小学1年生になると、「じぶんで読む」という大きな一歩が始まります。でも、どんな本を選べばいいか迷ってしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。

図書館の棚には、毎年たくさんの新しい本が並びます。でも、子どもが本当に夢中になれる本って、意外と決まっているんです。
1年生の男の子は、笑いあり・冒険あり・ちょっとこわい話あり、と好奇心のかたまり。文字が大きくて絵が豊富、そして「次どうなるの?」とドキドキできる本が合っています。
今回は、図書館司書の視点で厳選した、小学1年生の男の子におすすめしたい本33選をご紹介します。「自分で読む」デビューにも、祖父母からのプレゼントにも喜ばれる良書だけをピックアップしました!
小学1年生 男の子 おすすめ本33選
笑えてたのしい!ユーモア系
こんな子におすすめ:とにかく楽しいことが大好き!声を出して笑いたい男の子
クスッと笑えて、気づいたら最後まで読んでいた。そんな経験が、読書好きへの第一歩になります。1年生男子が「もう1回読んで!」とくり返す、笑いたっぷりの本を集めました。
1. 『オニじゃないよ おにぎりだよ』
シゲタサヤカ/作・絵 えほんの杜
- こんな子に: ダジャレやおふざけが大好きな子、声に出して読むのが好きな子
- あらすじ: 「おにぎり」なのに「オニ」と間違われてしまう、ユニークなキャラクターが巻き起こすゆかいな物語。ことばあそびとシュールな笑いが詰まった1冊。
- 魅力ポイント: シゲタサヤカさんのカラフルでパワフルな絵が、文章と同じくらい主役。読み聞かせにも「自分で読む」にも向いていて、声に出すとさらに面白さ倍増!ことばあそびが好きな男の子に刺さります。

ことばのおもしろさって、こういう本で育つんですよね。「オニじゃないよおにぎりだよ」って読むだけで笑えるって、すごい才能です。

読み聞かせした瞬間、子どもが「え、なにそれ!?」って食いついてきそうな本ね。タイトルだけでもう面白いんだもの。
2. 『かいけつゾロリシリーズ』
原ゆたか/作・絵 ポプラ社
- こんな子に: とにかく楽しく読みたい子、ちょっと長い本にも挑戦したい子
- あらすじ: いたずらの王者をめざすキツネのゾロリが、子分のイシシ・ノシシとともに繰り広げるユーモアたっぷりの冒険。笑いあり、どんでん返しあり。
- 魅力ポイント: 読む楽しさ・笑いを一番大切にした設計で、「本を読んだ!」という達成感も味わえます。絵が多く文字も大きいので、はじめての読み物としても最高。シリーズ70巻以上で飽きる心配なし。

図書館でゾロリの棚だけ常に空っぽ、なんてことはよくあります(笑)。男の子の「読みたい!」という気持ちをここまで引き出せる本は、そうそうありません。

「読書嫌い」を「読書好き」に変える力があるシリーズよね。うちの子もゾロリがきっかけで本が好きになったわ。
3. 『おしりたんていシリーズ』
トロル/作・絵 ポプラ社
- こんな子に: なぞなぞや謎解きが好きな子、なんでもおかしくしてしまう子
- あらすじ: 顔がおしりの名探偵が「フーム、においますね」と事件を解決!ユーモアとミステリーが絶妙にブレンドされた人気シリーズ。
- 魅力ポイント: 読みながら一緒に謎解きができる参加型の作りが人気。おしりという「男の子が好きなもの」と探偵というかっこいい要素が合体した、男の子へのプレゼントにも喜ばれる1冊。

こどもの本総選挙で上位に入り続けている安定の名作。男の子が一人で夢中になって読んでいる姿を図書館でよく見かけます。

「おしり」ってだけで男の子は絶対笑うのよね。それがきっかけで本を読んでくれるなら最高じゃない!
4. 『よみとく10分 10分で読めるわらい話 1年生』
学研プラス
- こんな子に: 短いお話が好きな子、笑える話を読みたい子
- あらすじ: 「10分」という短時間で読める笑い話を複数収録。くすっと笑えるオチが絶妙で、読み飽きません。
- 魅力ポイント: 1話が短いので読書が苦手な子にも取り組みやすい。ふりがな付きで1年生一人でも読め、「読み終わった!」という自信が積み重なります。宿題の読書にもぴったり。

