『妻と別れたい夫たち』(集英社新書)を読んで:データが語る「離婚男性」の現実

『妻と別れたい夫たち』(集英社新書)を読んで:データが語る「離婚男性」の現実 よむ
記事内に広告が含まれています。

タイトルに惹かれて読んでしまった。

『妻と別れたい夫たち』(集英社新書)は、「離婚を考える男性たち」の実態を、感情的な物語ではなく統計データをもとに冷徹に描いた社会学的資料です。

読み物としての“癒し”や“励まし”は一切なく、ただひたすらに数値とグラフで、現代日本における夫婦関係の断面を浮かび上がらせています。

びぶーん
びぶーん

カウンセリングを受けたいとか心を穏やかに慰めて欲しい。そんな人が読むような本ではありませんでした。

しぃしぃ
しぃしぃ

データン基づいて現実はこうなんだよ!と突きつけられる本ということね。

スポンサーリンク

📊 本書に登場する主な統計データ

年収が低ければ離婚率が上がる。こんな当たり前のことをエビデンスありますよと突きつけるあたりが、著者が年収が高い部類に入るのであろうと推測される。

何かの解決策があるわけでもないただただ、残酷なデータで当たり前の印象が確証されました。

しぃしぃ
しぃしぃ

みんなわかってるよ~~!!って言いたくなるわね!

「夫の年収別 妻から離婚したいと言われたことがあるか」

年収帯(万円)妻から離婚を切り出された割合(%)
200万円未満約44%
200〜300万円未満約36%
300〜400万円未満約33%
400〜500万円未満約28%
500〜600万円未満約22%
600〜700万円未満約20%
700〜800万円未満約18%
800〜900万円未満約15%
900〜1000万円未満約14%
1000〜1500万円未満約10%
1500万円以上約5%

カルチャ-スタディズ研究所「中高年男性調査」2010

👉 読み解き:年収が低いほど、妻から離婚を切り出される割合が高くなるという傾向が如実に現れています。特に「200万円未満」の層では約半数に迫る結果で、経済的要因が夫婦関係に直結していることが読み取れます。

上記は2010年の統計になりますが、年収200万円以下でも結婚を考えていたのが2025年になると非常識と叩かれそうな数字が並んでいます。

年収200万円以下で結婚して約44%の人が妻から離婚を切り出された音があると回答していますが、当たり前でしょ!と突っ込みが来るくらいの衝撃データでした。

「離婚願望層および離婚男性の結婚をした理由(複数回答)」

「勢いで結婚すると勢いで離婚する」これが顕著に表れており、「もう年だから結婚しようかな」という思いも離婚率を上げるという結果になりました。

「もっとよい人とは出会えなさそうだから」という理由が一番穏便に結婚生活を暮らすにはいい理由となっております。

理由離婚願望なし(%)離婚願望層(%)離婚男性(%)
もっとよい人とは出会えなさそうだから64.247.826.0
ある程度年齢に達していたから23.525.733.3
お互いに結婚適齢期だったから13.215.417.4
妊娠したから12.715.919.2
勢いで9.613.922.2
彼女に強く迫られたから2.44.89.6
周りのすすめ2.33.33.6
子どもが欲しいと思ったから2.82.59.6
子どもができたから3.23.910.4
親族など外部の圧力2.31.63.8
結婚以外に選択肢が考えられなかった1.22.02.3

カルチャ-スタディズ研究所「中高年男性調査」2010

👉 読み解き:「勢い」「年齢」「妊娠」といった“計画性の低い理由”で結婚した男性ほど、実際に離婚に至るケースが多いことが示唆されています。

結婚には「いきおい」が必要です。しかし、勢いのあまり、結婚してしまうと勢いのあまり離婚してしまうというデータが出ています。

スポンサーリンク

📌 離婚する男性はこんな人(まとめ)

本書および他の統計資料から浮かび上がる「離婚しやすい男性像」を以下に表としてまとめました。

特徴項目傾向(離婚男性に多い傾向)
年収300万円未満が最多層
学歴高卒以下
職業自営業・自由業
結婚動機勢い・妊娠・周囲のすすめ
性格傾向ひとりが好き・内向的
家事よくする(家庭負担が高め)
妻の就労正社員・夜遅くまで働く傾向

このように、いわゆる“離婚しやすそうな男性像”が、実際に統計にも表れているのが印象的です。

しぃしぃ
しぃしぃ

人間のことをスペックで評価したくないんだけどこのスペックなら今結婚自体できないんじゃないかな??

びぶーん
びぶーん

恋愛から結婚に至る方の中には条件が関係ない人はいらっしゃるので結婚相談所では成婚が難しいかもしれないけれど、恋愛であれば十分結婚できます。離婚率が高いというデータがありますが…。


スポンサーリンク

🧊 読後の感想:冷たい現実を突きつける「資料集」

この本は「慰め」や「共感」を目的としたエッセイではありません。

個人の感情や価値観をあえて排除し、「離婚男性」という存在に焦点を当て、数字をもってその現実を突きつけてきます。

読後には“救い”のような感情は残りませんが、「今、社会はこうなっている」というドライな現実理解できまうす。

スポンサーリンク

📚 評価と活用法

  • おすすめ読者:社会学、家族関係論、ジェンダー論、福祉学などを学ぶ学生
  • 本の位置づけ:1次資料ではなく、統計をまとめた2次情報(レファレンスブック)
  • 活用の仕方:レポートの出典として使う場合は、併せて出典元である「厚生労働省」や「国立社会保障・人口問題研究所」などのデータにも当たると信頼性・権威性が高まる。
びぶーん
びぶーん

2012年出版で少しデータが古くなっていますが、統計の量は多いので夫婦問題、離婚、再婚などで大学のレポートを書く学生さんや現実を知りたい社会人におすすめします!

スポンサーリンク

📝 まとめ

『妻と別れたい夫たち』は、統計で「離婚に至る男性像」を描き出した一冊です。

感情的な物語に頼らず、数値と事実だけで構成されているため、読む人によっては「身も蓋もない」と感じるでしょう。

しかし、その分データの信ぴょう性は高く、冷静に社会を見つめ直すきっかけとなる一冊にもなると思います!!

最後までお読み下さりありがとうございました。

ブログ村に参加しています!更新の励みになるので、もしよかったら、ポチッと押していって下さい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました