村上春樹新作「夏帆とシロアリの女王」新潮 2025年11月号掲載決定!

村上春樹の「夏帆とシロアリの女王」――新潮2025年11月号掲載・ブログ よむ
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ハルキニスト、読書家、全国の書店を揺るがす村上春樹の新作が「新潮 2025年11月号」(10月7日発売)に掲載されることが決定いたしました。

この短編は、以前に発表された短編「夏帆」とシリーズ的につながる夏帆シリーズなのかなと読者の期待を集めています。村上文学ファンにとって、待望の新しい物語がどのような世界を提示するのか、今からワクワクします。

この記事では夏帆シリーズと呼ばれる村上春樹の著作を紹介して「夏帆とシロアリの女王」がどのような華麗な村上春樹の文体で語られるかを紹介します。

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村上春樹 夏帆シリーズとは?

村上春樹作品に「夏帆シリーズ」という呼称が公式に定まっているわけではなく、ファン・読者が便宜的に呼んでいるものと考えられます。

びぶーん
びぶーん

村上龍でいえば「ヤザキシリーズ」のような感じですね。

この連作は、美術大学を卒業した絵本作家の夏帆(かほ)を主人公とする短編(中編)シリーズです。主人公の夏帆は、他者との競争や生存競争の残酷さから距離を置き、自身の容姿に対する客観的な評価すら無頓着な「未成熟な女性」として描かれています。

作品名雑誌・媒体年号・号ポイント・あらすじ概要
夏帆『新潮』6月号(創刊120周年特大号)2024年6月号絵本作家の夏帆(かほ)がブラインドデートで出会った男性から、容貌についての侮蔑的な言葉を投げかけられる。夏帆はその言葉の意味、自身の「顔」やアイデンティティ、美醜差別(ルッキズム)の問題について思いを巡らせる。
武蔵境のありくい(〈夏帆〉その2)『新潮』5月号2025年5月号夏帆が “ありくいの夫婦” に導かれて武蔵境へ引っ越す。そこで、密輸や裏ルートを通じてシロアリを入手する責務を負うなど、不思議な出来事に巻き込まれる。物語は、現実と虚構の境界、物語の起源、都市と郊外の境目といったテーマと結びつく。
夏帆とシロアリの女王『新潮』11月号2025年11月号(発表前情報)この新作はシリーズの続編とも目されており、タイトルから「女王=シロアリ女王」というモチーフとの関わりが示唆される点が興味深い。ユーザーの情報によれば、2025年10月7日発売号に掲載予定とのこと。

夏帆シリーズは、「独特な不気味さとユーモア」をかみ合わせた独特な世界を表現するのが特徴です。

シリーズ第1作「夏帆」(『新潮』2024年6月号)

シリーズ第1作「夏帆」(『新潮』2024年6月号)は、ブラインドデートの相手から容貌に関する侮蔑的な言葉を投げかけられるという衝撃的な出来事から始まります。この強烈な悪意によって存在の芯にダメージを受けた夏帆は、現実の過酷さと対抗するために、体験を昇華させた絵本(自分の顔の獲得に関する物語)を制作するという空想の力によって自己を防衛する小説です。

第2作「武蔵境のありくい」(『新潮』2025年5月号)

第2作「武蔵境のありくい」(『新潮』2025年5月号)では、山手線で出会ったアリクイに導かれ、叔父から「文明の果つるところ」と蔑まれる武蔵境へと引っ越します。新居の床下に住みついたアリクイ夫婦は、ブラジル奥地から逃げてきた経緯を語り、夏帆に密輸品であるシロアリのオイル漬けを裏ルート(「とぎや」)で受け取るという「危険な責務」を負わせます 。

この物語は、ジャガーがアリクイを食べ、アリクイがシロアリを食べるという苛烈な生存競争の真理がテーマであり、シロアリは絶滅しないよう繁殖するという「責務」を負っています。夏帆は、過去の村上作品の主人公と異なり、悪と向き合う明確な理由や意思がなく、「波風を立てることを避ける」という主体性の無さから、アリクイの謎めいた依頼を受け入れます。最終的に、彼女はアリクイ夫婦の敵である「悪」のジャガー(店主)を「異界」(夢や幻想の中のような)で刺し殺し、暴力が現実ではない形で「責務を果たしてよかった」と振り返ります。

しぃしぃ
しぃしぃ

「波風を立てることを避ける」って今の現代人に多いんじゃないかな。私も波風立てたくないし…

編集長・杉山達哉さんによると、この連作は、夏帆の無意識や、小説家自身の「物語はどこからやってくるのか?」という創作の根源に迫るものとして注目されています。創作の根源を引き継ぎながら、さらに続編として「夏帆とシロアリの女王」(2025年11月号予定)が控えています。

まとめ:期待・期待・期待

村上春樹が短編という形式で再び「夏帆」シリーズを展開するというニュースは、期待しかありません。村上春樹が新作を出すということ自体わくわくするニュースですが、新作の夏帆シリーズはどのような世界観で文体を形成するのか村上春樹の新作に期待です!

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