夏休みの読書感想文にも使いやすい1冊。シリーズで科学のお話・冒険のお話なども出ているので、気に入ったら他のシリーズも手に取ってみてください。

「10分」っていうのが親にとっても助かるのよね。「ちょっとだけ読もう」が「もう1話読もう」になる、そういう引力がある本よ。
5. 『どろぼうがっこう』
かこさとし/作・絵 偕成社
- こんな子に: いたずらっ子な男の子、ちょっぴりワルな主人公に親しみを感じる子
- あらすじ: どろぼうの子どもたちが「どろぼうがっこう」で修行中。でも先生よりうまく盗めない!?ユーモアたっぷりのドタバタ劇。
- 魅力ポイント: 「悪いことはしちゃいけない」というメッセージをユーモアで伝えるかこさとしさんの天才的な構成。笑いながら読んで、最後に「あれ、なんかいいこと学んだ?」となる名作です。

かこさとし先生の本は、どれもストーリーの奥に大切なことがある。子どもは笑いながら読んで、大人は深く読める——そういう本です。

祖父母へのプレゼントをお願いするときも、かこさとし先生の名前を出せば「安心感がある」って喜んでもらえるわよ。
ドキドキ!冒険・探偵系
こんな子におすすめ:「次どうなるの!?」と前のめりになる子、ゲームや動画と同じくらい本で興奮したい子
謎を解いたり、危険な冒険に挑んだり——男の子の「もっと知りたい!」という気持ちを全力で引き出す本たちです。
6.『ぼくはめいたんていシリーズ』
マージョリー・W・シャーマット/作 大日本図書
- こんな子に: 探偵・謎解きが好きな子、身近な「なんで?」を解き明かしたい子
- あらすじ: 主人公のネイトが近所で起きる身近な謎を解決していく、子ども探偵もの。一話完結で読みやすく、全米で大人気のシリーズ。
- 魅力ポイント: 難しすぎず、でもちゃんとミステリー。探偵手帳に書くスタイルの文体がユニークで、男の子が「自分も探偵みたい」と感じながら読めます。こどもの本総選挙でも上位常連の実力派。

図書館でも長く愛されている定番です。読んだあとに「僕も手帳つけてみる!」と言い出す子が続出するんですよ。

一話が短くてサクサク読めるのが偉いわよね。「読んだ!もう1冊!」ってなるサイクルを作ってくれる本。
7. 『エルマーのぼうけんシリーズ』
ルース・スタイルス・ガネット/作 福音館書店
- こんな子に: 冒険が大好きな子、どうぶつやファンタジーが好きな子
- あらすじ: 少年エルマーが捕まえられた赤ちゃんりゅうを助けるために、不思議な島へ冒険に出発。持ち物ひとつひとつに意味があり、手に汗にぎる展開。
- 魅力ポイント: 1948年刊行の名作でありながら、今読んでも全くあきない構成力。「なんでその荷物を持っていくの?」と思ったら読み進めるうちにすべてが伏線として回収される気持ちよさが最高。

何百冊も児童書を読んできましたが、エルマーは今も「最初の一冊」として自信をもっておすすめできます。

パパママも読んでいた本だから、「私も読んだわよ!」って一緒に話せるのも素敵ね。孫へのプレゼントに迷ったらこれ!
8. 『たんたのたんけん』
中川李枝子/作 山脇百合子/絵 福音館書店
- こんな子に: 宝探しや秘密の地図にわくわくする子、かわいい絵が好きな子
- あらすじ: 8月29日はたんたの誕生日。ふしぎな地図が届いて、たんたは冒険に出かける!道中でひょうの子と出会い、一緒に探検が始まります。
- 魅力ポイント: ぐりとぐらでおなじみの中川李枝子×山脇百合子コンビ作品。かわいらしい絵と適度なボリュームで、一人読みデビューにちょうど良い長さ。「ぼくも冒険したい!」という気持ちをくすぐります。

