小学3年生5人の視点で綴られた純粋な煌めきあふれる物語。
2025年9月25日に光文社より発売された、真下みことさんの連作短編集『きみは悪口を言わない』をご紹介!本書は、著者である真下みことさんのステップアップ作として注目されてます。まだ自分の気持ちをうまく伝える術を知らない小学生の子どもたちの日々を描く、感涙必至の傑作小説。
収録された「やさしいの書き方」は、名門麻布中学校2024年度入試問題として採用され話題になりました。

大人になったからこそ分かる客観的な子ども心を見る視点が読者の気持ちを暖かくさせるわね!

麻布中学にも認められた「やさしいの書き方」以外も必見です!
真下みこと最新作

きみは悪口を言わない
真下みこと (著)
自我が発芽する前夜、自分にも他者にも気を使えるようになったエネルギーが内に内にと向かっていく。太陽が照らしたら、気温が上がったら、雨が降ったら、湿度が上がったら、もはや花は開いてしまうだろう。いつかの自分を読む物語。
読みやすさ
胸が熱い度
やさしさ
満足度
『きみは悪口を言わない』あらすじ
- タイトル:きみは悪口を言わない
- 著者:真下 みこと(ました・みこと)
- 出版社:光文社
- 発売日:2025年9月25日
- 判型/サイズ:四六判高さ188mm × 幅128mm、厚さ約17mm
- ページ数:232ページ
- 定価:本体1,600円+税
- ISBN:978-4-334-10760-4
小学三年生のあきらは最近学校に行くのが憂鬱だし恥ずかしい。
お母さんが登下校時に通学路に立ち、児童の安全を見届ける「見守り隊」隊長になり張り切っているからだ。しかしある朝、お母さんの目の前で人気者の同級生・達哉くんが自転車に轢かれてしまう。おまえの母ちゃんのせいだ、とあきらは仲間はずれにされ始め……。
学校と自分の家庭しか知らない。悩みの解決方法も分からない。なぜ自分が苦しいのかもうまく言葉にできない。
狭い世界で得た、わずかな経験の中から解決方法をみつけようとする子供たち。そんな彼らの姿は思わず抱きしめたくなること必至。
要注目作家・真下みことのステップアップ作。
かつて子供だった大人のための傑作感涙小説、誕生。
本作は、小学三年生の子どもたち、それぞれの視点から物語が綴られる全5篇の連作短編集です。大人から見ればまだ幼いこの年代の子どもたちは、大人が考えているよりもたくさんのことを分かっていて、様々なことを感じるからこそ悩み、苦しんでいます。

感受性が育っている頃に親に気を使ったりね。懐かしい想い出は誰しもが感じたことがあるのではないでしょうか?
物語は、小学三年生のあきらを主人公とする「見守り隊見習い」から始まります。あきらは、母親が登下校時の児童の安全を見届ける「見守り隊」の隊長になり、張り切っていることを憂鬱に感じています。ある朝、母親の目の前で人気者の同級生・達哉くんが自転車に轢かれてしまい、あきらは「おまえの母ちゃんのせいだ」と仲間はずれにされ始めます。学校と自分の家庭という狭い世界の中で、悩みの解決方法をうまく言葉にできない子どもたちが、わずかな経験の中から解決策を見つけようとする姿が描かれます。
その他の短編は、編集者から与えられた「お題」や自作の「お題」を元に構成されています。
編集者寄りのお題とタイトル
- 「見守り隊見習い」お題は「学校」:小学3年生のあきら。ある日学校に行くと、お母さんの目の前で人気者の達哉くんが自転車に轢かれたみたいで…
- 「クラゲのしっぽ」お題は「隣人」:学校に行くと息が苦しくなる亜子。ある日学童から帰ってくると鍵を家に忘れたことに気づいて…
- 「やさしいの書き方」お題は「アウトドア」: 2泊3日の林間学校でみんなをまとめようと張り切る学級委員の守の葛藤を描きます。
- 「赤いリボン」お題は「言い訳」: クラスの人気者である美紗都が、用事があって図書室に行った際に、浮いているクラスメイトの亜子がいるのを見つける物語です。
- 「スルーパス」お題は特になかったので、自分で「スポーツ」サッカークラブのレギュラーから漏れてしまった翔吾が、母親にその事実を伝える出来事が描かれます。

