12月に入り、純文学ファンにとって楽しみなニュースが届きました!
第174回芥川龍之介賞(2025年下半期)の候補作が発表されたんです。選考会は2026年1月14日予定で、今まさに「どの作品が受賞するかな?」とワクワクする時期ですね!

第173回芥川賞のように「該当作なし」ではないことを祈っています!
第174回芥川龍之介賞(2025年下半期)の候補作を純文学初心者さんや、子育て中の忙しいママさん、仕事で忙しいサラリーパーソンの方まで、ネタバレなしの簡単あらすじ+読みどころ+おすすめポイントをまとめます。
短編中心なので、冬の夜長やスキマ時間にぴったりですよ♪
最後に、私の受賞予想もこっそりお伝えしますね!
第174回芥川龍之介賞候補作5作品紹介(掲載順)
「貝殻航路」久栖博季(『文學界』2025年12月号)
あらすじ
薄霧のたちこめる宅配所を舞台に、無数の荷物を仕分ける作業員・安の日常が描かれます。ほとんど誰とも話さず、箱の中身を妄想することで単調な労働を耐え抜く安ですが、ある欲望が彼を蝕み始め…。
読みどころ
現代の「労働」と「妄想」の境界がサスペンスフルに描かれていて、ページをめくる手が止まりません。第62回文藝賞受賞作だけあって、新時代のベルトコンベア・サスペンスとして新鮮!
おすすめポイント
忙しい日常を送るママに刺さる「単調さからの逃避」。心理描写が細やかで、静かに心を掴まれます。
「へび」坂崎かおる(『文學界』2025年10月号)
作者の過去作から続く箱庭のような世界観が広がる作品。心理の深層がじわじわと浮かび上がる、独特の雰囲気。
司書ママの読みどころ
前回の芥川賞候補作『海岸通り』同様、日常の裏側にある「揺らぎ」を丁寧に描き出しています。2回目のノミネートだけあって、完成度が高い!
おすすめポイント
純文学初心者さんも入りやすい。子育て中の「心の隙間時間」に、ふっと浸れる短編です。
「BOXBOXBOXBOX」坂本湾(『文藝』冬季号)
あらすじ
配送センターを舞台に、4人の作業員の日常と内面が描かれる現代労働小説。最年少26歳の作者による、第62回文藝賞受賞作。
読みどころ
タイトル通り「箱」が象徴する閉塞感と人間関係。若い世代の視点が瑞々しく、労働のリアルが突き刺さります。
おすすめポイント
今どきの働き方に共感必至。ママ目線で「若い人の葛藤」を読むと、自分の子どもの未来を考えるきっかけに。
「時の家」鳥山まこと(『群像』2025年8月号)
第174回芥川賞候補作&
第47回野間文芸新人賞受賞作!
ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。
三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が、傑出した完成度で紡いだあたらしい建築文学。
いしいしんじ氏&松永K三蔵氏、推薦!
「大切に建てられた一軒の家に、ひとの気配がやどる。流れる時のすきまから、あまたの声がもれだしてくる。いつかまた、この本のなかに帰ってこようと思った。」
――いしいしんじ
「紐解かれていく「時の家」の記憶は、語られなかった想いに繋がる。物質(モノ)がこれほど繊細に語り得る小説を私は知らない。」
――松永K三蔵
青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。
読みどころ:過去と現在が交錯する繊細な構成。静かな余韻が残る純文学らしい一作。
おすすめポイント:冬の静かな夜にぴったり。子育てで「時間」を実感するママに、深い共鳴を呼ぶかも。
「叫び」畠山丑雄(『新潮』2025年12月号)
あらすじ
早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
読みどころ
抑圧された感情がテーマで、読み終わった後のカタルシスがすごい。デビュー作から注目されていた作者の新作です。
おすすめポイント
ストレス溜まる年末に「叫び」を代弁してくれるかも(笑)。心のデトックスに最適。
第174回芥川龍之介賞受賞予想
今回はどの作品も粒ぞろい!
本命は、は「貝殻航路」で、個人的には推したい一作。 対して「BOXBOXBOXBOX」は、読んでるこちらの思考まで揺さぶられるような構成で、曲者ぞろいの芥川賞選考委員の反応が気になりますね。
鳥山まことさんの建築士であり小説を書くという、建築から描かれた小説「時の家」は三代にわたる住人たちの記憶が重なり、同じ部屋・同じ景色が、世代ごとに違う意味を帯びていくとても興味深い作品だとも感じます。「叫び」も社会や歴史を小説として体感するには充実の内容です。

第174回芥川賞は、2026年1月14日(水)の選考委員会で決定(都内で開催)と案内されています。
まとめ
第174回芥川龍之介賞候補作は以下の5作です。
- 「貝殻航路」久栖博季:宅配所の労働と妄想のサスペンス。現代の単調な日常に刺さる!
- 「へび」坂崎かおる:箱庭のような心理世界。じわじわ心を掴む2回目候補作。
- 「BOXBOXBOXBOX」坂本湾:配送センターの閉塞感。最年少26歳の瑞々しい労働小説。
- 「時の家」鳥山まこと:時間・記憶の交錯。静かな余韻が冬の夜に最適。
- 「叫び」畠山丑雄:抑圧された感情の爆発。ストレスデトックスに!
第174回芥川賞は、2026年1月14日(水)の選考委員会で決定(都内で開催)と案内されています。
皆さんはどの作品が気になりますか?この冬、純文学に挑戦してみませんか? 図書館で雑誌借りて読むのもおすすめですよ。寒い時期に、心温まる読書タイムをお楽しみください。



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