【ネタバレ】『ひゃくえむ。』最後に勝ったのは?漫画と映画の結末の違いと物語の真意を徹底考察!

エッセイ
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名作「チ。-地球の運動について-」の作者魚豊先生による、100m走に人生をかけた男たちの熱き物語『ひゃくえむ。』。2025年にはアニメ映画化も果たし、その圧倒的な熱量に多くの読者が魅了されています。

びぶーん
びぶーん

先入観なしでNetflixで視聴しましたが、100m走の世界観に没入してしまいました。

この記事では、読者が最も気になる「最後に勝ったのは誰なのか?」という結末について、漫画と映画の両方の視点から解説・感想を書きます。

物語の核心に触れるネタバレを含みますので、未読・未視聴の方はご注意ください。

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結論:漫画でも映画でも「勝者は明言されていない」

ラストのトガシと小宮どっちが勝ったのか気になる終わり方しましたよね!映画ではどちらにも勝敗がつかずに終わってしまいましたが、漫画ではどっちが勝ったのでしょう?

読者の皆さんを驚かせるかもしれませんが、漫画版でも映画版でも、最後に誰が1位でゴールしたのかという具体的な結果は描かれていません

びぶーん
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最後は勝敗を超えた「愉悦」にトガシも小宮も浸っていましたが、漫画と映画でどう描かれていたのか見てみましょう!

漫画ではこう描かれた

最終話で描かれた日本陸上の決勝戦には、主人公のトガシ、ライバルの小宮、そしてベテランの海棠や後輩の樺木といった猛者たちが顔を揃えました。

レースはトガシと小宮による凄まじいデッドヒートとなり、互いに全てを出し切ってゴールへと飛び込みます。

しかし、結末はアナウンサーの「勝ったのは……!」という実況のセリフのみで幕を閉じ、優勝者の名前は伏せられたままです。

しぃしぃ
しぃしぃ

くぅ~~!!どっちが勝ったのか気になる!!

映画ではこう描かれた

アニメ映画版でも、社会人時代のストーリー構成は原作漫画とほぼ同様です。

小宮が日本短距離界のエースとして君臨する中、一度は情熱を失いかけたトガシが再び執念を取り戻し、決勝の舞台で激突します。

映画でもやはり、二人が横一線でゴールに向かう姿は描かれますが、勝敗は描かれません。勝敗の行方は観客一人ひとりの解釈に委ねられる形となっています。

びぶーん
びぶーん

小宮くんは走る意味を見失っていたけど最後取り戻したよね!でもどっちが勝ったのかというと二人が吹っ切れた笑顔になって終わって勝敗付かずでした。

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『ひゃくえむ。』の世界観を考察:なぜ勝敗を描かなかったのか?

作者の魚豊先生があえて結末を描かなかった理由。

それは、この作品が「勝敗」よりも「走ることそのものへの情熱」に重きを置いているからだと考えられます。

びぶーん
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もっというと「生きる」ことの解釈に解像度を高めた結果勝敗を書く必要がなくなったといえるでしょう。

「走るのが、好きだ」という真理への到達

主人公のトガシは、かつて「100mだけ誰よりも速ければ全部解決する」という信念を持っていました。

しかし、才能の枯渇や挫折を経験し、最終的に辿り着いたのは「ただ一つ変わったことがあるとすれば、走るのが好きだ」という純粋な答えでした。

勝ち負けの呪縛から解放され、本気で挑む瞬間の幸福感を味わうこと。彼らがゴールを越えた後に見せた表情は、葛藤からの解放、いわば「成仏」の瞬間であったと言えるでしょう。

びぶーん
びぶーん

命が輝く瞬間は勝敗ではない。全力で限界を超えて「挑戦」を実行しているときである。と魚豊先生は訴えてくるようです。

命が輝く瞬間を肯定する

本作のテーマは、魚豊先生が他の作品(『チ。-地球の運動について-』など)でも一貫して描いている「命が輝く瞬間」の肯定です。

わずか10秒という短い時間に人生のすべてを凝縮させる狂気的な情熱。

その一瞬の輝きこそが重要であり、結果としての1位か2位かという記録は、物語の本質的な結論ではないという結論です。

しぃしぃ
しぃしぃ

もちろん、1位を目指すからこそ「命は輝く」のだけれど、その輝きを表現できた魚豊先生には勝敗を書く理由がまったくないです。

『チ。-地球の運動について-』においても、人間の連綿と続く不変の好奇心を描かれていましたが、『ひゃくえむ。』に関しても人間の不変の追求「100mを如何に速く走れるか?」という人間不変のテーマを描くことがライフワークとなっているといえるでしょう。

ですから、勝敗がついていない!何とか勝敗を付けて欲しい!という気持ちは分かりますが、魚豊先生が書きたかったものは勝敗ではなかった。ということです。

びぶーん
びぶーん

でも、トガシくんが勝ったらきれいな終わり方だったかも知れませんね。

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アニメ映画版の制作会社とスタッフ詳細

映画版『ひゃくえむ。』を圧倒的な映像体験へと昇華させたのは、実力派のスタッフ陣です。

アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン

    ◦ 監督を務める岩井澤健治が代表を務める制作会社です。

監督:岩井澤健治X:iwaityawa
アニメーション映画『音楽』で知られ、ロトスコープを用いた生々しい動きの表現に定評があります。

キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐X:kkeisuke220
『葬送のフリーレン』などで演出・絵コンテを手がけた実力者です。

映画版では、漫画の荒々しい線を活かした躍動感あふれるレースシーンや、雨音とピストル音が重なる最高級の音響により、ランナーたちの哲学を体感できる仕上がりになっています。

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まとめ:勝敗を超えた「10秒」の物語

『ひゃくえむ。』は、単なるスポーツ漫画の枠を超え、「あなたは何のために生きるのか」という問いを投げかける哲学的な作品です。

最後に勝ったのがトガシなのか小宮なのか、それは重要ではありません。「記録としては小宮かもしれないが、精神的な勝者は走る意味を見つけたトガシだった」といった解釈もできますが、彼らが全力を出し切り、自分の人生を肯定できたこと自体が、この物語の真のゴールだったのではないでしょうか。

まだこの「命の輝き」を体験していない方は、ぜひ漫画や劇場で、彼らの10秒間をその目に焼き付けてください。

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