中川李枝子さんの文章は、声に出すととても気持ちがいい。読み聞かせにも、自分で読むにも向いています。

68ページあるけど、かわいい絵とワクワクの連続で一気に読んじゃうわよ。
9. 『キャベたまたんていシリーズ』
三田村信行/作 学研プラス
- こんな子に: 絵の多い探偵ものが好きな子、おもしろキャラが好きな子
- あらすじ: キャベツ頭の探偵「キャベたまたんてい」が、身近な事件を解決!ユーモアたっぷりのキャラクターと謎解きが楽しい人気シリーズ。
- 魅力ポイント: 字が大きく、絵もふんだんで読みやすい。本格的なミステリーとギャグがバランスよく混ざり合い、読書が苦手な男の子にもすすめやすい1冊。

ゾロリやおしりたんていを読み終えた子の「次は何を読もう?」に応えてくれるシリーズです。

キャベツ頭ってなんよ(笑)。でもそのくらいインパクトのある設定の方が、男の子は興味を持つのよね。
10. 『はれときどきぶた』
矢玉四郎/作・絵 旺文社
- こんな子に: 「もしも」の世界を想像するのが好きな子、ちょっとナンセンスな話が好きな子
- あらすじ: 主人公が日記に「あしたはぶたがふる」と書いたら本当にぶたが降ってきた!?日記で未来を操れるかもしれない、奇想天外なファンタジー。
- 魅力ポイント: ナンセンスなのに「もしかしてあるかも?」と思わせる絶妙な世界観。シリーズ化されており、読みはじめると止まらない。男の子が大好きなカオスな展開が詰まっています。

「日記を書いたら未来が変わる」なんて最高の設定でしょう。読み終わったあとに日記を書き始める子、続出なんです。

「ぶたが降ってくる」ってどういうことなの(笑)。でもそのシュールさが癖になるのよね。
11. 『ウサギのトリン じぶんのきもち、ともだちのきもち』
小峰書店
- こんな子に: 友だちとの約束や気持ちのすれ違いを経験している子、感情を整理したい子
- あらすじ: 友だちと公園で遊ぶ約束をしたウサギのトリン。子どもだけではじめてでかけたのに、友だちが現れなくて……。不安や心配をどう乗り越えるかを描く。
- 魅力ポイント: 入学後の「ちょっとした不安」に寄り添う物語。難しい言葉は使わず、子どもの気持ちがリアルに描かれているので「あ、ぼくと同じだ」と共感しやすい。シリーズで「はじめてのマラソンたいかい」「きゅうしょく おかわりできるかな」も。

1年生の子が経験する「はじめて」の不安を丁寧に描いた本です。読んだあとに「ぼくもこういうことあった」と話してくれる子が多い。

入学してすぐの時期にぴったりね。男の子は気持ちを言葉にするのが苦手なことが多いから、こういう本を通して「こういう気持ちって言っていいんだ」と気づいてほしいわ。
友だち・学校・気持ちに寄り添う本
こんな子におすすめ:入学してドキドキ不安な子、友だちのことで悩んでいる子
「学校って楽しいのかな」「友だちできるかな」——そんな1年生の不安に、物語の力でそっと答えてくれる本たちです。
12. 『こんもりくん』
山西ゲンイチ/作・絵 偕成社
- こんな子に: 一人でいることが多い子、友だちの作り方がわからない子
- あらすじ: ひっそりと森の中で暮らすこんもりくんは、なかなか友だちができない。でもある日、不思議な出会いが……。静かだけれど温かい友情の物語。
- 魅力ポイント: ほのぼのとしたイラストと、ゆったりとした文章のリズムが心地よい。「友だちって何だろう?」と考えさせてくれる深みがあり、読んだあとにじんわり温かくなる1冊。

話題になる派手さはないけれど、じわじわと何度も読み返したくなる本です。図書館でも息の長い人気があります。

「友だちって作るものじゃなくて、できるものなのかも」って思わせてくれる本ね。親が読んでも刺さるわよ。
13. 『おじさんのかさ』
佐野洋子/作・絵 講談社
- こんな子に: 雨の日が好きな子、ちょっとガンコなキャラクターに共感できる子
- あらすじ: 大切なかさをぬらしたくない頑固なおじさん。でも雨の中で子どもたちが歌う歌を聞いて……。ユーモアと温かさが同居する名作絵本。
- 魅力ポイント: 「かさは使うもの」という当たり前のことを、ユーモアたっぷりに気づかせてくれる。佐野洋子さんのセンスあるイラストも一緒に楽しめて、読み聞かせにも最適。

