はじめに
私たちが書店で本を選ぶとき、「どの本が売れているのか」「いま話題になっている本はどれか」といった情報は、読む本を選ぶうえで一つの指標になります。しかし、実際に本の売れ行いや発行部数を正確に調べるには、意外と手間がかかります。
出版社が必ずしもすべての書籍の発行部数を公表しているわけではなく、また発行部数と実際に読者の手に渡った売上部数は異なるため、統一的なデータを得るのは難しいのが現状です。
それでも、ベストセラーや売上データを把握することで、いま世の中の関心を集めているテーマや作家、ジャンルのトレンドを知ることができます。
本記事では、書籍の売れ行きやベストセラー情報を調べるための有用なサイトや資料、データベース、調査方法などをご紹介します。
ベストセラーを知るための代表的なウェブサイト
どんな本が今売れているかを早く知ることが出来るのは、やはりウェブサイトです。よく見られているベストセラーを知るための代表的なウェブサイトを5つ紹介します。
1. ORICON NEWS(オリコン)

オリコンの「ランキング」ページ(https://www.oricon.co.jp/rank/)では、書籍やコミック、ライトノベルなどジャンルごとの売上ランキングが週ごとに更新されています。推定売上部数も掲載されており、ビジネス書から写真集まで幅広いジャンルに対応しています。週ごとのトレンドを知るのに最適な情報源です。
2. トーハン

出版取次大手のトーハンが公開している「ベストセラー」では、週間・月間・年間の売上ランキングを確認できます(https://www.tohan.jp/bestsellers/past.html )。PDF形式では、【総合】【文芸書】【ノンフィクション・ライトエッセイ】【エンターテイメント】【ビジネス書】【趣味実用書】【生活実用書】【児童書】【ノベルス】【新書】【文庫】【コミックス】とジャンル別ランキングも見ることができ、過去のベストセラーの傾向を把握するのにも便利です。
3. 日販(日本出版販売)

トーハン同様、出版取次会社である日販のランキングページ(https://www.nippan.co.jp/ranking/)では、書籍の売れ筋を「週間」「年間」「月間」などで確認できます。PDFの下部にジャンル別の売れ行き解説が掲載されていることもあります。
4. 紀伊國屋書店

紀伊國屋書店では、「和書」や「洋書」のほかに細かなジャンルごとの「デイリー」「ウィークリー」「マンスリー」ベストセラーを確認できます(https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CKnRankingPageCTop.jsp)。書店ごとの実売動向を知る手がかりになります。
5. Amazon
Amazonの「ランキング」ページでは、ジャンルごとの売れ行きトップが細かく分かれており、かなり詳細な視点からの人気本を知ることができます(例:「本>自己啓発>ビジネスライフ」など)。売上数は非公開ですが、読者レビューと組み合わせて読むことで、人気や評価の傾向を知ることができます。
印刷部数・業界動向を知るための資料
『出版指標年報 2022年版』(全国出版協会出版科学研究所)
こちらの年報では、出版業界全体の市場規模や分野別の出版傾向、流通経路別の動向などが解説されています。「ビジネス書」「社会科学」「芸術」などジャンル別の発行点数・発行部数の推移、ベストセラー書籍についての言及もあり、発行部数の参考資料として重宝されます。
『出版月報』(出版科学研究所)
こちらは月刊誌で、最新の出版傾向、売れ行き良好書のリスト、電子書籍の販売動向などを掲載しています。発行部数までは記載がない場合もありますが、定期的な出版業界レポートとして価値があります。
新聞記事データベースを使った調査方法
話題になった書籍については、新聞記事の中で発行部数に触れられていることがあります。有料になりますが提供されている新聞データベースを使って検索することで、個別の情報を得ることが可能です。
- 日経テレコン(日本経済新聞)
- 朝日新聞クロスサーチ(朝日新聞)
- ヨミダス歴史館(読売新聞)
- 毎索(毎日新聞)
検索例:「運動脳 発行部数」などのキーワードで検索すると、発行部数の変遷や話題性が掲載された記事がヒットすることがあります。
新聞紙面まで追って発行部数を追うことはないかもしれませんが、確かで細かな情報まで必要なら上記のデータベースを使用することは有用です。
有料で詳細なデータを得るサービス
より正確なデータを求める場合は、有料の情報サービスや書店・取次会社のシステムを活用する方法もあります。
- ORICON BiZ online(https://biz.oricon.co.jp/)
- 紀伊国屋書店「PubLine」(https://publine.kinokuniya.co.jp/publine/)
- 書店の販売実績データを提供するシステム
- 株式会社Catalyst・Data・Partners「CANTERA」(https://cdp-ltd.co.jp/cantera_details/)
- 出版流通業界向けの販売データ提供サービス
ベストセラー情報を知る意味
今何が売れているのか出版のベストセラーを知ることは読みたい本を読むだけではなくマーケティングに関しても有効な情報となるみたいですね。
- いま読みたい本の選定に役立つ
- 社会の関心事や話題のテーマが反映されており、自分にとっての新しい発見や学びが得られることがあります。
- ジャンルや市場の動向がわかる
- 自己啓発が伸びているのか、児童書が好調なのかなど、出版業界全体の流れが見えてきます。
- ブログやSNSでの発
- ベストセラー紹介や書評、トレンド解説など、読者の興味を引くテーマとして活用できます。
おわりに
発行部数や売上データは、一見すると入手しづらい情報ですが、方法を知っておけば、ある程度の傾向やトレンドを把握することは十分可能です。特に出版関連の統計資料や新聞記事データベースは、地道な調査の助けになります。
新聞記事データベースは有料のものもあるのでご注意ください。有料のデータベースでも図書館でデータベースを使用できる図書館もありますので近隣の図書館にお問い合わせください。
本記事で紹介したサイトや資料を活用して、ぜひご自身の読書ライフや発信活動に役立てていただければ幸いです!
読書の世界がより深く、広がっていくきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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