図書館司書の資格を取るには、特定の「単位」と「科目」を履修する必要があります。
でも、「何をどれだけ取ればいいの?」「通信制でも本当に取れるの?」と不安な方も多いはず。
この記事では、図書館司書になるために必要な単位数や、どんな科目を取ればいいかを、初心者にもわかりやすく解説します。
実際に通信制で資格を目指す人にも役立つ情報をまとめました。

結論から言うとどのように学習計画を立てるか一番最初にやる。これが何よりも大事です。
図書館司書になるために必要な単位数とは?
必要な単位は「24単位」
図書館司書の資格を取得するためには、司書課程の指定科目を24単位以上履修する必要があります。
この単位は、大学(または短大)での正規の授業として認められたものです。
履修すべき科目一覧(2025年時点)
日本の文部科学省が定めている司書資格科目は、以下の通りです。
- 合計単位数:24単位以上
- 必修科目:22単位(例:図書館概論など)
- 選択科目:2単位(演習を含む)
<参考リンク:文部科学省 司書資格取得のために大学において履修すべき図書館に関する科目一覧>
必修科目と単位一覧表
| 分野 | 科目名 | 単位数 |
|---|---|---|
| 基礎科目 | 生涯学習概論 | 2単位 |
| 基礎科目 | 図書館概論 | 2単位 |
| 基礎科目 | 図書館情報技術論 | 2単位 |
| 基礎科目 | 図書館制度・経営論 | 2単位 |
| 図書館サービスに 関する科目 | 図書館サービス概論 | 2単位 |
| 図書館サービスに 関する科目 | 情報サービス論 | 2単位 |
| 図書館サービスに 関する科目 | 児童サービス論 | 2単位 |
| 図書館サービスに 関する科目 | 情報サービス演習 | 2単位 |
| 図書館情報資源に 関する科目 | 図書館情報資源概論 | 2単位 |
| 図書館情報資源に 関する科目 | 情報資源組織論 | 2単位 |
| 図書館情報資源に 関する科目 | 情報資源組織演習 | 2単位 |
📘 選択科目一覧(2科目・2単位まで選択)
| 分野 | 科目名 | 単位数 |
|---|---|---|
| 選択科目 | 図書館基礎特論 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書館サービス特論 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書館情報資源特論 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書・図書館史 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書館施設論 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書館総合演習 | 1単位 |
| 選択科目 | 図書館実習 | 1単位 |

単位を取得するにはテスト・レポート・スクーリングを受けていかなければなりません。
通信制大学での取得方法|社会人でも可能!
テスト+レポート+スクーリングが基本
通信制では、主に以下の方法で単位を取得します。
- テスト(在宅または会場)
- レポート提出(郵送・オンライン)
- スクーリング(短期集中の対面授業)
大学によっては、すべてオンラインで完結できる場合もあります。
スクーリングってなに?
スクーリングとは、決められた日に大学のキャンパスなどで授業を受けることです。
基本的にゴールデンウィークや夏季・冬季などの集中期間に行われます。
近くに会場があるかどうかも、通信制大学選びのポイントです。

スクーリングでは大学まで行かなければならない場合、移動費・宿泊費などのコストが高くなる場合があります。
なるべく近くに学びに行くか、すべてオンラインで完結できる通信制大学選びのポイントですね。
どんな「科目」を勉強するの?
司書資格を取るには、文部科学省が定めた「13科目24単位」必要な単位を取る必要があります。
ここでは、各科目がどんな内容なのか、やさしく紹介していきます。
生涯学習概論
人々が学校を卒業したあとも、学び続けられる社会(生涯学習社会)について学ぶ科目です。
図書館はその学びを支える「学びの場」の一つです。この科目では、図書館の役割や地域とのかかわりも学びます。

生涯学習が生まれた背景や各自治体が生涯学習をどのようにして取り入れているのかを学びます。
図書館概論
図書館ってどんな場所?どんな歴史があるの?という基本を学ぶ入門科目です。
公共図書館・大学図書館・学校図書館などの違いや、図書館の使命・これからの課題などについて学びます。

これまで図書館がどのように普及していったのか、図書館がどのように構成されているのかを学びます。
図書館情報技術論
図書館で使われているパソコンやネットワーク、データベースなど「情報技術」に関する基礎を学びます。
蔵書検索システム(OPAC)や電子図書館の仕組みなど、ICTを活用した図書館サービスの土台となる知識を身につけます。

