夫婦って会話なくなって「当たり前」ですよね
40代に入ると、仕事・子育て・健康・親の介護など、人生の課題が一気に押し寄せます。気づけば夫婦で一緒に過ごす時間があっても会話がなく、空気が重く感じる…口を開けば緊張感が走る….そんな悩みを抱える人は少なくありません。
学術研究では「中年期特有の変化」と「会話態度のズレ」が会話減少の主な原因と指摘されています。まずはその背景を知ることが、関係修復の第一歩です。

何とかして夫婦仲よくしたい!

無理に会話しようと思わない方がいいんじゃない?自然に一緒にいたらいいのよ。
様々な意見が飛び交っていますが、「40代夫婦で会話がなくなる主な理由」を読み解き、会話がない夫婦の悩みに効く厳選書籍を7冊おすすめさせていただきます!
「40代夫婦で会話がなくなる主な理由」
20代、30代とは違う人生の悩みを背負いすぎるのも40代の特徴です。背負いすぎた荷物が重すぎて夫婦関係まで影響を及ぼすのも40代。どのような原因で夫婦は会話がなくなるのでしょうか?
ライフステージの変化(中年期のストレス)
中年期は身体的・心理的・社会的変化(更年期、育児のピークや子離れ、仕事の責任増大など)が重なりやすく、それが夫婦関係の満足度や会話量に影響します。
日本の中年期夫婦研究では、この時期の心理的ストレスが会話不足を引き起こす一因と報告されています。
中年期の夫婦においては、仕事や家庭・親としての責任、健康状態の変化、子どもの独立による家庭構造の変化などが重なり、心理的・時間的余裕が減少する。この余裕のなさは配偶者に対する期待(話を聞いてほしい、支えてほしい)を満たすことが難しくし、また、自分から話す・聞くという双方向の情緒的サポートの機会を減少させる結果、会話が表面的・断片的になり、本音を語る深い対話が次第に失われがちになるとされます。
コミュニケーション態度の差(回避・威圧など)
夫婦の会話態度に男女差があります。夫の「無視・回避」や「威圧」、妻の「依存・接近」といったパターンが組み合わさると、対話が減少しやすくなるとされています。小さな意見の食い違いが積み重なると「話すのが面倒」「どうせ分かってもらえない」という気持ちにつながりやすいのです。
夫婦間の男女差
- 自分から相手への「共感・接近」の態度は妻の方が高く、「威圧」「無視」は夫の方が高い。
- 相手から自分への態度について、「威圧・無視」を妻が受けていると感じる度合いが、夫が妻から受けていると感じる度合いより高い。つまり、妻の側で“夫から威圧・無視されている”という経験が比較的強く認知されている。
長期的な相互作用パターンの累積(沈黙の習慣化)
家庭内で衝突を避けるために沈黙を選び続けたり、重要でない話題を放置していると、たわいない会話(=関係をつなぐ会話)が減っていきます。この沈黙の習慣化が長期的に婚姻満足度を下げる要因になることが示されています。