「ぼくもかさをぬらしたくない!」と共感する男の子が多い(笑)。最後のシーンで心が解放される感じが好きです。

佐野洋子さんといえば「100万回生きたねこ」でも有名ね。この本は1年生にもちょうどいいテンポで読めるし、おじさんのキャラクターが愛しくなるわ。
14. 『ますだくんの1ねんせい日記』
武田美穂/作・絵 学研プラス
- こんな子に: 入学したばかりの男の子、学校のことをもっと知りたい子
- あらすじ: 1年生の男の子・ますだくんの目線で学校生活をリアルに描く。友だち関係のドキドキや給食の話など、共感ポイントが満載。
- 魅力ポイント: 漫画のようなコマ割りで、本を読む習慣のない子でも親しみやすい構造。「あるある!」の連続で、1年生男子が夢中になれる。となりのせきのますだくん(女の子版)と合わせて読むと面白い。

男の子自身が主人公で、視点がリアル。「学校ってこういうところなんだ」と入学前後の子どもに特に刺さります。

漫画感覚で読めるから、普段本を読まない男の子にも入りやすいわよね。読書のとっかかりとして最高ね。
15. 『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』
鹿島和夫/選 ヨシタケシンスケ/絵 理論社
- こんな子に: 学校であったことを話すのが好きな子、友だち関係や毎日の気持ちに興味がある子、自分と同じ小学生の考えをのぞいてみたい子
- あらすじ:全国の小学生が先生に書いた「あのね帳」から、思わずクスッと笑えるつぶやきや、ちょっと考えさせられる言葉を集めた1冊。子どもならではの素直な目線で見た毎日が、短い言葉にぎゅっと詰まっています。
- 魅力ポイント:「こんなこと考えてるの、自分だけじゃないんだ」と感じられるのがこの本の魅力。友だちや学校生活でモヤモヤした時にも、ほっと心が軽くなることがあります。短い文章ばかりなので、本を読むのが苦手な子でも少しずつ読み進めやすいです。ヨシタケシンスケさんのイラストも、絶妙にゆるくてかわいい!

子どものひと言って、大人が思いつかない角度から飛んでくるんですよね。「なるほど、そう見るのか!」の連続です。

学校って毎日いろんな気持ちがある場所だから、自分と似た子を見つけるだけでも安心できそうね。
16. 『くまのコールテンくん』
ドン・フリーマン/作 偕成社
- こんな子に: ぬいぐるみやもふもふしたものが好きな子、友だちの大切さを感じたい子
- あらすじ: デパートに飾られているくまのぬいぐるみ・コールテンくんは、ボタンをなくしてしまった。ある夜、自分でボタンを探しに冒険へ出るが……。
- 魅力ポイント: シンプルだけど温かい、友情と冒険の物語。「じぶんのことをわかってくれる友だちがほしい」という普遍的なテーマを、かわいいキャラクターで描いています。プレゼントにも喜ばれる定番です。

図書館の棚に長く置いてある本には理由があります。コールテンくんはその代表格。何十年経っても新しく読まれ続ける名作です。

おばあちゃんからのプレゼントにも最適ね。「私も昔読んだわよ」って言いながら贈れる本。世代を超えて愛されているの。
ちょっとこわくてゾクゾク系
こんな子におすすめ:「こわい話読んで!」と言う子、ゾクゾクするものが大好きな子
男の子の「こわいもの見たさ」は読書のビッグチャンス!ちょうどいい怖さで楽しめる本を厳選しました。
17. 『ゾッとする怪談えほんシリーズ』
汐文社 富安陽子 他/作
- こんな子に: こわい話が大好きな子、じわじわくるこわさが好きな子
- あらすじ: じんわりとくる恐怖と奇妙な世界観が特徴の怪談絵本シリーズ。絵のタッチも独特で、読んだあとに余韻が残ります。
- 魅力ポイント: グロテスクではなく、日本の怪談らしい「雰囲気のこわさ」が子どもに合っている。寝る前に読み聞かせると「もう一回!」が止まらなくなるほど人気。男の子が図書館で一人で読んでいる様子をよく見かけます。