対象年齢としては小学4年生くらいからなら理解できるかな?といった感じで小学校高学年のお子さまにすごくお勧めの名著となっています。
真下みことプロフィール詳しく
- 氏名:真下 みこと(ました みこと)
- 生年:1997年
- 出身地:埼玉県
- 職業:小説家、作詞家
- 学歴:
- 早稲田大学卒業(2020年3月)
- 早稲田大学大学院修了(2022年3月)
- 作家デビュー:
- 大学2年の秋に短編小説を書き始める
- 第61回メフィスト賞受賞作『#柚莉愛とかくれんぼ』で2019年に受賞
- 2020年に同作でデビュー(大学生作家として話題に)
- 作風・ジャンル:青春ミステリー
- 所属:
- 日本推理作家協会会員
- 変格ミステリ作家クラブ会員
- 代表作:
- 『#柚莉愛とかくれんぼ』(デビュー作)
- 『わたしの結び目』(第5回ほんタメ文学賞たくみ部門ノミネート)
- 『あさひは失敗しない』
- 『茜さす日に嘘を隠して』
- 『かごいっぱいに詰め込んで』
- 『春はまた来る』
- その他の活動:
- 作詞家としても活動
- 『#柚莉愛とかくれんぼ』作中アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のデビュー曲
- 曲名:「きみのとなり」
- 作詞・作曲・編曲・歌唱すべて担当
- 趣味:薬局巡り
真下みことさんは、1997年生まれの日本の小説家であり、作詞家としても活動されています。埼玉県出身。
学歴とキャリア
真下さんは、早稲田大学を2020年3月に卒業し、その後、同大学大学院を2022年3月に修了しています。大学二年生の秋に短編小説を書き始め、第61回メフィスト賞に応募した2作目の長編『#柚莉愛とかくれんぼ』が2019年に同賞を受賞しました。2020年に同著で大学生作家としてデビューを果たしています。
作風と所属
主なジャンルは青春ミステリーです。日本推理作家協会および変格ミステリ作家クラブの会員。 過去には『わたしの結び目』が第5回ほんタメ文学賞たくみ部門にノミネートされました。その他の単著として、『あさひは失敗しない』、『茜さす日に嘘を隠して』、『かごいっぱいに詰め込んで』、『春はまた来る』などがあります。

