Netflixで配信が開始された韓国映画『大洪水』。圧倒的な映像美と緊張感に引き込まれる一方で、観終わった後に「結局どういうこと?」「意味がわからない」と困惑する視聴者が続出しています。
確かに、繰り返しの場面や水か迫ってくるパニック映画から、SF映画へ移行して「母性」の思考実験へ移るのは場面聞い替えが頻繁ですが、3行でお伝えすると以下になります。
- 大洪水から津波で命の危機!
- 人間の「母性」はどのようなものか?
- 命を3万回失っても「会いたい」ほど強い感情だ。
本作は単なるパニック映画ではなく、「母性」というテーマを重層的なSF設定に閉じ込めた作品です。本記事では、物語の正体やループの謎、そしてラストシーンに込められた意味を、ネタバレありで分かりやすく解説していきます。

Netflix韓国映画『大洪水』は、人間の持つ「母性」がどれほど強いのか描いた傑作です。この記事を見るとどれだけ韓国映画『大洪水』が傑作か分かります。
⚠️注意:ここから先は映画『大洪水』の重大なネタバレを含みます。まだ視聴していない方や、自力で謎を解きたい方はご注意ください。
韓国映画『大洪水』とは?
- ジャンル:SFディザスター映画、SFパニック
- 配信日:2025年12月19日(Netflix全世界独占配信)
- 監督・脚本:キム・ビョンウ(代表作:『テロ、ライブ』など)
- 主要キャスト:
- ク・アンナ役:キム・ダミ(AI研究者、シングルマザー)
- ソン・ヒジョ役:パク・ヘス(AI研究所セキュリティチーム員)
- ジャイン役:クォン・ウンソン(アンナの息子、AIプロトタイプ)
- イ・ジス役:ユナ(チョン・ユナ)(マンションの少女)
- ミジョン役:カン・ビン(強盗の一味)
- イム・ヒョンモ役:チョン・ヘジン(AI研究所部長、アンナの上司)
- シン・ガウォン役:イ・ハクジュ(アンナの亡き夫)
- イ・フィソ役:パク・ビョンウン(研究所重要人物)
- 作品概要:大洪水により滅亡の危機に直面した地球。浸水したマンションの中で繰り広げられる決死の闘いが、人類生存の鍵をにぎる唯一の希望となる。
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韓国映画『大洪水』は、以下の流れで進んでいきます。
- 大洪水からどう人類が生き延びるのか?
- 南極に墜落した小惑星によってもたらされた洪水によってすべての陸地は沈む
- 地球に住む人類は滅亡する
- 人類が生き残るにはいったん宇宙に逃げて子どもを愛する「母性」の取得が必要である
- 「母性」をAIが獲得するまで3万回以上の命を落としてから
- ラストに「母性」が何なのかを獲得する
- AIによってつくられた人間には「母性」が宿っており、地球に降り立って新たな人類を作っていく。

ひとつずつおさらいしていきましょう!
1.大洪水からどう人類が生き延びるのか?
一番最初は簡単に見てください。
マンションの3階に住んでいるのに床が浸水していく、シングルマザーのアンナのいうことを子どものジャイナは幼いからいうことを聞かない。子どもが最適解とは全く違う面倒くさいことを言って大人を困らせる。困らせても親は子どもがかわいいもので面倒くさいけど置いていけないのでおぶって上階を目指していきます。
この大洪水という災害から、自分自身と子どもを守るために3階より上の階へ登っていく。
パニック映画というだけあって、絶望的に大きな津波が襲ってきたときに子どもとはぐれてしまう。大事に大事に思っていた子どもとはぐれてしまう。親は溺死のような状態だったけど、一命をとりとめる。子どもを見つけなければと思って探す。

この設定自体は分かりやすくてスリルを味わう映画だと思います。
2.南極に墜落した小惑星によってもたらされた洪水によってすべての陸地は沈む
そもそもなんでこんな大規模な大洪水が起こったの?
南極に小惑星が墜落して地球規模で洪水が起こって60階ビルくらいの津波が置き続けている。
<日本はもう半分沈んだ>というセリフもあります。

小惑星が墜落したって予測できなかったの?と思いますが、「予測できなかった」とのこと。衝突した後のことが映画で描かれているのね。

全然ここまではついて行ける、大丈夫。
3.地球に住む人類は滅亡する
小惑星の衝突によって起きた災害により、「すべての陸地は海に沈む」よって、人類は生き残ることが出来ない。すなわち、滅亡である!