そう!そうなのよ!たわいもない会話が大事なの!
「たわいない会話(small talk / everyday talk)」や「感情の共有」など、親密さを培うための軽い会話が多い夫婦ほど、婚姻満足度も高いとの調査結果があります。まずは「おはよう」「おやすみ」などあいさつからはじめるのも良いでしょう。
介入(カップル療法)の有効性
一方で、ゴットマン・アプローチやEFT(感情焦点化療法)、NVC(非暴力コミュニケーション)などの構造的介入は、会話の質と感情的つながりを回復する上で効果があります。日本国内でもカップル療法や夫婦向けワークショップが増え、実際に関係改善の成果が出ています。
人間関係学の権威であるゴットマンによると夫婦関係では、ポジティブな交流がネガティブな交流の5倍以上あることが理想とされています。
ポジティブがネガティブの5倍以上の交流だなんて相当な努力だと思いませんか?そう、40代の夫婦間では努力をして夫婦関係の維持をして会話をすることが非常に大事なことなのです。その努力を助けてくれる厳選7冊をご紹介しましょう!
40代夫婦「会話なし」を解消するおすすめ本7冊紹介!
こんな悩みに効く!という一冊を丁寧にご紹介します。
こんな悩みに効く:日常の会話が減って「話題がない」と感じる
書誌情報
- 著者:諸井 薫
- 書名:『夫婦の会話』(文庫版)
- 出版社:PHP研究所(PHP文庫)
- ISBN:978-4-569-56774-7
- 発売日:文庫版例:1995/06/01(版によって異なります)
短評
- こんな悩みに効く: 毎日のほんの一言・雑談がなくなって関係が薄くなったと感じる夫婦。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本の中の「日常会話を取り戻す小さな習慣」的な章を一緒に読んで、毎晩5分の「今日の良かったこと」を交互に話すルールを1ヶ月続ける。書籍のエピソードを題材にロールプレイすることで、話題作りのコツが身につきます。
こんな悩みに効く:誰にも言えない不満や悩みを抱え込みやすい
書誌情報
- 著者:小野 美世
- 書名:『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』
- 出版社:WAVE出版
- ISBN:978-4-86621-241-8
- 発売日:2019/11/07
短評
- こんな悩みに効く: 悩みを口に出せずに内側で膿ませてしまう、相談先のない夫婦。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本の相談事例を夫婦で一つずつ読み、「もし自分たちならどう対応するか」を話し合う。週に一度「相談箱」時間(10〜20分)を設け、互いの悩みを匿名で紙に書いて開示→傾聴するワークが効果的です。
こんな悩みに効く:言いたいことを我慢してしまい、ストレスが溜まる
書誌情報
- 著者:野末 武義
- 書名:『夫婦・カップルのためのアサーション ― 自分もパートナーも大切にする自己表現』
- 出版社:金子書房
- ISBN:978-4-7608-3261-3
- 発売日:2015/08/16
短評
- こんな悩みに効く: 自分の感情や要求をうまく伝えられず、不満が蓄積してしまうケース。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本にあるアサーション(Iメッセージ、主張と尊重の練習)をカップル練習メニュー化して実施。短いシチュエーション(例:家事分担について)を設定して交代で「Iメッセージ」で伝えてみる練習を週1回行うと習得が早まります。
こんな悩みに効く:感情のすれ違いで「不機嫌・無関心」が頻発する
書誌情報
- 著者:五百田 達成
- 書名:『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- ISBN:978-4-7993-2679-4
- 発売日:2020/11/18
短評
- こんな悩みに効く: 感情がすれ違って会話が険悪になりがちな夫婦。
- 一緒にやると効果的なポイント: 各章にある「感情を名前で言う(ラベリング)」や「話す前に相手の立場を繰り返す」などの練習を対話形式で試す。読み進めながら、章末の問いに対してお互いの答えを交換し、感情可視化ワークを行いましょう。
こんな悩みに効く:役割期待や生活リズムのズレで会話がかみ合わない
書誌情報
- 著者:ヒロコ・グレース
- 書名:『夫を最強のパートナーにする方法 ― 2人で理想の未来を叶えていく』
- 出版社:大和書房(文庫化あり)
- ISBN:978-4-479-78459-3
- 発売日:単行本:2019/01/21(初版)、文庫化:2021/09/11(文庫版)
短評
- こんな悩みに効く: 「家事・子育て・仕事の分担」で摩擦が生まれ、話し合いが続かないケース。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本の「役割・期待の可視化ワーク」を使って、互いの期待を書き出し、すり合わせる時間を設定する。さらに「二人の将来マップ(5年後・10年後)」を一緒に作ることで共通の話題が生まれ、会話が増えます。
こんな悩みに効く:男女の「脳や受け取り方の違い」で噛み合わない
書誌情報
- 著者:黒川 伊保子
- 書名:『妻のトリセツ』
- 出版社:講談社(講談社+α新書等のシリーズ表記がある版もあり)
- ISBN:978-4-06-513339-2
- 発売日:2018/10/20
短評
- こんな悩みに効く: 「言ったつもり」「察してほしい」など、受け取り方の違いが原因のすれ違い。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本で示される男女の傾向を読み合い、具体的に「こう言われると私はこう感じる」を言語化して共有するワークを行う。翻訳ワーク(相手の言葉を自分の受け取り方に翻訳して伝える)を習慣にすると誤解が減ります。
こんな悩みに効く:長年の誤解やトラブルの累積をどう修復するか分からない
書誌情報
- 著者:安東 秀海
- 書名:『夫は、妻は、わかってない。 ― 夫婦リカバリーの作法』
- 出版社:日本ビジネスプレス(JBpress)
- ISBN:978-4-8470-7323-6
- 発売日:2023/07(刊行例:2023/07/21)
短評
- こんな悩みに効く: 長年の不満や誤解が蓄積して「どうやって戻せばいいか」分からない夫婦。
- 一緒にやると効果的なポイント: 本の「リカバリー手順」を夫婦の独自プランに落とし込み、短期目標(2週間での対話再開)・中期目標(3か月で改善度合いのチェック)を設定して実行。謝罪・受容・再発防止の具体的言い方を練習するロールプレイが有効です。
まとめ:40代夫婦の「会話なし」は改善できる
40代は、ライフステージの変化や心理的負担が重なる時期であり、会話が減るのは自然な現象とも言えます。
しかし、放置してしまうと「沈黙が当たり前」になり、関係の満足度がさらに下がるリスクも。
この記事で紹介した学術研究からも、夫婦の会話は努力次第で回復可能であることが分かっています。
まずは本記事で紹介した7冊の本から、自分たちに合ったアプローチを一つずつ試してみてください。
- 会話のきっかけ作り
- 感情の伝え方を見直す
- 一緒に楽しめる行動を増やす
こうした小さな積み重ねが、もう一度「自然に話せる夫婦」への第一歩となります。
今日からできることを一つ、始めてみましょう。




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