「こわい本ありますか?」と聞かれたら、まずこのシリーズを案内します。怖すぎず、でもちゃんと怖い。そのバランスが絶妙。

夏休みに向けてもおすすめね。「こわい本読んだ」って友だちに自慢できる(笑)。それも読書の楽しみよ。
18. 『怪談オウマガドキ学園シリーズ』
常光徹/責任編集 かとうくみこ ほか/絵 PHP研究所
- こんな子に: こわい話が好きな子、夏になると怪談が読みたくなる子、友だちと「どっちが怖い?」と盛り上がりたい子
- あらすじ:放課後や夜の学校、ふしぎな教室、怪しいうわさ話…。学校を舞台にした怪談や都市伝説がたっぷり詰まった人気シリーズ。1話ずつ短くまとまっているので、少しずつ読むこともできます。
- 魅力ポイント:「こわいけど読みたい!」を見事にかなえてくれるシリーズ。1話完結型なので、寝る前に1話だけ…のつもりがつい何話も読んでしまうタイプです。ほどよい怖さで、小学生でも読みやすいのがポイント。ゾクゾク感とワクワク感のバランスがちょうどいいです。

怪談って、こわいのにページをめくる手が止まらないんですよね。夏休みの読書にもぴったりです

友だちと「この話やばかった!」って盛り上がれる本って強いわよね。ひとり読みも、みんな読みもできそう。
19. 『三まいのおふだ』
おざわとしお/再話 赤羽末吉/絵 福音館書店
- こんな子に: 昔話・妖怪が好きな子、「やまんば」が気になる子
- あらすじ: 小僧さんが山へ栗拾いに行くと、やまんばに追いかけられる!三枚のおふだを使って危機を脱しようとするが……?
- 魅力ポイント: 日本の昔話の怖さと知恵のおもしろさが詰まった名作。「ちゃんと怖い」のに後味が良い絶妙なバランス。昔話の語りのリズムが声に出すと気持ちいい。

赤羽末吉さんの迫力ある絵と、昔話らしい「語り」の文体が合わさった最高の組み合わせです。1年生に読んでほしい昔話の一つ。

やまんばに追いかけられる場面、子どもは息を呑むわよね。「どうなるの!?」ってなるから、自然と本の世界に引き込まれるの。
20. 『ロボット・カミイ』
古田足日/作 中村悦子/絵 福音館書店
- こんな子に: ロボットや機械が大好きな子、「もしもロボットが友だちだったら」と想像する子
- あらすじ: おもちゃのロボットが動きだして、子どもたちと友だちになる。ちょっと不思議でちょっとこわくて、でもどこか温かい物語。
- 魅力ポイント: ロボット×友情という男の子が大好きなテーマ。少しふしぎな雰囲気とワクワク感が共存する、福音館の隠れた名作。

「ロボットが動いたら何をするだろう?」という想像力をかきたてる本です。読書から「もしも」を考える楽しさにつながります。

こういうちょっと不思議な話って、男の子の「なんで?」「どうして?」を刺激するのよね。理系への入り口になることもあるわよ。
知りたがり!科学・ふしぎ・知識系
こんな子におすすめ:「なんで?」「どうして?」が多い子、図鑑が好きな子
本で「知ること」の楽しさを知った子は、自分から読書を求めるようになります。知識欲旺盛な男の子へ。
21. 『なぜ?どうして?かがくのお話1年生』』
学研プラス
- こんな子に: なんでも知りたがりな子、理科が好き(または好きになりそう)な子
- あらすじ: 「あくびはなぜ出るの?」「バナナに種はあるの?」など身近な科学の疑問に答える短編集。36話収録で読みごたえあり。
- 魅力ポイント: 10分で読めるコンパクトさと、写真・挿絵・図解が豊富な見やすさが両立。「なんで?」を持って帰って来たとき、親子で一緒に読むのも楽しい。

