銀インゴット協奏曲/インゴット販売の現場から

エッセイ
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兎にも角にも2026年1月は銀銀銀!!銀のお問い合わせが多かったです。「買いたい!」という熱い声が電話のテュルルル~、テュルルルッという音とともに朝から晩まで鳴り響いでいたといっても過言ではない。

そもそも銀は2020年のコロナ禍時点でもう手に入れられないという事態が起こっていました。店頭で販売はされない。それでも、根強く「銀の販売されていますか?」というお問い合わせは多くいただいていた印象です。2020年~2025年10月までまったく銀のインゴットは販売できず、「申し訳ございません」と謝るのにも慣れてきたころ。2025年10月からもう狂ったように来店するお客様は「ここって銀のインゴット扱ってるの?」といらっしゃるようになりました。銀協奏曲の始まりです。

びぶーん
びぶーん

私は宝石店販売員でもありますので銀インゴット販売の印象を書き留めておこうと思います。

この記事を書いた人はこんな人

びぶーん

宝石店員(20年)× 図書館司書 × 心理学専攻
図書館司書資格保有。
大学は人間科学部人間科学科心理学専攻卒業。
3人の子どもと幸せに暮らしています。
本と動画、そして静かな時間が好きです。常に鼻炎。

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銀インゴットどんなお客様が来る?

お客様によっては「銀を買ってやるからあんたら銀扱ってるのか?」と高圧的な方もいらっしゃいますが、中年の男性にもなると貫禄もついて警戒心を持ちながら問われます。

まだ、20~30代の若者はかなり低姿勢で「銀って扱っていますか?」と言われるので最初から本題に入っていけるのですが、高圧的、警戒心を持って来店されるとまず「高圧的」「警戒心」を説く接客をする必要があります。立場は対等であり、こちらが信頼を得るに足る店であることを示した後、真摯な姿勢をお客様も見せていただかないとこれ以上のお話はできませんとでも言いたいことをやんわりと接客しながら勝ち取っていくわけです。

結局は販売できないのでお断りするもののお断りする仕方が大事なのです。

しぃしぃ
しぃしぃ

販売できないからって邪険にしていたら、お客さんはもう来てくれないしね。

ただ、「販売できない」ことを伝えると「どこの店で売っているんだ?」と聞かれることも多くあります。これに関しては他店の事情はどうなのか知る由もないので「申し訳ありませんが他店のことは……」ただ、金のコインなら少々在庫がありますよと金のインゴットも50g以下の小口は全く在庫がないため100gあるいはメイプル金貨をおすすめするのですが、「金ではだめだ」と銀が欲しいというのです。

びぶーん
びぶーん

なぜなら、何年も前から銀は現在価格よりも200倍になるぞ!問う噂がちまたに流れているみたいだからです!

ここだけの話200倍!

200倍になる!いや、200倍になるかも?というような淡い期待を込めて、少量の銀インゴットを求めて行かれるお客様は数多くいらっしゃいます。10Kgが欲しいと言われる方はほとんどおらず、100gだけ欲しいといわれる方は非常に多い印象です。

なぜ200倍になるのかという「問い」に対してここではその回答を表示することはありません。多分ネットのどこかYouTubeなどに動画が上がっているのだと思います。2022年頃スピリチュアル系界隈の中で有名になった話です。スピリチュアルが何を定義するのかはわかりませんが、陰謀論等と結びついている昨今の銀の価格の上昇に「ほら!言った通りでしょう?まだまだ上がるわよ!」と上機嫌な方も多くいらっしゃるでしょう。

テレビの影響

銀の存在が世間にバレだしたとでもいう様に毎日毎日10件以上の問い合わせにお断りの返事をする日々。お金を稼ぐ、資産を保持するということは人間が生きていく上で非常に大事なことなのですが、この行為自体が昨今はオーバーになりすぎている気がします。任天堂のswitch、ポケモンカード、iQos、ハッピーセット、ロレックス、都内の不動産マンション、買った時点ですぐに売りに出せば得をする商品の多さにびっくりしています。