滅亡するのか~~!と思ったら希望があったんです!
キム・ダミ演じる主人公アンナは、AI研究者であり、AIの感情を研究しています。人類は滅亡してももう一度蘇れる。なぜなら肉体はテクノロジーの進化によって作り出せることは証明されているからです。一番初め主人公アンナの息子ジャインは実はアンナの子どもではなくAI研究所で作り出された子どもだったからです。
AI研究所で作り出された子どもジャイナは一人では生きていけない。育てるためには人間と全く同じ「母性」を持った母親を創り出せなければ人類はここで終わってしまう。

ここら辺から複雑よね。でもアンナが助からなかったら人類が滅びるって思えばいいと思う!
最上階にヘリを用意しているという協力者パク・ヘスとともに子どもを探しながら最上階へ行くと研究所チームに捕まっている子どものジャインが!!
ここで描かれるのは人類の種の保存が何よりも優先されており、一人の命や感情など人類の歴史と比べたら、ゴミみたいなものだと描かれていきます。

ここでなんでこの人が殺されなきゃいけないの?とか混乱が生じるよね。
人類が生き残るにはいったん宇宙に逃げて子どもを愛する「母性」の取得が必要である
陸地は津波で覆われてしまうため人類は滅びる。ではどこで新たな人類を作るのか!それは宇宙だ!ということで、助かったアンナは宇宙へ飛び立つ。
宇宙へはロケットで飛び立つのですが、ロケットで飛び立ったすぐ背景には50m級の津波が迫ってきています。飛び立つと同時に山を津波が覆って「危機一髪」人類存続の希望が守られたとホッとしたのもつかの間………

「大洪水」は束の間もほっとさせてくれません。
一緒に逃げたロケットが原因不明の爆発!破片がアンナの胸に刺さって命の危機に!同時にAIに人間の感情をつくれる希望がついえるのか!!!人類の存続には「母性」の獲得が必要なんだ!!アンナ!!「母性」の獲得にはいったいどうコンピューター実験したら「母性」を目覚めさせることが出来るんだ~~!
「子ども……を探す………見つかるまで何回も何回も……命を落としても……見つけるまでやる……見つからなかったら失敗………見つかったら…成功………私が……実験体に……」ガクッ
研究所チームがアンナの脳がコンピューターにつなげられてコンピューター上で「母性」の獲得に向けた試行を繰り返すようになります。

ここまで急な展開過ぎて……それでどうなったの?
「母性」をAIが獲得するまで3万回以上の命を落としてから
ここから、いくつものコンピューター上の思考実験ループ動画を見ている様に視聴者はなります。映画の最初のシーン3階のマンションから子どもであるジャインを探す。大洪水が起きて上階へ逃げていくと同時にジャインを探しながら、その実験ははじまります。
Tシャツに879と数字が書かれていますが、思考実験した回数をTシャツの数字で表しています。800回くらいだとそこまで思いませんが、それはアンナが800回命を落として実験した回数。8000回、16000回、28000回、30000回を超えていきます。

数字にすると無機質ですが、死んだ数です。何回死んでも子どもを探し続けるなんて精神的に強くないとできません。苦しみがあっても探し続ける「母性」の育成段階が命を落とす度に描かれます。
ラストに「母性」が何なのかを獲得する
映画でいえばラストに「母性」とは何なのかが描かれています。これは思考実験のプログラムを超えてシステムを凌駕して子どもを見つけ出し、言葉をかける愛情です。真の「母性」とはコンピューターによるプログラムを凌駕するものであると描かれていると見ました。