科学の本って難しいイメージがあるけれど、この「よみとく」シリーズは違います。読み物として楽しいので、気づいたら全部読んでいた、という子が多い。

「勉強じゃなくて、読み物」として自然に科学の知識が入ってくるのが素敵ね。この本で好奇心に火がついた子が、理系に進むことも多いんじゃないかしら。
22. 『10分で読める伝記 1年生』
学研プラス
- こんな子に: ヒーローや偉人に憧れる子、「すごい人になりたい」と思っている子
- あらすじ: ヘレン・ケラー、ファーブル、モーツァルト、野口英世など10人の偉人のエピソードを1年生向けにわかりやすく収録。
- 魅力ポイント: ディズニーや円谷英二など、子どもになじみのある人物も登場するので親しみやすい。中学受験の教材にも採用実績があり、信頼度の高い1冊。Amazon「ノンフィクション・伝記」カテゴリでベストセラー1位を獲得。

偉人の話って、子どもの「なりたい自分」のイメージを広げてくれます。この本で「ファーブルって何した人?」と興味を持ち始めた子を何人も見てきました。

おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントをお願いするなら、こういう「ためになる本」を選んでもらえると親も助かるわよね。実用的かつ面白いという最高の組み合わせよ。
23. 『ざんねんないきもの事典』
今泉忠明 監修 高橋書店
- こんな子に: どうぶつが大好きな子、ちょっとズッコケな話が好きな子
- あらすじ: 「おかしいけどなぜかそうなった」動物たちのトホホな生態を、ユーモアたっぷりに紹介。笑いながら生物の不思議を学べる。
- 魅力ポイント: こどもの本総選挙で1位を獲得した実力作。男の子が大好きな「えー!!」な驚きと笑いが満載で、図鑑嫌いの子でも夢中になる。

正直、最初は「これが1位?」と思っていましたが(笑)、子どもが本当に夢中になる理由がわかりました。知識欲と笑いが一緒に来る本は強い。

「アリクイのあかちゃんはお母さんの背中の模様に合わせて乗る」とか、読むたびに「そんなの知らなかった!」ってなるのよ。男の子が友だちに話したくてしょうがなくなる本よ。
24. 『10分で読める冒険やまほうのお話』
Gakken
- こんな子に: ドキドキもしたいし知識も得たい、欲張りな男の子
- あらすじ: 冒険ストーリーの中に謎解きや知識が自然に織り込まれた短編集。楽しみながら読解力と想像力が育つ。
- 魅力ポイント: 読書感想文にも使いやすいコンパクトな構成。「宿題だから読む」ではなく「読みたいから読む」に変えてくれる、男の子向け短編集の秀作。

「よみとく」シリーズはいくつかありますが、冒険×推理というタイトルは特に男の子を惹きつけます。

夏休みの読書感想文に困ったとき、この本なら書きやすい子が多いわよ。体験を想像しながら書ける内容なの。
祖父母からのプレゼントにもぴったり!名作・ロングセラー
こんな子におすすめ:入学祝いに本をもらいたい子、何世代にも読み継がれてきた物語を楽しみたい子
おじいちゃん・おばあちゃんからのプレゼントで迷ったら、ここから選んでもらうのがおすすめ。「私たちも読んだよ」と話しながら贈れる、何十年も愛されてきた本たちです。
25. 『しょうぼうじどうしゃ じぷた』
渡辺茂男/作 山本忠敬/絵 福音館書店
- こんな子に: 乗り物が大好きな子、「じぶんの場所がない」と感じている子
- あらすじ: 消防車の中でいちばん小さいじゃじぷた。大きな車たちに比べてコンプレックスを感じていたが、ある事件がじゃじぷたにしかできない大活躍のチャンスをもたらす。
- 魅力ポイント: 全国学校図書館協議会選定「必読図書」にも選ばれた定番名作。「小さくても役に立てる」という普遍的なテーマが男の子の心に響く。消防車好きの子には最高の1冊。