コンピュータとネットワークの基礎の基礎からどのようにして蔵書を管理、利用できるのかを学びます。
図書館制度・経営論
図書館に関する法律(図書館法、著作権法など)や、組織としての運営方法について学ぶ科目です。
図書館をどう経営するか、館長の役割、予算や人事、行政との関係なども含まれます。

図書館を経営するために組織・人事・予算がどう使われているのかを学びます。また、PDCAサイクルを大切にする経営視点も養えます。
図書館サービス概論
図書館を利用する人に、どのようなサービスを提供するのかを学ぶ科目です。
たとえば、貸出・予約・レファレンス(質問への対応)・障害者サービスなど、多様な利用者に対応するための考え方を学びます。

地域の図書館ではどのようなサービスで利用者へ情報を届けようとしているのか。どのようなサービスをしてきた歴史があるのかを学びます。
情報サービス論
利用者からの調べものの相談にどう対応するか(レファレンスサービス)の基本を学びます。
どんな資料を使って調べるのか、質問に答えるプロセスなど、図書館員としての「探し方のスキル」を身につける科目です。

レファレンスサービスの重要性を理解してどのようにしてサービスを提供するかを学びます。
児童サービス論
子ども向けの図書館サービスについて学ぶ科目です。
絵本の選び方、読み聞かせ、子どもの読書支援、学校との連携など、児童サービスを行うための実践的な知識が学べます。

児童図書館員の専門性や子どもにとって読書がなぜ必要なのかどのように提供されているのかを学びます。
情報サービス演習
「情報サービス論」で学んだ理論をもとに、実際に調べものの練習をする演習科目です。
レファレンス事例を使って、質問にどう答えるかを考える力をつけていきます。検索ツールや辞典の使い方も学びます。

情報サービス演習Ⅰ・Ⅱに分けてレファレンスサービスの演習やパスファインダーの作り方などを学びます。
図書館情報資源概論
図書館が扱う資料(本・雑誌・新聞・DVDなど)について学ぶ科目です。
紙の資料だけでなく、デジタル資料や公的情報、視聴覚資料も対象になります。どういう特徴があり、どんなふうに使われるのかを理解します。

印刷資料だけでなく、非印刷資料、電子資料、ネットワーク情報資源など、最近ではデジタルアーカイブなど多様な情報資源をどのようにして管理するかを学びます。
情報資源組織論
図書館の本を「分類」したり、「目録(書誌データ)」を作ったりする方法を学ぶ科目です。
資料を探しやすくするための整理方法(NDC、著者記号など)について、理論的に学びます。

図書館サービスを行う上での情報資源組織法の意義・目的・方法を理解するよう学びます。
情報資源組織演習
「情報資源組織論」で学んだ分類・目録の方法を、実際に手を動かして練習する演習科目です。
例えば、ある本を分類記号に当てはめたり、書誌データを作ったりします。実務的な力が求められます。

情報資源組織演習Ⅰ・IIに分けて目録を作る時間を多くとります。目録の書き方、日本十進分類法に分けることを演習を通して学習します。
選択科目
選択科目:2科目2単位では特論という単語が出てきます。

私は図書館サービス特論と図書・図書館史の単位を取りました。そちらは詳しく解説いたします。
図書館基礎特論
目的:司書としての視野を広げるため、図書館の役割や意義を多角的に学ぶ
この科目では、図書館を「知の基盤」として捉え、現代社会における図書館の価値・可能性について考察します。
情報化社会・少子高齢化・地域格差など、今日の社会的課題に対して、図書館がどのような役割を果たすかを理論的に学びます。
- 図書館の公共性
- 知的自由と民主主義
- 図書館法の意義の再考 など
図書館サービス特論
目的:多様な利用者への図書館サービスを、より実践的・専門的に学ぶ
この科目では、基本的なサービスだけでなく、特定の利用者(障害者・外国人・高齢者・乳幼児など)へのサービス展開や、情報格差の解消、地域との連携といった、図書館の新たな取り組みを掘り下げて学びます。
- インクルーシブサービス
- 多文化サービス
- 読書バリアフリー法と図書館 など

