
情報の収集・提供
図書館は、印刷資料・非印刷資料・電子資料を収集し、それを体系的に整理・保存します。
そして、必要なときに誰でもアクセスできるようにするのが基本的な役割です。
- 分類・目録作成によって資料を探しやすく
- デジタルアーカイブの整備によって長期保存を実現
これはまさに「知の蓄積」を担う情報センターとしての機能です。

本を貸すには集めなきゃいけないよね。集めて貸す役割を持っているってことね。

収集した本を分類して保管することで利用者に欲しい情報が載った本を探す時間の節約をするここも図書館の役割です。
学びの支援・地域貢献
図書館は、学校教育や生涯学習を支援する場所でもあります。
- 小学生から高齢者まで、すべての人に開かれた学びの場
- 多文化・多言語対応や障害のある方へのサービス
- 地域資料や郷土の歴史に関する情報の提供
図書館は「誰もが平等に情報にアクセスできる社会」を支える大切な場所です。

また、地域の図書館はその地域の歴史を保存することも役割としてになっているので地域出版の郷土資料を収集して保存することも図書館の使命でもあります。
情報化社会における図書館の役割
インターネットで誰でも簡単に情報を得られる現代でも、図書館の価値は失われていません。
むしろ「正確で信頼できる情報を提供する」ことがますます重要になっています。
- 情報リテラシー(情報を見極め活用する力)を育てる
- 「知る自由」を守る公共施設としての役割
- 利用者の基本的人権を支える機関であること
図書館は、単なる本の貸出場所ではなく、利用者一人ひとりの「生きる力」を育てる場所でもあるのです。

SNSで情報が溢れているけど本当のことか嘘かいつも考えながら見てるわ。

玉石混合の時代において、精査された出版物というのはスピード感はないかもしれませんが、情報の信頼性は高いですよね。
信頼できる情報の提供という意味では図書館の役割は高まっていくと考えられます。
図書館概論の学びが他の科目の土台になる
「図書館概論」は、図書館情報技術論、図書館制度・経営論、図書館サービス概論、情報サービス論など、他の専門的な科目の理解を深めるための基盤になります。
最初の段階で図書館の全体像をつかんでおくことが、その後の学習をスムーズに進めるカギとなります。

正直どの科目からはじめても良いのですが、「図書館概論」から入るとその他の科目を薄く広く知るきっかけになっていくため、学びがスムーズかもしれません。
まとめ
図書館概論では、図書館がなぜ必要なのか、どのように成り立っているのか基礎的なことを学びます。
そこで得た知識は、司書として働くときだけでなく、利用者として図書館をより深く活用するための視点にもつながります。
次に学ぶべき科目は?
図書館概論を学んだ後は、以下のような関連科目へと進んでいくのがおすすめです:
次の記事では、これらの科目についても、同じ形式でわかりやすく解説していきます。どうぞお楽しみに!
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