40年以上読み継がれている名作。「小さいからこそできること」を教えてくれる本は、1年生にとって特に大切なメッセージです。

祖父母が「これ私も読んだわよ」って言いながら贈れる数少ない本の一つよ。そういう本が一番プレゼントらしいプレゼントよね。
26. 『スーホの白い馬』
大塚勇三/再話 赤羽末吉/絵 福音館書店
- こんな子に: 動物が好きな子、モンゴルや遠い世界に興味がある子
- あらすじ: モンゴルの少年スーホと白い馬の深い絆を描いた名作。愛する馬を失ったスーホの悲しみと、それを乗り越えた先に生まれた「馬頭琴」の物語。
- 魅力ポイント: 教科書にも載っている名作中の名作。子どもの胸に深く刻まれる「悲しくて美しい」物語。男の子でも自然と涙できる感受性を育ててくれます。

「悲しい話だから読みたくない」という子に「だから読んでほしい」と言いたい本の筆頭です。感情を動かされる体験が読書の本当の喜びだと思っています。

赤羽末吉先生の絵の力がすごくてね、絵だけでモンゴルの草原が広がって見えるのよ。1年生のうちにこういう絵に触れてほしいわ。
27. 『ふたりはともだち』
アーノルド・ローベル/作・絵 文化出版局
- こんな子に: 友だちとの時間を大切にしたい子、短い話をじっくり楽しみたい子
- あらすじ: がまくんとかえるくんの日常を描いた5つの短いお話。笑えて、ちょっとしんみりして、でも読み終えたあとに温かくなる。
- 魅力ポイント: 絵本ナビ総合ランキングで5年連続1位!男女問わず世代を超えて愛されるロングセラー。シンプルな文章で一人読みデビューにも最適。続編「ふたりはいつも」「ふたりはきょうも」も。

「友だちってなんだろう」という答えが、難しい言葉を使わずにしっかり伝わる本です。国語の授業でも登場する作品なので、早めに読んでおくと良いですよ。

がまくんとかえるくんのやり取りって、本当に「あるある!」なのよ。友だち関係でもやっとしているとき、この本を読むと「こういう感じか」って整理できたりするわよ。
28. 『からすのパンやさん』
かこさとし/作・絵 偕成社
- こんな子に: 食べること・作ることが好きな子、にぎやかな絵が好きな子
- あらすじ: からすの一家が経営するパンやさんで、いろんな形のパンを作る。子育てと仕事を両立する家族の姿と、個性豊かなパンたちが魅力。
- 魅力ポイント: ページいっぱいに描かれた「いろんな形のパン」の絵が圧巻!探して読む楽しさがある。読んだあとに「パン食べたい!」「作りたい!」という子続出。かこさとし先生のぬくもりが詰まった1冊。

「何がいくつあるか数えながら読む」というのも面白い楽しみ方です。算数と絵本が同時に楽しめるって素敵でしょう。

パンの種類が多すぎて(笑)。でもそれが子どもには最高に楽しいのよね。「これ食べたい!」って指差しながら読む子の姿が目に浮かぶわ。
29. 『ふしぎなかぎばあさんシリーズ』
木暮正夫/作 偕成社
- こんな子に: ちょっと不思議な世界が好きな子、なぞめいたおばあさんに惹かれる子
- あらすじ: ふしぎなかぎを持つかぎばあさんが子どもたちとさまざまな冒険に出かける。日常と非日常が交差する温かいファンタジー。
- 魅力ポイント: 「かぎ」という身近なアイテムから広がる不思議の世界が、子どもの想像力を刺激する。長くシリーズが続いているので、気に入ったら次々と読める安心感も。

かぎばあさんシリーズは、昭和の時代から今も読まれ続けているロングセラー。シリーズが長いから、一冊気に入ったら「もっと読みたい!」という気持ちをたっぷり満たせます。

祖父母の世代にはなじみ深いかぎばあさん。「懐かしいわ!」って喜びながら贈れるわね。
30. 『きつねのふうたシリーズ』
北川民次 他/作 あかね書房
- こんな子に: きつねやどうぶつが好きな子、かわいい絵が好きな子
- あらすじ: キツネのふうたが繰り広げるほのぼのとした物語シリーズ。文字が大きく、はじめての読み物として最適。
- 魅力ポイント: 「ふうたのほしまつり」など複数のタイトルがあり、どれも一人読みデビューにちょうどいいボリュームと内容。かわいいキャラクターが男の子にも女の子にも人気。