私はこの科目を選びました。幼児にも分かりやすいような朗読や絵本読みサービス、ペープサートの作成などすごく楽しかったです。
図書館情報資源特論
目的:図書館で扱う情報資源について、深い理解と高度な整理技術を身につける
情報資源とは、本だけでなく、電子書籍・視聴覚資料・デジタルアーカイブ・論文データベースなども含まれます。この科目では、それらの収集・評価・目録作成・保存などについて、高度な実践知識を学びます。
- 新しいメディアの選書と評価
- 電子情報資源の管理
- 特殊資料(郷土資料・貴重書など)の取り扱い
図書・図書館史
目的:書物や図書館の歴史を通して、現代図書館の役割を深く理解する
古代から現代まで、書物と図書館がどのように発展してきたかをたどることで、司書としての文化的・歴史的素養を身につけます。
アレクサンドリア図書館、修道院図書館、日本の文庫、明治以降の公共図書館制度などを学びます。
- 書物文化の変遷
- 図書館制度の歴史的背景
- 日本における近代図書館の成立

この科目も選びました。歴史が好きならこれも好きな科目のはずです。人類は情報を伝達させるためにどのような手法を使用してきたのかを学びます。
図書館施設論
目的:図書館の建築・設計・設備といった「ハード面」から運営を学ぶ
図書館を「建物」として見たときに必要な知識(建築、照明、導線設計、ユニバーサルデザインなど)を学びます。
また、近年では、災害時の避難所機能や、サードプレイスとしての空間設計にも注目が集まっています。
- 利用者の動線と配置
- バリアフリー対応
- ICT機器と施設の連携
図書館総合演習
目的:これまで学んだ知識を統合し、問題解決型の演習を通して実務能力を高める
グループワークやケーススタディなどを用いて、「こういう利用者ニーズがあったら、どのような図書館サービスを提供すべきか」など、実務に近い課題を扱います。
最終的には小規模な企画立案やプレゼンテーションを行うこともあります。
- 課題解決型学習(PBL)
- プロジェクト型演習
- 図書館サービスの企画書作成
図書館実習
目的:実際の図書館での現場経験を通して、司書業務を体験する
多くの大学では、公共図書館や大学図書館で数日〜数週間の実習が行われます。
カウンター業務、書架整理、レファレンス対応、館内案内、イベント補助など、座学では学べない経験ができます。
実習先によっては「事前課題」や「レポート提出」も求められることがあります。
- 受け入れ先は大学が紹介するか、自分で探すこともある
- 実習は選択科目であり、必修ではない
- 進学希望者や就職希望者には特に有益
実体験|図書館司書学習で一番大事なこと
私自身、聖徳大学の通信課程で司書資格を取得しました。
最初は「何から始めたらいいの?」と戸惑いましたが、まずは「図書館概論」などの入門科目から履修をスタート。
スクーリングなどは、履修するときにもほかの科目を履修していないと受けられない科目もあり、まずは計画が一番最初にすべきことでした。
「図書館概論」「生涯学習論」などからはじめると学習しやすい。なぜなら、科目は違えど分野が被ることがあり、「図書館概論」から入ると「情報サービス論」「図書館サービス論」が分かりやすい。

これは本当の話ですが、どのように学習計画を立てるか一番最初にやる。これが何よりも大事です。
「情報資源組織論」に至っては学ぶだけ無駄で演習で目録を作って日本十進分類法で分類することをどれだけこなすか数をこなせばこなすほどうまくなっていく科目でした。
それぞれの科目の難易度はそこまで高くありません。心配しないでください。
スクーリングの日程は早めにスケジュールに入れておくのがコツです。
どのように学習計画を立てるか一番最初にやる。これが何よりも大事です。
よくある質問と回答(Q&A)
Q. 働きながらでも取れる?
はい、可能です。通信制は自分のペースで進められるのがメリットです。スキマ時間を活かしてコツコツ進められます。
Q. 文系じゃないとダメ?
いいえ。学部・学科に関係なく取得できます。
司書課程のある大学で必要な単位を取ればOKです。

分類法は理系の匂いがしました。
Q. スクーリングは必須?
大学によっては「スクーリングの代わりにレポート提出」でOKなところもあります。
また、オンラインで受講できる学校も増えてきているので働きながらでも学ぶことは十分可能です。
まとめ
図書館司書は24単位以上を取得して資格が得られます。
科目はテスト・レポート・スクーリング等の学びから単位認定します。
科目の難易度は高くないので一番大事なのは「どのように学習計画を立てるか一番最初にやる。これが何よりも大事」となります。
どれからやったらいいかスケジュールが立てられないという方は、

迷ったらまずは「図書館概論」からはじめましょう。
図書館司書の学習は「学びたい」という気持ちが、誰かの「知りたい」を支える力になります。
自分のペースで、少しずつ一緒に進んでいきましょう。
▶ 詳しくはこちらhttps://bibroom.com/how-to-become-a-librarian/
最後までお読み下さりありがとうございました。
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