「母性」の解釈は視聴者にゆだねられていますが、3万回命を落とす苦しみを乗り越えて子どもをみつける人間を超えた強さこそ「母性」なのだと理解しました。
AIによってつくられた人間には「母性」が宿っており、地球に降り立って新たな人類を作っていく。
AIコンピューターによって肉体をつくられたアンナは「母性」を宿して、同じくAIによってつくられた子どもジャイナとともに「大洪水」が収まった陸地のある地球へ帰還していく。
それは、新たな人類としての歩みをゆっくり静かに地球に送り込む人類の「しぶとさ」なのかもしれない。

簡単に言うとこんな流れです。
なぜ『大洪水』は「意味がわからない」と言われるのか?
多くの人が混乱する最大の理由は、物語のジャンルが途中で劇的に変化するからです。

もう、洪水から津波が起きて感情を研究するとかSF要素が出てきて、場面がループして訳が分からない!
1. ジャンルの急転換
序盤は浸水する高層マンションから逃げる「災害サバイバル」として描かれますが、中盤から突如として「AI」「シミュレーション」「仮想現実」といったSF要素が前面に押し出されます。
2. 説明の少なさ
重要な設定がセリフで説明されることはほとんどなく、映像や演出から観客が「察する」必要があるため、初見では置いてきぼりになりやすい構造になっています。

なんか仲間だと思っていた人がいきなり殺されているし、理由は視聴者に「察してね」って部分が大きかったですよね。
3. 現実と仮想の境界
劇中で起きている出来事が現実なのかシミュレーションなのか、その境界があいまいに描かれている点も難解さを強めています。
主人公が自分の子どもを命を懸けて探す感情実験に関しては3万回以上行われて居ました。仮想空間の中で「3万回死んだ」体験をすることになります。

3万回死ぬっておんなじシーンが繰り返し繰り返し延々と行われていって、よく訳が分からなかった。
まとめ
Netflixで配信が開始された韓国映画『大洪水』。大洪水映画意味がわからない人向け3行でわかりやすく解説してみました。3行では下記の説明です。
- 大洪水から津波で命の危機!
- 人間の「母性」はどのようなものか?
- 命を3万回失っても「会いたい」ほど強い感情だ。
ストーリーの流れとしては、下記です。
- 大洪水からどう人類が生き延びるのか?
- 南極に墜落した小惑星によってもたらされた洪水によってすべての陸地は沈む
- 地球に住む人類は滅亡する
- 人類が生き残るにはいったん宇宙に逃げて子どもを愛する「母性」の取得が必要である
- 「母性」をAIが獲得するまで3万回以上の命を落としてから
- ラストに「母性」が何なのかを獲得する
- AIによってつくられた人間には「母性」が宿っており、地球に降り立って新たな人類を作っていく。
テーマは、「母性」とは?主人公のアンナは最初から「母性」があったわけではありません。母親になったばかりの方の悩みとして「私には『母性』がないんじゃないかって不安になるんです」というものがあります。それは「母性」は子どもを産んですぐに強い感情を手にするのではなく、繰り返しおしめを取り換えて、母乳やミルクを与えたり、睡眠時間をゴリゴリ削って抱っこしたり、廊下を行ったり来たり「自分を殺した」瞬間は何回あるでしょう。その繰り返しが何年も何年も積み重なってようやく手にできる感情が「母性」なのだと教えてくれる映画なのだと思いました。

僕は産後のママにとって「母性」が生まれないって悩まないで。「母性」ってこれだけ試行しないと得られないものだから。という提示にも思えました。
ただのパニック映画かと思ったら、SF映画になって人類の感情はどのように生まれるのかを見せつけられる傑作映画だと思いました。
細かな設定はここでは述べていません。もう一度netflixにてご覧いただいても楽しめるかなと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。



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