「自分で読めた!」という達成感が一番大切な時期の子には、このシリーズのページ数と絵の量がちょうどよい。

ふうたのキャラクターがとにかく愛らしいのよね。読み終えたあとに「ふうたに会いたい」って言う子が続出。
31. 『プチ・ニコラシリーズ』
ルネ・ゴシニ/作 学研プラス
- こんな子に: いたずら好きな子、友だちと騒ぐのが大好きな子
- あらすじ: フランスの男の子ニコラと仲間たちのドタバタな日常を描いた名作ユーモア小説。笑い転げながら読める。
- 魅力ポイント: アステリックスの作者ゴシニによる傑作。フランスのどこか懐かしい雰囲気と、子どもたちの「あるある」すぎるエピソードが絶妙。「外国の本って難しそう」というイメージを払拭してくれる。

海外の児童文学への入り口としても最適。笑える話なのに文学的なレベルも高くて、読む力がついていくのを感じます。

大人が読んでも笑えるのが最高よね。親子で「ここ面白かった!」って話できる本って貴重だわ。
32. 『にじいろのさかな』
マーカス・フィスター/作・絵 谷川俊太郎/訳 講談社
- こんな子に: きれいなものが好きな子、友だちに意地をはってしまう子
- あらすじ: キラキラのうろこを持つにじいろのさかなは、みんなに自慢していた。でもそのせいで友だちができなくて……。分かち合うことの大切さを美しい絵で教えてくれる。
- 魅力ポイント: ホログラム仕様のキラキラうろこが圧巻のアート絵本。谷川俊太郎さんの訳も美しく、読み聞かせにぴったり。男の子でも絵の美しさに引き込まれる。

「自慢しすぎるとよくない」という教訓を、説教くさくなく伝えてくれる本はなかなかありません。にじいろのさかなはその数少ない1冊。

このうろこのキラキラ、本物なのよ?子どもが「すごい!」ってなるの、わかるわ。読む前からときめかせてくれる本って特別ね。
33. 『ウサギのトリン はじめてのマラソンたいかい』
小峰書店
- こんな子に: 「はじめて」に挑戦することが怖い子、最後まで頑張れるか不安な子
- あらすじ: はじめてマラソン大会に出ることになったウサギのトリン。うまく走れるか不安だったけれど……。「やってみる」ことの大切さを優しく教えてくれる物語。
- 魅力ポイント: 運動会・マラソン大会など学校の行事を前にした男の子に特に刺さる1冊。「ぼくもできるかもしれない!」という前向きな気持ちにさせてくれる。「ウサギのトリン」シリーズは3冊あり、どれも入学後の「はじめて」をテーマにした安心の構成。

「うまくやれなかったらどうしよう」という不安を抱えている子に、そっと渡してあげたい1冊です。先生に相談するより、この本が気持ちをほぐしてくれることがある。

1年生の行事ごとに合わせて読む本を選んであげられるシリーズって助かるわよね。マラソン大会の前に読ませてあげたら、当日の走りが変わるかも!
まとめ
小学1年生の男の子におすすめしたい本33選、いかがでしたか?

大切なのは、「いい本だから読んでほしい」よりも「この子が読みたいと思える本を選ぶ」こと。笑える本でも、こわい本でも、その子が夢中になれるなら全部「いい本」です。
「本を読みなさい」と言わなくても、自分から手に取りたくなる1冊との出会いが、読書習慣の本当のスタートです。
また、祖父母からの入学祝い・誕生日プレゼントに本を選ぶなら、ロングセラー編から選ぶのがおすすめです。「私も読んだよ」と話しながら贈れる本は、本そのものの価値に「思い出」が加わります。

33冊もあると迷っちゃうかもしれないけれど、まずはお子さんの「好き」に近いものを1冊だけ選んでみて。それが「本が好き」への扉を開く鍵になるわ。
この記事が、あなたのお子さんにぴったりの1冊を見つけるヒントになれば嬉しいです。
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