「クラスのみんなから無視されることがどういうことなのか、きっとあなたにはわからない。」で始まる「わたしの結び目」も面白そうな本ね!
その他の活動
また、真下さんは作詞活動も行っており、デビュー作『#柚莉愛とかくれんぼ』の作中に出てくるアイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のデビュー曲「きみのとなり」の作詞、作曲、編曲、歌唱の全てを担当しました。趣味は薬局巡りであることも明かされています。
麻布中学校の2024年度入試問題
麻布中の国語は、例年「深い読解力」と「自分の言葉での表現力」を求める良問が多いことで有名です。真下みこと『やさしいの書き方』は、まさに麻布中が好む「心理成長」「視点の変化」「表現の意味」を含んだ小説で、入試問題向きといえるでしょう。
1. 精緻な心理描写
- 主人公・守が学級委員として葛藤する心情が、細かい心理描写で描かれる
- 読者は「なぜそう思ったか」「どんな変化があったか」を読み取る訓練ができる
たとえば、学校でクラス全員の前に立って発表するとき。
最初は手のひらに汗をかき、心臓がドキドキして、「早く終わらないかな」と思う。
でも先生がうなずいてくれたり、友だちが笑顔で聞いてくれたりすると、少しずつ落ち着いて、最後は「言いたいことがちゃんと伝わった」と思える――そんな心の動きを丁寧に描くのが精緻な心理描写です。
2. 成長物語としての「変化」が明確
- 物語の核は「周囲に合わせる表現」→「自分の表現を大切にする」への変化
- 入試で頻出の「変化説明記述」「姿勢変化説明」に適した素材
たとえば、最初はみんなに合わせて意見を言わずにいたけれど、だんだんと「自分もこう思う」と発言できるようになったとき。
それは「ただ流されるだけの自分」から「自分の考えを持つ自分」への変化です。
3. 豊かな言葉選びと比喩
- 「両手に収まらないほど大きな空」など、視覚的イメージが鮮やか
- 抜き出し問題に適したフレーズが多く、国語力を測るのに最適
たとえば「夏の雲が、ソフトクリームみたいに空に盛り上がっていた」と書かれていたら、
読者は雲の形や色をすぐに思い浮かべられますよね。
守が見ている景色も「両手に収まらないほど大きな空」と表現され、読む人がその場にいるような感覚になります。
4. 読後感が爽やかで普遍性がある
- 林間学校、学級委員、友人への思いといった普遍的テーマ
- 中学生受験生が感情移入しやすく、答案に自分の言葉で書きやすい
たとえば、林間学校で夜に友だちと話した思い出、クラスで係を決めるときに悩んだ経験、
「なんでわかってくれないんだろう」と友だちにモヤモヤしたこと……
どれも多くの人が体験していることだから、物語に自然と感情移入できます。

心理描写・成長・言葉選びと比喩・爽やかな読後が中学受験向けといわれる所以ですね!
楽しみどころ
『きみは悪口を言わない』の大きな魅力は、小学三年生という等身大の視点で、彼らが直面するシビアな現実を丁寧に描き出している点です。
• 子どもたちの心の機微の描写: 大人から見れば幼く見えるかもしれませんが、子どもたちは「何を基軸に判断したらいいのか」が難しい時期にあり、誰かに理解してほしい葛藤を抱えています。彼らが狭い世界の中で、悩み、苦しむ姿は「思わず抱きしめたくなること必至」です。
• 共感と応援: 読者は、まだ自分の気持ちをうまく伝える術を知らない子どもたちの姿、そしてかつての自分に似た子どもたちの日々を見つめ、彼らを応援したくなるでしょう。
• 多様なテーマ: 本作は連作短編集であり、それぞれの短編が「学校」や「隣人」といった異なるテーマを持ち、多様な日常の一コマを切り取っています。特に最初の短編「見守り隊見習い」はnoteで試し読みが実施されています。
• 感涙必至の体験: 読了後には、子どもたちが傷つき悩みながらも得た経験が、いかに豊かであったかを理解し、深い感動を覚えるでしょう。
真下みこと最新作

きみは悪口を言わない
真下みこと (著)
自我が発芽する前夜、自分にも他者にも気を使えるようになったエネルギーが内に内にと向かっていく。太陽が照らしたら、気温が上がったら、雨が降ったら、湿度が上がったら、もはや花は開いてしまうだろう。いつかの自分を読む物語。
読みやすさ
胸が熱い度
やさしさ
満足度
まとめ
『きみは悪口を言わない』は、早稲田大学大学院を修了し、第61回メフィスト賞を受賞した真下みことさんが描く、要注目のステップアップ作です。
小学三年生たちの内なる声と、彼らを取り巻く大人たちとの関わりを通じて、「なぜ自分が苦しいのかもうまく言葉にできない」子どもたちの純粋な葛藤を描き切っています。光文社より2025年9月25日に発売された『きみは悪口を言わない』おすすめです!!
ぜひこの機会にお手に取って、傑作感涙小説の世界を体験してください。



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