心に変化が欲しいとき、一番効果があるのは「名言」です。

2020年以降の小説より名言を抜き出してみました。
この記事では、出版された小説20冊から、心を支えてくれる名言を1つずつ紹介します。

特に心が迷って、不安な時期を過ごす中学生の方へおすすめの名言を揃えてみたわ。
中学生に響く小説の名言10選【2020年以降出版】
『かがみの孤城』辻村深月
不登校になった中学生たちが、鏡の中の城で過ごす不思議な日々を描いた感動作。
「だってこころちゃんは毎日、闘ってるでしょう?」 (喜多嶋先生)
学校に行けない自分を責める主人公に対し、学校へ行けない自分や将来への不安、周りの目や家族の目、毎日家に居て「ラク」であると思えてしまう主人公に対して、「毎日、闘っている」ことを認めてくれる一言。ただ生きているだけで、一歩踏み出そうとするだけで十分頑張っているんだと肯定してくれる言葉です。
『西の魔女が死んだ』梨木香歩
「自分で決めたことは、ちゃんと守るの。」
誰かに言われたからではなく、
自分で選ぶことの大切さを教えてくれる名言。
思春期の「どう生きればいいかわからない」気持ちにまっすぐ寄り添ってくれます。他人に決められたことは守ることが出来ませんが、決めることは自分で決める。親でも、友達でもないことを教えてくれます。
『君の膵臓をたべたい』住野よる
病気を抱えた少女と、クラスで孤立している少年の交流を描いた物語。
「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」 (山内桜良)
ただ呼吸をしているだけではなく、誰かと関わり、感情を動かすことこそが「生きる」ことの正体だと教えてくれます。
『夜に星を放つ』窪美澄
「人は誰かに救われながら、生きている。」
一人でがんばらなくていい。
弱さを認めることの大切さを教えてくれる名言です。
『夜のピクニック』恩田陸
高校生活最後のイベント、80kmを歩き通す「歩行祭」を描いた青春小説。
「今は今なんだと。今を未来のためだけに使うべきじゃない」 (戸田忍)
受験や将来のために「今」を犠牲にしがちな時期に、この瞬間を全力で楽しむことの尊さを思い出させてくれます。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
滋賀県大津市を舞台に、我が道を突き進む中学生・成瀬あかりの挑戦を描いた本屋大賞受賞作。
「大きなことを百個言って、ひとつでも叶えたら、『あの人すごい』になる」
大きなことを何個言っても1つ叶えるとそれだけで99個を周りは忘れて、「あの人すごい」と変わっていくということからどれだけ挑戦しても良いと、周りの目を気にせず、やりたいことに全力で挑む成瀬の潔さが詰まった言葉です。
『正欲』朝井リョウ
「多様性」という言葉の裏側にある、簡単には理解し合えない人々の葛藤を描いた衝撃作。
「明日死にたくない、と思うために、僕らは明日も生きていくんだ」
生きる意味を見失いそうなとき、大層な理由ではなく「死にたくない理由」を積み重ねることの切実さを教えてくれます。
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
第二次世界大戦下のソ連、女性狙撃兵となった少女の過酷な運命を描く。
「戦うことは選べても、戦わされることは拒めない。それが戦争だ」
平和の尊さと、個人の意志ではどうにもならない巨大な暴力について深く考えさせられる一冊です。
『宙ごはん』町田そのこ
複雑な家庭環境に育つ少女が、料理を通じて「家族」の形を見つけていく物語。
「おなかがいっぱいになれば、絶望は半分になる」
どんなに辛い時でも、温かい食事を摂ることで心を守れるという、優しく力強いエールです。
『方舟』夕木春央
究極の大どんでん返し密室ミステリー。地下建築に閉じ込められた人々。脱出するには、誰か一人が犠牲にならなければならない……。
「正しいから選ぶのではない。選んだことを、正しくしていくんだ」
究極の選択を迫られるミステリーの中で、自分の決断に責任を持つことの重みが響きます。
『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子
東京と京都をつなぐ、縁(えん)をテーマにした心温まる連作短編集。
「幸せは、自分にちょうどいいサイズでやってくる」
背伸びをせず、今の自分に起きている良いことに目を向ける大切さを教えてくれます。
『スモールワールズ』一穂ミチ
ままならない日常を生きる人々を描いた、繊細で美しい短編集。
「世界は狭い。だからこそ、自分の居場所は自分で広げるしかない」
学校という狭い世界に窮屈さを感じている中学生に、勇気をくれる言葉です。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
就職活動の最終選考に残った6人。密室で暴かれる、彼らの「裏の顔」とは。
「一瞬の嘘で、その人の全てが決まるわけじゃない」
SNSなどで一面だけを見て人を判断しがちな現代で、多面的な人間のあり方を問いかけます。
『黄色い家』川上未映子
少女たちが、ただ「生き抜くため」に危うい連帯を築いていく物語。
「お金があれば守れるものがある。でも、お金で壊れるものはもっと多い」
大人への階段を登り始める時期に、社会の現実と「価値」について考えさせてくれる言葉です。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
誰にも届かない声で鳴く「52ヘルツのクジラ」。孤独を抱えた女性と、虐待を受ける少年が寄り添い合う魂の物語。
「あなたの声を、私が聴くよ。あなたの痛みを、私が知っているよ」
孤独の中にいるとき、誰かが自分の存在を「聴こう」としてくれるだけで、人はまた歩き出せるのだと教えてくれます。
『教室に並んだ背表紙』相沢沙呼
クラスの中での立ち位置や、友人関係の微妙なズレ。中学生の「リアルな息苦しさ」を掬い取った連作短編集。
「誰かの正しさが、別の誰かの正しさとぶつかって、どちらかが悪者にされていく」
学校という狭い社会で起きるすれ違いの正体を、鋭くも優しく解き明かしてくれる言葉です。
『水を縫う』寺地はるな
「男なのに刺繍が好き」な少年と、それぞれの「普通」に悩む家族が、一着のドレスを作っていく物語。
「自分が好きなものを、自分で守らなくてどうするんだ」
周りと違うことを恐れず、自分の「好き」を貫く勇気を与えてくれます。
『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒
著作権侵害の証拠を掴むため、音楽教室に潜入した男。嘘から始まった絆が、孤独な彼の心を揺さぶる。
「信頼とは、裏切られる可能性も含めて相手に自分を差し出すことだ」
傷つくのが怖くて踏み込めない人間関係において、本気で誰かを信じることの重みを教えてくれます。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼
「霊媒師」が事件を解決するミステリーと思いきや、最後にすべてが覆る。
「人間は、自分が見たいものしか見ない生き物なんです」
先入観がいかに目を曇らせるか。推理小説の形を借りて、物事の本質を見抜く大切さを語っています。
『汝、星のごとく』凪良ゆう
瀬戸内の島で出会った二人の、15年間にわたる愛と自立の物語。
「誰に何を言われても、自分の人生の舵は、自分で握り続けなさい」
親や世間の期待に応えるだけでなく、自分の人生を自分の責任で選ぶ覚悟を教えてくれます。
まとめ
いかがだったでしょうか?中学生の心に響く名言を10冊・10個紹介しました。
小説の名言は、
今すぐ答えをくれる言葉ではないかもしれません。
でも、つらいときや迷ったとき、
ふと思い出して心を支えてくれる存在になります。
の記事で気になった本があれば、
ぜひ1冊だけでも手に取ってみてください。
名言は、読むたびに意味が変わり、
成長した自分に新しい気づきを与えてくれるはずです。
あなたにとっての
「忘れられない一文」が見つかることを願っています。



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