銀のインゴットももはや取り合いのようになっています。どこに売っているのか?2025年12月は400円くらいだった単価が1月には680円を超えて、また30%下落を経験しました。私は資源であるものは値段が上がっていくものだと思ってはいますが、あまりにも急に性急に伸びすぎ、注目されすぎたのだと思います。特にテレビの影響は大きく金銀インゴット関連の放送があった翌日にはお問い合わせは3倍にも4倍にも伸びていきます。

どうしても男女差が見える

お店で接客していて面白いのがインゴットを買うときに(金ですが)思い切りがいいのは「女の人」だということです。女の人はほとんど細かいことを考えずに勢いで思い切りよく買って行かれます。男の方は細かな政治情勢から経済、チャートを見て詰めに詰めて買っていく印象です。男性の方への接客は神経質になりますし、女性の方への接客は神経というよりも感情的に楽しい接客になるパターンが多いです。

もちろん、男女の性差を差別しているわけではなく、印象としてそんなパターンが多いなと思うだけです。

そして、なぜか得をするのは思い切りよく買って行かれた女性の方の方が良く得をしている印象です。男性の方はよくよく考えた末に出した結論が、ベストのタイミングでないときが往々にしてあります。

「いい勉強代になったわ!」

銀のインゴットを高値で手に入れたと語った男性は語ります。

30%下落してガクッと来たけどパチンコで負けたと思ったら、こんなもんだ!今回は本当に「いい勉強になったわ!」とおっしゃる方もいらっしゃいました。下落も楽しめるくらいの方の方がインゴット保持や投資にしても向いている気がします。

若いカップル

若いカップルに関してもご来店は多く、共同でお金を出し合って購入されるとのこと。

@別れたらどうするんだろう?と思いながらもお金の確認を間違えないように接客してから、気持ちよくご購入いただきます。分かれたら何てこと考えてないのかもなと思いつつもそんなことをお客様に悟られたら最後、なんて失礼な店員なんだろうという感情の出来上がりです。常にお客様には気持ちよくいてもらいたいのでインゴットを購入する場合のリスクを注意事項として接客に挟んで話してから、売買しています。

「ちょっと聞きたいんですけど、銀のインゴットありますか?」

こう尋ねられる人も非常に多いです。

まだ、世の中に銀のインゴットを接客してもらって買える店が存在しているかのように尋ねられますが、厳密には…どこかにあると思います。どこかは分かりませんが、やっている店はあります。あってもハイリスクだなと横目で見るだけですが、「銀のインゴット」に対しての興味が世間に浸透している2026年1月です。

「あんたは、銀のインゴットもっとるんか?こんな仕事をしているなら持っているんだろう、ふふん!」

というおじいさま、おじさまも多いです。

地金販売をしているならあんたら持っておいて当然だ。こんな上がってよかったなと言われることも多いのですが、私共は「扱っている」だけであって、相場が読めればそれだけで仕事をしなくても生きていけますから相場を読んで買っているわけではありません。もちろん持っている方も多いかと思いますが、「先立つものがあれば買いたいと思いますが、私共では積み立てが精一杯です」と答えるようにしています。

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まとめ

銀インゴットは非常に多くのお客様が求められる商品となりました。宝石店で働き始めた2000年代では50円台だったかと思いますが680円まで値を伸ばし、世間をこんなにも騒がせる存在になるとは思いませんでした。金とプラチナ以外はジュエリーではないと言っていた時代は遠くの昔。銀の存在は資産形成の商品として世界中から注目を集めるようになりました。

通貨の寿命が来ている。預金封鎖から証券口座の封鎖。円の暴落。新たな日本の通貨。世界を牛耳る価格を制御する存在。すべて詳しくは分かりませんが、様々な要因から銀インゴットへの関心が高まっています。世界が反転しても銀さえ持っていれば生き抜くことが出来る。サバイバルに勝つのは「銀の現物」をもっている人だけだ。とよく聞きますが、なんのことか分かりません。ただただ、地金商や代理店はミスをしないように、お客様に気持ちよく買ってもらえるように仕事をしていくだけです。

銀のコインは楽天で販売していますので、インゴットが手に入らない方は銀のコインをひとつお求めになっても良いかなとも感じています。よろしければおすすめ銀のインゴット記事をご覧ください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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